見出し画像

発達障害は『個性』・・・? (その1)

【 発達障害は、個性ですよ。】
2年くらい前から、この言葉に疑問を持つようになりました。

「なぜ、疑問を持つようになったのか?」
・・・・と、自分なりに考えてみました。

これは、「『個性』という言葉をどのように捉えるか」にもよりますが、発達障害を個性として捉えることには危険がはらんでいるということに気が付いたのです。

どういうことでしょうか?
ここでいう危険とは、「個性だから『そんなに重く受け止める必要はない』という発想に転換されがちである」ということです。

個性を「性格」という言葉と近い意味で捉えた場合、性格は修正することができない。それと同じように、個性も元々生まれ持ったものだから修正することができない・・・というロジックができあがることになります。

この考え方は、特に就労移行支援事業所などで多く見られます。
発達障害者であるという現実からは逃げられない以上、これをポジティブに捉えられる精神力が必要となります。

そして、修正できない個性を無理にでも修正しようとするのではなく、その個性を残したまま、逆にその個性を生かす方向で社会人としてのコミュニケーションが図れるところまで訓練で引き上げていく。


これが、就労移行支援事業所などの基本スタンスです。
また、本当に数少ない発達障害者特有の「才能」を引き出すことができれば「運が良かったね」という発想です。


・・・今回は、以上です。

次回は、「発達障害は個性である」という見解に100%は賛成できない理由の続きを書きたいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?