見出し画像

本来のテーマと偽りのテーマ

今、あるプロジェクトを任され、話が進んでいる。
私一人では到底やりこなせる内容ではなく、多くの人の力が必要になる。
つまりチームプロジェクトだ。

信頼できる方に、チームに参加して欲しいと依頼をし、快諾いただいた。
これまで何度か打ち合わせなどを重ね、先日、食事をした席でのこと。

その方から、こんな言葉が飛び出した。

「この仕事はお金のためだ」と。

お金のために働く。
仕事を引き受ける。

何も間違ってない。
だけど、その瞬間、心がモヤッとした。
次第に、そのモヤモヤは、どんどんと身体の内側で広がって、
帰る頃には全身をまるっと灰色のベールに覆われてしまったような感覚になった。

何だろう、、この違和感。

数日経っても、この気持ちが解消できず、人生の先輩に相談させていただいたところ。
こんなことを仰った。


れいかさんね。
「お金のため」って言われて傷ついたんだよね。
でもね、それダミーのテーマだよ。

と。
ん?ダミーのテーマとは?

本当はさ。
その任されたプロジェクトを、何としてもうまくいかせたい。成功させたい、と思ってるんだよね?
その気持ちが今すごく強いよね。
だけど、一人では、不安で仕方ない。
だから、それを共に分かち合える仲間が欲しいんじゃない?
プロとして、お互いに意見を交わし合いながら、最高のクオリティのものを生み出せるような。
一緒に頑張れる、そういう仲間。

だからね。
向き合うべきは、そっちの本当のテーマの方。

「今回のプロジェクトをうまくいかせるにはどうすれば良いか!」
そこから逃げちゃダメ。

「お金のために一緒にやる」という仲間の言葉を真に受けて、落ち込んでるのは、本来のテーマから目を逸らすための逃げ道だよ。


・・・・・・・そ、、そうか!!!

だから、ダミーの方のテーマに向き合い続けても、一人で悶々としたまま、すっきりとした答えが出せずにいたのか。

さらに先輩は、こう続けた。

「お金のために」という目的で働く人は多いよ。
でもね、そういう場合でも、あなたがやれることはある。

それは、組んだ相手をいかに楽にさせてあげられるか

楽にする、とは言い換えると。

わたしと一緒に働いたことで…
・相手が楽しめたり
・やる気がわいたり
・また一緒に働きたいと思ってもらえる

ようなこと。

すると、その先には、きっと

「お金のためなんかじゃなくて、あなたとだから一緒にやるよ!」という言葉が待ってるはずだよ、と。

お金のためじゃなく、仕事そのものを楽しみたい!
そういう仲間と一緒に働きたい!
という思いは分かる。

だけど、それは達人の領域。
あなたは、まだまだ修行が足りない。
これからも、もっともがきなさい笑

最後には、愛ある叱咤激励もいただきました。

ひっさびさに、目がパッチリと覚めた感覚です。

大切なのは。
まずは、自分がこの仕事を、思い切り面白がって、楽しむところからなのだろう。
それがきっとチームに伝播して。
そうやって生み出されたものは、届ける先の相手にも、きっと響くに違いない!

いっちょ、頑張ります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?