伽戸ミナ

【短歌・詩を毎日載せています】第14回角川全国短歌大賞佳作/『ココア共和国』に詩が掲載される/自転車には乗れない

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  • 百人一首

    百人一首のうたをひとつずつカバーしています

  • 閑文字

    詩をまとめています。楽しんでいただけたらうれしいです。

最近の記事

塩を焼く夕凪の浜に立ち込める煙のような「会いたい会いたい」

来ぬ人をまつほの浦の夕なぎに焼くや藻塩の身もこがれつつ/権中納言定家 (97/100) ================== 百人一首第97番を題材につくりました。 読んでいただきありがとうございます。

    • 強風にはがされおちて庭にたまる私だったなにかがじっと見ている

      花さそふ嵐の庭の雪ならでふりゆくものはわが身なりけり/入道前太政大臣 (96/100) ================== 百人一首第96番を題材につくりました。 読んでいただきありがとうございます。

      • 空の黒が濁って濁ってやまぬからから墨染めの袖精一杯ひろげる

        おほけなくうき世の民におほふかなわが立つ杣に墨染めの袖/前大僧正慈円 (95/100) ================== 百人一首第95番を題材につくりました。 読んでいただきありがとうございます。

        • 秋涼はさいしょ夜更けにしみわたる 古都に砧がひびきわたる

          み吉野の山の秋風さ夜ふけてふるさと寒く衣打つなり/参議雅経 (94/100) ================== 百人一首第94番を題材につくりました。 読んでいただきありがとうございます。

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        • 百人一首
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        記事

          変わらないでくれ 波は逆巻く 変わらないでくれ 波は逆巻く

          世の中は常にもがもな渚こぐあまの小舟の綱手かなしも/鎌倉右大臣 (93/100) ================== 百人一首第93番を題材につくりました。 読んでいただきありがとうございます。

          変わらないでくれ 波は逆巻く 変わらないでくれ 波は逆巻く

          袖が石に ひざしを知らない沖の石に 水の底でうずくまる石に

          わが袖は潮干に見えぬ沖の石の人こそ知らねかわく間もなし/二条院讃岐 (92/100) ================== 百人一首第92番を題材につくりました。 読んでいただきありがとうございます。

          袖が石に ひざしを知らない沖の石に 水の底でうずくまる石に

          目を閉じて闇を闇にする こおろぎは霜夜を語り明かすのだろうか

          きりぎりす鳴くや霜夜のさむしろに衣かたしきひとりかも寝む/後京極摂政前太政大臣 (91/100) ================== 百人一首第91番を題材につくりました。 読んでいただきありがとうございます。

          目を閉じて闇を闇にする こおろぎは霜夜を語り明かすのだろうか

          見てよコレ涙で染めたの赤い赤い涙で染めたの……ねぇ見てよ

          見せばやな雄島のあまの袖だにもぬれにぞぬれし色はかはらず/殷富門院大輔 (90/100) ================== 百人一首第90番を題材につくりました。 読んでいただきありがとうございます。

          見てよコレ涙で染めたの赤い赤い涙で染めたの……ねぇ見てよ

          喉元が裂けてしまいそう私の恋だれもしあわせにしないというのに

          玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば忍ぶることの弱りもぞする/式子内親王 (89/100) ================== 百人一首第89番を題材につくりました。 読んでいただきありがとうございます。

          喉元が裂けてしまいそう私の恋だれもしあわせにしないというのに

          芦を刈るように愛を刈って行ったあの人にかけてしまう生涯

          難波江の芦のかりねのひとよゆゑみをつくしてや恋ひわたるべき/皇嘉門院別当 (88/100) ================== 百人一首第88番を題材につくりました。 読んでいただきありがとうございます。

          芦を刈るように愛を刈って行ったあの人にかけてしまう生涯

          水玉を身につけている真木の葉は微笑を浮かべて霧に沈んだ

          村雨の露もまだひぬまきの葉に霧立ちのぼる秋の夕暮れ/寂蓮法師 (87/100) ================== 百人一首第87番を題材につくりました。 読んでいただきありがとうございます。

          水玉を身につけている真木の葉は微笑を浮かべて霧に沈んだ

          あの人を思い出したのは月のせいだ綿毛飛びたつように思い出したのは

          嘆けとて月やは物を思はするかこち顔なるわが涙かな/西行法師 (86/100) ================== 百人一首第86番を題材につくりました。 読んでいただきありがとうございます。

          あの人を思い出したのは月のせいだ綿毛飛びたつように思い出したのは

          上から下に扉の隙間をなぞってる 冷たいのは 夜のせい ぜったい

          夜もすがら物思ふころは明けやらで閨のひまさへつれなかりけり/俊恵法師 (85/100) ================== 百人一首第85番を題材につくりました。 読んでいただきありがとうございます。

          上から下に扉の隙間をなぞってる 冷たいのは 夜のせい ぜったい

          生き延びたら圧迫してくるかなしみを懐かしんで胸をさする日がくる

          ながらへばまたこのごろやしのばれむ憂しと見し世ぞ今は恋しき/藤原清輔朝臣 (84/100) ================== 百人一首第84番を題材につくりました。 読んでいただきありがとうございます。

          生き延びたら圧迫してくるかなしみを懐かしんで胸をさする日がくる

          太陽の手から逃れてきた山でも鹿の嘆きの声は聞こえる

          世の中よ道こそなけれ思ひ入る山の奥にも鹿ぞ鳴くなる/皇太后宮大夫俊成 (83/100) ================== 百人一首第83番を題材につくりました。 読んでいただきありがとうございます。

          太陽の手から逃れてきた山でも鹿の嘆きの声は聞こえる

          泣いていた胸も頭も心臓も壊れてないけど壊れたように

          思ひわびさても命はあるものを憂きにたへぬは涙なりけり/道因法師 (82/100) ================== 百人一首第82番を題材につくりました。 読んでいただきありがとうございます。

          泣いていた胸も頭も心臓も壊れてないけど壊れたように