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人生フラフラロンドン日記 ~Week 59~

ロンドンに来てから59週間が経過。サマータイム到来。もう全てが許せる。気温は未だに寒いままだが、19時半を過ぎてもまだ日が昇っている嬉しさよ。それに風は冷たくても日差しは強くなってきた。もうすぐサングラスが必須になるかな。木々の緑が目立ち始めて、なんだか心もそわそわする。ただ日が長いと、夜になっても帰るのがもったいなく感じて、焦ってしまうことだけは難点。

アーモンドが満開。こう見ると少し日本みたいだな。

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1.

日本に一時帰国していた友人が帰ってきた。早速、頼んでいたお土産に感動している。イギリスって乾物がない。だからさきいかが食べたくて仕方なかった。蒙古タンメンも嬉しいです。なんだかんだ「毎日パスタでもいっか」と思っているが、ちゃんと日本のものを食べると美味しくて感動する。水を注がずにレンジにかけてしまい溶かしてしまったパスタタッパーも復活して嬉しい限り。ありがとう。

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2.

音楽まとめ。火曜日は念願のDeath Cab for Cutieへ。昨年、Pavementを観た時と同じドキドキをずっとしていた。悲しい曲が沢山のはずなのに、どうしてか大切な人が欲しくなってしまうバンド。やっぱり演奏もカッコよくて、終始バンドに憧れるってこういうことだよなと思っていた。「いつかこの世を去る時が来ても、その時はそばにいて、暗闇の中を一緒に行くよ」と歌う「I Will Follow You Into The Dark」をいつかの結婚式で絶対流したい。俺は重たい男。

水曜日はAvalon Emerson & the Charm。Avalon Emerson自体はテクノDJとして有名らしいのだけど、新プロジェクトはその彼女が歌っている。音楽を独学で学び、今では人気DJに。新プロジェクトはゆらゆらエレクトロで心地よかった。またソフトウェアの開発も手掛けているらしい。なんて才能なんだ…。とても気さくな人だった。凄い人を目の当たりにするたびにぼんやりしている場合じゃないなとなる。これは自戒。

金曜日はFOLDに。もうすっかりハマっている。華金オールナイトテクノ。でもやっぱりunfoldのようなカオスさは感じず。ますます次のunfoldが楽しみになってきた。前哨戦ってことで。本当に次の日曜、20時間踊れるかな…。

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3. 

日曜日は友人に誘われてPeckhamへ。ペカ散歩。ロンドンの下町でありながらも、徐々に再開発で洒落ている建物が増えている雰囲気は、何故だか東京の地元を思い出してしまう。それに伴う問題も含めてだが。噂に聞いていた日本酒ブルワリーで久々の日本酒に舌鼓を打った。なんでもここで醸造しているらしい。遠い海の向こうで母国の味があるというのは、やはり感動するものがある。人間は知っている味に出会うと安心するのだから面白い。話は変わるが、世界初の日本食レストランはドイツにあったそうだ。今よりもずっと日本が遠い時代。遠い昔の在独邦人たちも、滅多に飲めない日本酒を飲んでは故郷を思い出していたのだろうか。

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別に強がる必要もないけど、強がってしまう。昨年は自分を言いくるめるように「素晴らしい」と言っていたから、空虚な自信を持っていたが、やっぱり根本的には何も解決していない。会えない人が出てくる夢ばかり見た週だった。結局ずっと過去のことを後悔している。解決法はわからない。でも今はもっと目の前の人を大切にしたほうがいいし、もっと自分のことを受け入れたい。こんな自分に会いたいと言ってくれる人がいることは本当に貴重なこと。イギリス生活はまだまだ続く。

ちょうど1年ぶりのカリビアンサンデーロースト

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