育てやすい子

食べるが誇張された皿に、
レシピで構造化された料理が、盛られている。
それをだれの手もかりずに食べれるみどりごがいる。
にんじんの“にん”と“じん”のあいだから溢れ出る、春の甘さと皮の香りは、実家が解体されているときに、柱の折れたとこから漂う想い出みたいなものなのに、自分が産まれる前に、うまれた廃墟に、きみは心を奪われている。
いつから世界の朽ち葉が社会の歯車になったのかなぁ。
電気がなくても、春疾風はるはやてがあるじゃない。
くずれた髪型のままでいる。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?