Kaede

昭和の東京オリンピックの年に生まれました 今までよく生きてこれたもんだと 孤独感・ジェ…

Kaede

昭和の東京オリンピックの年に生まれました 今までよく生きてこれたもんだと 孤独感・ジェンダー・いきづらさなどについて くだくだ書きます

最近の記事

トヨタ式カイゼン ダイハツの虚偽検査

・トヨタ式カイゼン  一秒 一円 一グラムの徹底した削減、効率化に成功し  世界一の自動車会社に成長  このノウハウを一般事務部門に応用し、削減、効率化の手法を  売り物にしたトヨタ式カカイゼン活動 ・これを取り入れた我が社の惨状について聞いていただきたい ・カイゼンを批判してはいけない  とにかくやってみよう  カイゼンに終わりなし 次は次は 今度は何を削減する?  というルールの危険性 ・カイゼンを批判してはいけない  組織の中にタブーを作る 触れてはいけない聖域を

    • 金魚のおもいで

      それは とても蒸し暑い夏の日の夜のことだった ぼくは生まれ育てられたお郷をはなれて トラックに載せられ 何百里の道を水槽の中で揺られたのさ 生まれたお郷をはなれるのは寂しかったけれども このさきにひろがる大きな未来 まだ見ぬ人への出会い 新しい人生 おおきな大都会での暮らし そんな夢を見て 心躍った トラックに載せられた水槽の中から 大都会の大きな建物が流れていくのがみえた 水槽の中の仲間たちも みんな目をキラキラさせて お郷の田舎町とは違う 美しい都会の景色を眺めていたよ

      • 金魚のおもい

        夏祭りには浴衣 ワタあめ あんずあめ クラスメイト 気になっていたあの子 薄化粧した きれいな浴衣すがたの あの子の手に ちいさなビニール そのなかには 赤い色のきれいな金魚 振袖のようにひらひら 胸ビラをうごかして 小さな口をパクパク あの金魚は一体どこへいってしまったのかしら バカ言ってんじゃねえ この夏祭りとやらの季節 俺たち 同志が 兄弟が その命を おもちゃのようにあつかわれ 何万と葬られていく ある兄弟は 真夏の炎天下のバケツの中で 水温30度のなか ある兄弟は

        • 世界一の販売台数を誇る自動車会社

          その自動車工場 組立てラインで働く労働者 世の中の景気 生産ラインの縮小 業績低迷による生産調整 そんな自動車会社の都合によって まるで使い捨ての部品のように ポイ捨て 何時でも切り捨てられる存在 あすの自分の未来さえ見通せない身分 暗闇の中を走るような不安感 肉体を酷使しボロ雑巾のように働いて ようやく手取り月給二十万円程度 若いと言われる年の頃までならば つらい肉体労働に耐えさえすれば 自分の食いぶちぐらいは稼ぐことは可能だろう けれども愛する人に巡り合ったとしても 幸

        トヨタ式カイゼン ダイハツの虚偽検査

          暗闇の中を ひとり歩け

          華やかな都会の雑踏の中を クリスマスの装飾に飾られた賑やかな街のなかを 素敵なプレゼントをかかえた多くの人々が行きかう中を 甘い言葉を交わす若いカップルたちがすれ違う交差点の中を 大事な人の病の回復を節に祈りながら一人歩く君 愛するわが子の将来を信じて 学費を工面するために 借財の覚悟を決めて一人歩く君 たちいかなくなった会社をたたむために 自宅の売却の相談のため弁護士事務所をあとに一人帰る君 まわりの華やいだ 楽しそうな人たちを見て 羨んだり 自分を憐れんだりしてはいけ

          暗闇の中を ひとり歩け

          組織は頭から腐る

          その構造的原因 インパールの地で 五万の兵士の命を畜生のように屠った それは あまりにも無謀で あまりのも幼稚な作戦だった それを強行した軍司令部は 早々に安全な地域に撤退し 取り残された兵士たちには徹底抗戦を指示し続けた 七十五年後 東京で パンデミックの危険を心配する民意を無視し コンパクト五輪などと標榜する当初の理念などなかったものとし 倍増の勢いで膨れ上がる経費に歯止めをかけることもせず 後世の子供たちにその負担を負わせ スポンサーから多額の賄賂をもらい 後の子の

          組織は頭から腐る

          天を駈ける龍だったころ

          貧しいけれど 高貴な 青い龍のように わたしの目は今も龍のように 眼光鋭くひかっているか わたしの姿はいまでも龍のように 気高く輝いているか 世の中すべてが 楽しければいいじゃないか みんないいと言ってるんだし 大多数の人たちの賛同する 一部の人にとっての利益 目立つ人 おもねる人 疑問をもたぬ人 あの人たちの目に寸分の魅力を感じない あの人たちの言葉に寸分の真理も認めない わたしは正義の話をしてるんだ だから戦っている 抵抗している わたしの目がいまだ龍のように輝いてい

