見出し画像

告白する前に「大失恋」をしてしまった話

急に思い出した、恋の記憶。
今では笑えるけど、
当時は笑えなかった悲しい記憶。

中学生の時のお話。
さんざん追いかけまわした先輩が
卒業していまい、放心状態になった私。
一番仲が良い男子が
気になるようなって(Aくん)
恋は恋で癒す作戦に出た。

私のクラスは、とんがった人はいなくて、
ほんわかした雰囲気だった。
男女とも結構仲は良かったと思う。

給食の時に、ご飯と牛乳の組み合わせが
しっくりこなくて、残していると、
「じゃー俺にちょうだい」とK君に言われ、
私がK君の牛乳係になった。

給食がパンの時は、
飲みたい時もあったけど、
「いいじゃん俺にくれ」というので、
毎日私の牛乳はK君が飲むことになった。

冗談を言いあったり、ちゃかしたり、
仲がいい男友達といった感じだった。

画像1

ある日事件が起こった。
放課後、K君に、
生徒手帳を貸してと言われて、

渡してから「あっ!!」と
気づいたのだけれど、
もうその時には遅かった。

私は好きだったA君の写真を
生徒手帳に入れていて、それを見たK君が、
教室中に響き渡る声で、
「こいつ、Aの写真入れてるぜ」と、
言い放ったのだ。

放課後だったから、教室には、
クラス全員がいたわけじゃなかったけど、
A君はそこにいた。私の隣の席に・・・。

もうその時の微妙な雰囲気ったら、
言い放ったK君も、
やっちまったって顔してるし、
誰にも収集できない雰囲気が流れてた。

収集できないどころか、
自体は悪化した。

◇ ◇ ◇

A君が口を開き、驚くことを言ったのだ。
「Cがおまえの事好きだって言ってたよ」
新たな登場人物。C君はA君の親友だ。

告白して振られるよりもたちが悪い。
私はもうその場にはいられなくて、
カバンも置いたまま、家に帰った。
そして、泣いて、泣いて、泣きじゃくった。

次の日学校を休む訳にも行かずに、
どんな顔をしていいのか
わからなかったけど、
仕方なく教室に入っていった。

A君は何もなかったように、
いつも通りのA君だった。
それが、余計に悲しかった。

もちろん、K君の牛乳係は解消。
何を言われても、しゃべらないと決めた。
人生で初めて無視をした人(笑)

A君とは何もなかったように、
仲が戻ったけど、
他に好きな人がいることもはっきりして、
C君には改めて告白されたけど、
付き合うことはなく、

この事態を引き起こしたK君とは、
何日かして仲直りして、牛乳係再開。

いつも通りの日常に戻った。
でも、その後も、私はA君が好きで、
叶わない恋に胸を焦がしていた。

◇ ◇ ◇

今、高校生のカップルを見ると
微笑ましい気持ちと、
羨ましいなぁって気持ちでいっぱいになる。

中学で恋は実らず、
高校生になっても彼氏は出来なかった。
制服でデートするのが夢だったのだ。

私が思い描く青春が、
制服でデートだった。

特別な所に行かなくても、
一緒に帰るだけで良かった。
むしろその方が親密さを感じる。

叶わなかったし、もう戻れないし、
だからこそ、今、
高校性のカップルを見ると、
心底羨ましいなぁと思ってしまう。

久しぶりに思い出した。恋の記憶。


この記事が参加している募集

#習慣にしていること

131,336件

サポート頂きありがとうございます✨とっても嬉しいです✨カフェラテが好きなので美味しいカフェラテを飲みたいです😊✨今は海の写真や動画を撮るのが楽しくて、日々海に通っています✨今一番欲しいものは、📸です✨