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【お客様の声】広げるキャリアと深めるキャリア

キャリアは「広げる」時期と「深める」時期があると思っています。
それぞれの時期を行ったり来たりする人もいれば、広げたのちに、一気にグッと深めていく、という選択をする人など様々です。

そして、今回キャリア・アンカーの講座を受けていただいたMさんは、その「広げる」時期の選択の仕方がとても特徴的な方でした。それは、自分が ”得意なこと” や ”好きなこと” の敢えて真逆の世界を覗きにいってみる、ということです。

キャリア・アンカーとは?
あなたの仕事や人生において譲れない部分、つまり、「自分の核となる価値観」「動機(モチベーションの源泉)」「あなた自身を発揮しやすい分野」などが組み合わさったものです。

■8つのキャリア・アンカーの種類
①専門・職能別
②経営管理(全般管理)
③自律・独立
④保障・安定
⑤起業家的創造性(独創性)
⑥奉仕・社会貢献
⑦純粋な挑戦
⑧生活様式(ライフスタイル)

これを知ることで、例えば報酬や肩書きなど、外部の要因・誘惑に惑わされず、自分らしい、納得できるキャリアの選択ができるようになります。


学生時代は文系科目が得意だったというMさん。
国語や英語の授業は、学びというよりもむしろ「ボーナスタイムだ!」と思えていたほど、好きなものだったようです。

しかしそんなMさんが大学で専攻したのは、文系とは全く異なるIT領域でした。好きな文系の仕事ではその先、社会に出てからどのような形で役に立てるか、貢献できるかがその当時はイメージができなかったため、この先の世の中できっと人の役に立てるであろうIT分野の世界を知っておきたかったとのことでした。

また、「以前は、なんでもできる人になりたい!苦手なことを克服して苦手なことがない人になりたい!と思ってたんです」という根底にあった思いも話してくれました。

発想や選択の仕方がとてもユニークですよね。とてもダイナミックだし、ものすごい決断力。

Mさんのこのような思考や行動選択は、その後、社会に出ていろいろな職業/業界を選択する上でも一貫していきます。

Mさんは社会に出てITの世界に足を踏み入れていきますが、そこでの活躍の仕方にも彼女らしさが表れています。ご自身が仕事を通して嬉しかったことやうまくいったことについて尋ねた際、こんなことを話してくれました。

「言語(ことばや文章)を大切にしてきたことで、どう伝えたら良いか?と、相手の目線で考えることができました。また自分が過去にうまくいかないことや、知らないところからスタートした体験があることで、わからない人の気持ちを汲んで伝えたりサポートすることができたのも良かった」のだと。


文系教科はボーナスタイムとまで思っていたまさにご自身の中にあった「好きや得意なこと」。以前はそれで社会に出て役立てるイメージが湧かなかったと話してくれましたが、こうしてしっかりと活かすことができている様子が伝わってきました。ことばだけではなく、その奥にある相手の背景、思い、状態などを汲み取る力が大いに発揮されています。
また、真逆の世界に飛び込み、一つずつ克服してきた経験も、同じように「分からない、うまくいかない」という状況にいる他者の支援に繋げられ、Mさんの喜びとなりました。

このような経験を通して、次第に「苦手なことはあってもいい。チームで仕事をする上では、そこをより得意な人に任せることもできる。自分が満遍である必要はないんだ」と、考え方にも変化が生まれていきます。


その後、ライフイベントの変化などに伴い職を変える中でも、同業種・業界という横展開はせず、全くの未知の世界にどんどんと飛び込んでいきます。
その際も、新たな世界や領域の「当たり前」を知らないMさんだからこそ、客観的に俯瞰視してその場を観察したり、いろいろなことに気づくことができ、周囲と関わることで、「助かった!」「わかりやすい!」という言葉をもらう場面も多かったそうです。

Mさんはこのようなキャリアを通して、目の前の人に寄り添うことが何よりも大切にしたいことであり、その人の反応や達成感を一緒に感じ、受け取ることに喜びを感じる、ということに気づかれたそうです。

また、自分自身もそうであるように、「(目の前の)相手の方が大事にしている人を大事にできるような。そんな働き方がしたい」と静かな熱を込めて、しっかりと噛み締めるように話してくれました。

自分自身が充実することで、家族やお客様など周囲の人たちへ良い影響が循環、波及していく。そのような目に届く範囲に温かい世界を築いていくことを喜びとしていきたいと話してくれたMさん。

キャリア・アンカーとして確信されたのは「生活様式(ライフスタイル)」でした。
自分自身や周囲の人、世界の調和をうまく保っていくこと。
生き方全体のバランスを保っていくこと。
そういうことを大切にする人が持ち合わせているアンカーです。


最後に、Mさんのセッション後のコメントをご紹介します。

これからの働き方をどうしようかと迷っていたので受講いたしました。
いままで実際に行ってきたこと(外面)、その時々で自分自身が感じていたこと(内面)の両方を踏まえてセッションが進んでいくので、自分ひとりで考えていると見落としがちな視点についても再発見することができました。

門脇さんが温かくこちらの話を受け止めて下さることで、リラックスしてたくさん話してしまいあっという間に時間が経過していきました。
適切な質問をたくさん投げかけていただくことで自分の内面がどんどん深堀りされていき、自分の中で打ち消してしまっていた可能性や、ぼんやりしていた未来が明るく照らされたように思います。

これからの選択で迷うときは、今回得た気づきを念頭におきつつ進んでいきたいと思いました。ありがとうございます!

ストアカ受講後コメントより。ご本人の許可を得て掲載させていただきました。


これまでダイナミックにいろいろな世界を覗きキャリアの幅を広げてきたMさん。この先は少しずつ、ご自身が大切にしたいと思われる領域で“深めていく”ことをしていきたいとのことでした。
そんな彼女の周りの世界は、どんなに心地よく穏やかな空気が流れるんだろう、と想像するとわたしも心がほかほかしてきます。

自分の中にある、仕事や生きる上で譲れない大切な軸(=キャリア・アンカー)をぜひ、あなたも一緒に発見してみませんか?

ご興味をお持ちいただいた方は、ぜひこちらをご覧くださいね↓

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