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天を駈ける龍だったころ

貧しいけれど 高貴な 青い龍のように
わたしの目は今も龍のように 眼光鋭くひかっているか
わたしの姿はいまでも龍のように 気高く輝いているか

世の中すべてが
楽しければいいじゃないか
みんないいと言ってるんだし
大多数の人たちの賛同する
一部の人にとっての利益
目立つ人 おもねる人 疑問をもたぬ人

あの人たちの目に寸分の魅力を感じない
あの人たちの言葉に寸分の真理も認めない
わたしは正義の話をしてるんだ
だから戦っている 抵抗している
わたしの目がいまだ龍のように輝いているうちは

影に追いやられた人達への無理解
シャドウに寄り添うために
あのひとたちの見ている世界と
わたしが見ている世界とは
次元が違うんだ
あのひとたちの理想と
わたしの理想には
計り知れないほどの隔たりがあるんだ

もっともっと大事なことがあるだろう
わたしは人を助ける仕事をしたいんだ
人の役にたつ仕事をしたいんだ
人のために働きたいんだ
自分の務めを果たすこと これだけは絶対やり遂げたいんだ
命に替えても果たさなくてはならないんだ
自分の使命を果たしたいんだ
わたしにはこの世でやるべき仕事があるんだ
それがどんなに目立たなく 惨めなものであろうとも

長血を患う女が 彼の方の衣の裾を求めて 
手を伸ばした その必死の思い
全権を託された使徒達が病を治すために人々の家を訪ねたように

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