          天を駈ける龍だったころ

          図々しさ選手権大会

          大会規約 抄本 極力 自分の意見を押通しましょう 自説を曲げず 巧妙に狡猾に責任を回避し 成果が出た時には 殊更に自分の功績を宣伝しましょう そのためには上司だろうが部下だろうが 関係なくごまをすることが必要です 表面だけは どこからみても丁寧かつ謙虚に しかしその態度の中身は 他人に対する敬意も 自己犠牲とか日の当たらない人への配慮なんてものは 始めっから からっぽで結構です そんな優しさにこだわっていてはいけません 究極は自分可愛さ 目立つ仕事をこなす人間こそが 上司に

          図々しさ選手権大会

          帰郷に向けて プレアデス星人

          謁見の間にて その正義感 使命感 不正を許せない 黙ってはいられない  一生懸命さ 純真誠実な気持ちで たたかってきた労を この上もない言葉で謝意申し上げる 決してあなたの思うようにはいかなかったことに 目に見えるようには変わらなかったことに 失望してはならない 自分を責めてはならない ほんの少しでも たった一人でも あなたの言葉や振る舞いに 一瞬でも耳を貸す人 寸分でもこころ動かす人がいたならば それだけで十分な偉業であったと言わなければならない この星 この世界は

          帰郷に向けて プレアデス星人

          ある日の プレアデス星人

          彼らには どうして見えないのだろうか どうして聞こえないのだろうか 本当の言葉が 本当に大切なことが 人の道 天の道 神の道 天が指し示す道がそこに見えているのに 真理の方向がそこに見えているのに 少しの間 心静かに 耳を澄ましてさえいれば 神の声が 心のうちに聴こえるというのに 私が言ったことが真実であったと いつかは解ってくれる日が来ると信じていたのに 努めて明るく、時には雄弁に 語ってきたけれど わたしの言葉が一度として理解されたことはなかった 何度も何度も話し

          ある日の プレアデス星人

          自分で考えることの大切さについて

          「あなたは、ワクチンを打つことをためらい 入国のビザが取得できなかった グランドスラムのこの大会に参加することができなくなった あなたは、歴史に名を遺す名誉を自ら放棄することになるのですよ 本当にそれでいいのですか」 こう問いかけたBBCインタビュアーに、彼はこう答えた 「はい 大会不出場という代償を払う覚悟です 自分で考えて自分で決断したのです 自分の身体に何を取り入れるか、取り入れないか 判断する自由は どんな大会の優勝トロフィーにも勝る大事なものなのです」 世界ランキ

          自分で考えることの大切さについて

          右の頬を打たれたならば

          暴力によって脅す愚か者を恐れてはならない くだらぬものに歯向かってはならない ほんの少しでも魂を揺りうがすことさえできないものを 恐れてはならない かの国の軍隊が押し寄せてきたらどうするのかと聞かれたなら どうにでもしろと すきなようにしろと答えよう なぜなら 人はだれでもどうせ死ぬのだから それが少しばかり早かったか遅かったかの問題 そんなことより大事なのは この世に生まれてどう生きたか つまらぬ暴力に暴力で対抗したか それよりも天の声を重んじて左の頬を差し出したか いかに

          右の頬を打たれたならば

          孤高のチェレンジャー

          太平洋の真ん中で荒れ狂う大波に格闘していた 向かってくる逆風に容赦はなかった 大自然のちからの前にそのヨットはあまりにも小さすぎた 暗闇の中、羅針盤をよみ、破れかけたセールを張りなおし たった一人で、ちからの限り、知力の限り  あと一日、いきるために戦っていた 孤高のチャレンジャー 孤独の航海士 「お酒の席にはなるべく顔を出すようにして、腹をわってうちとけて、何でも言い合えるような仲になれば、仕事もスムーズに行くし、自分のためにもなる。結局、仕事は人なんだから。」  人との

          孤高のチェレンジャー

          資本主義

          飼育施設の中の生き物を観察している 決して十分ではない水と食料 うまく分配すればなんとか生きてはいけるかもしれない それなのに、わずかばかりの食べ物を争って奪い合っている 生死をかけて戦っている ひとにぎりの強いものが、賢いものが 自分では食べきれないほどの食料を抱えこんでいる 食うために、自分の子孫を残すために 騙したり、欺いたり、虐めたり 誰にも決して手を差し伸べることもなく 飢え死にしそうな生き物が飼育場の掃きだめのようなところに いくつも転がっていようとも 与えような

          資本主義

          旅立ち

          午前中の明るい陽ざし 静かな教室 卒業間際 この教室、こんなに明るかったっけ 新しい世界に向かって まだ見ぬ世界に向かって これからの人生、新しい扉がもうすぐ開かれる なにが待っている? どんな苦しい試練が? 誰が待っている? わたしを愛してくれるひとはだれ いまどこに あなたをはげしく愛したい 苦しかった いままで あなたに出会うまで

          旅立ち

          いきることのむずかしさ

          ご覧 もしも このこのフナの群れが泳ぐ池の中に コイを放ったら もしも このアヒルが群がる檻の中に 白鳥を放ったら もしも この奇獣と妖怪の巣窟と化したこの世の中に 気高い龍を放ったら 彼らは正気を保って生きていけるのか 存在自体を許されるのか どうしたら仲間として 受け入れてもらえるのか まともに生存することすら不可能ではないのか はじめから 望むべくもない 実現不可能な 非科学的な  おとぎ話ではないのか その集団の中で 倫理とか 融和とか 人のつながりの大切さとか

          いきることのむずかしさ