- 運営しているクリエイター
記事一覧
ダム、橋、空港 ―― 義父のキセキ
英国のエリザベス女王が死去した数日後、義父が旅立った。享年83。約1年前に自宅にて脳内出血で倒れ、入院・療養中だった。コロナ禍で見舞いは叶わなかったが、一度だけ面会したことがある。
入院して約2カ月後、主治医との面談があるので同行してほしいと義母から連絡があった。妻は会社員なので、自営業の私のほうが時間の自由が利く。義母が私を頼ることはそれまで皆無だったので、よほど不安なのだろうと推察した。
映画『私のはなし 部落のはなし』 公開2ヵ月後のはなし
兵庫県神戸市内にある元町映画館で、7月23日から部落問題をテーマにしたドキュメンタリー作品『私のはなし 部落のはなし』(満若勇咲監督=写真左)の公開が始まった(8月5日まで)。初日の上映後に、舞台上で満若監督と対談した。実は公開直前にも対談したことがあり、制作の意図などは以下を参照いただきたい。
https://www.jinken.ne.jp/flat_now/buraku/2022/0
『私のはなし 部落のはなし』 公開2日前のはなし
対談は、難しい。
ましてや人前となると、なおさらである。
5月に公開されたドキュメンタリー映画『私のはなし 部落のはなし』。
公開直前に満若勇咲監督と対談するという ムチャクチャな仕事が入った。
なにせ聴衆は、誰も映画を観ていない。
どこから話をしていいのやら…。
当日の対談は、割合うまくいった。
というのも…。
前売り券が、完売したのだ。
聴衆が70人で、用意した50枚が完売した。
ほとんどの人
古書店はじめました。
先日、あるイベントで、ノンフィクションに関する本の話をした。話のネタとして、推薦本リストを作成し、会場で配った。実家にある本や古本屋に売却したものを除き、わが家にある本棚の中から、何度も目を通し、なおかつもう一度読みたいノンフィクション本を選んだ。
あれこれ迷っていると、古書店を開く店主みたいに気分が高揚した。どんな棚をつくるか、悩みは尽きなかった。
推薦本リストのタイトルは「ノンフィクショ
水平社バトンのゆくえ
1922年3月3日に結成された被差別部落民の運動団体・全国水平社が、このたび100周年を迎えた。さまざまなメディアで紹介されたので、視聴された方もおられたことだろう。
部落で生まれ育ち、この問題をテーマにして書いている私も、創立100年を機に新聞のインタビューを受けたり、テレビ番組に出演したりした。まるで”水平社藝人”ではないか。水平社創立に関してメディアは手離しで礼賛し、その片棒を担いでいる
「神戸、辞めてどうなるのか。」私篇①
ブログを再開しました。
7年余り続けていたブログを終了して、1年余りがたつ。50歳で始めたから、タイトルは『五十の手習い』。気が付けば、もう58歳。還暦が迫っているではないか。五十とか、手習いとか、言っている場合ではない。
すぐに再開するつもりが生来の怠け者ゆえ、ずるずると時が過ぎ、季節がひとめぐりした。ゆるゆるの生活も、もう飽きた。そろそろ錨を上げて、出航(出稿)することにしよう。フリーライ