ここへ続く道。夏の思い出。

『星ラブ』のメンバーが書いた記事を見て、
思い出したことがある。
夏の出来事なので、
思い出を辿ってみようと思う。

◇　◇　◇
今住んでいる場所に、引っ越す前から、
何度も何度も来ていたことがある。
それは不思議な体験だ。

高校を卒業して就職、初めての夏、
高校時代の友達と出会いを求めて、海に来た。

そこで、一緒に遊ばない？と声をかけられた。
特別かっこいい人たちじゃなかったけど（ごめん(笑)）
とても気さくで楽しそうだったので、
合流して一緒に遊ぶことにした。

そして、意気投合。盛り上がって、
なぜかサークルを作ろうという話になった。
私は大学に行っていないので、
密かにサークルに憧れがあった。
そして、ちょっと年上の男性にも興味があった。

恋愛禁止なる謎のルールが作られて、
そこから週末になると、
皆で集まることになった。

富士山へ行ったり、キャンプをしたり、
一人暮らしの人の家に集まって、
ワイワイ朝まで話したり、

初日の出を見に行ったり、
牧場にもいった。
私はやらなかったけど、
バンジージャンプをしたメンバーもいた。

もっと長い間、
皆で遊んでいた気がするけど、
１年ちょっとだったのかな？

１８歳の１年は興味がどんどん移り変わる。
その時の１年を一緒に過ごしたことは、
今でも宝物だ。

あの頃から繊細さはあったけど、
とにかく楽しい！を優先していた。
今は皆で雑魚寝は無理だけど(笑)
あの時は平気だったもんね。

何にでも興味があって、楽しくて、
何が楽しいのかわからないけど、
ゲラゲラとよく皆で笑っていた。

眠い目をこすりながら始発電車に乗り、
そこから見る空が、とても綺麗だったのを覚えている。

楽しかったな～っていう充実した気持ちと、
疲れ切った体と。「じゃーまたね」って、
一人ずつ電車を降りていく、その寂しさと。
週末がいつも楽しみだった。

気づいたらサークル活動は終了して、
皆とは合わなくなっていた。

◇　◇　◇
実は、別の友達とも、この海に来ている。
飲み会の帰り、突然「海が見たいっ」て、
友達が言い出した。

JRの路線図を見て、
「海」がついている駅を探し、
名前に「海」がついてるなら、
海があるだろう！と何も調べずに電車にのり１時間ちょっと。

海は見当たらなくて、
タクシーの運転手さんに聞いてみた。
ワンメーターぐらいで海に行けると教えてくれた。

夜の海に到着。
綺麗というより、ザザザーと響く海の音と、
暗闇に引き込まれる感じがなんだか怖かった。
でも、突然海に行くなんて、青春って感じだ。

そして、遥か昔、
母が小さい頃にも毎年この海に来ていたらしい。
そして、今ここに住んでいるのが不思議な感じだ。

夏になると、あのはしゃいでいた皆と私を思い出す。