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人生フラフラロンドン日記 ~Week 54~

ロンドンに来てから54週間が経過。後述するが、ポルトガルに行ってきた。ポルトガルが絵に描いたような楽園だったがために、ロンドンに帰ってきてからの曇り空&小雨&曇り空に早速やらている。俺はこないだまで暖かな海辺の街にいたはずなのに…。早くリスボンに帰りたい…。東京でさえ3月ともなると週に2回くらいは20℃近い日があるのに、ロンドンは2週間先の天気を見ても毎日同じ10℃ほどの気温で楽しみも何もない。夏がひたすらに恋しい。

先日、インタビューさせてもらった現行UKバンドシーン最前線に位置するSquidの記事が公開されました。2度目の取材でしたが対面は初。6月リリースの待望の新譜について聴いてます。ぜひとも。あ〜緊張した〜。

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1.

ヨーロッパに住むことの利点は旅行がしやすいこと。2泊3日のポルトガル旅行に出かけた。ロンドンからは約3時間。時差はなし。運よく旅行した週のリスボンは春のように暖かく、天候にも恵まれた。ただリスボンはひたすらに階段が多い。傾斜があるのは街が綺麗に見える要因でもあるが…。

初日は深夜集合早朝発だったこともあり、我々はヒイヒイ言いながら予約したAirbnbに向かった。元々、この宿も全員が酔っ払っている時に予約したものだから、誰もがちゃんと見ておらず、翌日「こんなとこ予約したっけ…?」となっていた部屋。口コミは最悪か最高の2択のような部屋なので、全員が一抹の不安を抱えていたが、良い意味で裏切ってくれるような素晴らしい宿だった。最終日まで自分たちの力で鍵が開けられなかったことだけは除く。

英語が通じない人も多いけど、街並みは綺麗で、首都ながら未だにローカルな雰囲気が残っている。ワインもシーフードも安くて美味しい。何よりも出会った人がみんな優しかった。変な好意ではなく心から歓迎してくれているような優しさを感じたのは、旅行だと久しぶりの感覚なのではないだろうか。今まで行ったヨーロッパのどの国よりも良かったかも。気づけばポルトガルの虜になっている。ロンドンにいる間にまた遊びに行きたい。

いつも付き合ってくれる友人たち、ありがとう。どこかで離れてしまう終わりが来ることが分かっているからこそ、その付き合いの1日1日を貴重に思っている。自然体で過ごせていることを実感できた旅行だった。さて次はどこに行こうか。

くるりの「遥かなるリスボン」をリスボンで聴けたことが嬉しかった。

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2.

今週の音楽まとめ。ポルトガルから帰ってきた当日、そのまま韓国にルーツを持つNY在住のDJ/プロデューサー、Yaejiのデビューアルバムの試聴会へ。彼女の過去作の代名詞ともいえる耳に残るフレーズのリフレインはそのままに、新たなジャンルに漕ぎ出している様が痛快なアルバムになっている。試聴会の後に行われたQ&A方式の対談もルーツの話から怒りとの向き合い方であったりと面白かった。

金曜日はHotel Luxの新譜のツアーへ。バンドもフロアも予想以上の爆発力。彼らのホーム、ポーツマスを除けばこれがUKツアーのセミファイナルみたいなものだ。そりゃ気合も入っているか。すべては現場から始まっていくことを実感させてくれた夜だった。かくいう自分もちゃっかりセトリまで手に入れてすっかりファンになっている。終演後、彼らを観に日本から来ている人にも会った。愛を感じる。

土曜日はeasy life。会場は大好きなアリパリ。チケットを買った時はそこまでなのに、近づくにつれてテンションが高まっていくのは久々のこと。蓋を開けてみれば、まさに愛に溢れているような、幸せという感情をそのまま音に具現化したようなライブだった。メンバーも変に気取っているわけなく等身大に嬉しそうなことも含めて。行く気はあまりなかったのに、予想以上に食らってしまった。これがあるからライブに行くのはやはりやめられない。

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ずっと囚われていたけど自分の中の止まっていた時間がようやく動き出したような気がする。過度な自信を持つことが、知らないうちに自分の中のトラウマを増やしていることにも気がついた。誰も裏切りたくないし、裏切られたくない。でも何かを失う気持ちでやらないと、きっと何も手に入らなくて、そこに誠意もない。ただやることが山ほどある。やることやっている間に、それが自分の肉になることを信じる。イギリス生活はまだまだ続く。

本場のエッグタルトはレベルが違う

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