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サッカー観て 神社行きたい。ーアルビレックス新潟編

J1におかえりなさい!
ってことで、久しぶりの今回は「アルビレックス新潟」編。
アイシテル ニイガタ!
新潟県民の性格は忍耐心に富み、勤勉って本に書いてあったよ。
実は何度か遊びに行ったことあるんだけど、観光をしたことがない(ライブで行きました)

そんなこんなで、新潟について。
「新潟」って地名は戦国期に見える地名で「新潟津にいがたつ」という、信濃川河口左岸の湊の名前があったりした。
昔昔は「越の国」だったのが「越前えちぜん」「越中えっちゅう」「越後えちご」に分かれました。現在の新潟は越後国。

新潟県の面積は日本5位!
その広さは近隣の富山・石川・福井の3県分。上越、中越、下越、佐渡に分かれて各々言葉や風習の差もあるとのこと。
この上越って北、地図で見る上方面と思ったら逆であった。京都や江戸に近い方から上中下なのね。
長細いけど気温に南北差はあまりなく、海岸部と山間部に差がある。
冬は豪雪、夏は好天、そしてフェーン現象が特徴の「日本海岸気候区北陸型」と呼ばれる気候。
フェーン現象で吹く東風(もしくは南東風)を「ダシ」「ダシ風」「シロッコ」と言うそうです。晩秋から初冬にかけて「雪おろし」と呼ばれる雷鳴が響くそうです。
北緯36.6度~38.5度に位置し、世界的にこの低緯度での豪雪は珍しい。

「新潟」の名の通り、潟や沼が多い低湿原でしたが、江戸時代から干拓事業が進みました。
スタジアムの住所になっている「清五郎」は、ここの土地を干拓された方で、最初に亡くなった方の名前だそうです。

スタジアム名&マスコットキャラクターにもなっている「スワン(白鳥)」ですが、単に飛来してくるからという縁だけではないのです。
新潟県民の県民性ともいわれる「忍耐力」の成した偉業があるのです。
 白鳥は非常に警戒心が強く、今でも注意書が記されています。

https://niigata-kankou.or.jp/season/swan


それが、瓢湖に飛来する白鳥の餌付けに初めて成功したのです。「オオハクチョウは300m以内には近付かない」という定説を覆し、ロシアの研究者も驚いたとのことです。

 新潟県の県花はチューリップで、チューリップ=オランダ=オレンジ…とアルビのチームカラー連想したけど、実際は白鳥座のアルビレオ連星の色でした。

ビッグスワンの近くにも「鳥屋野潟とりやのがた」という淡水湖があり、周囲9km、深さは約3mで近くに越後七不思議のひとつ「逆竹の藪」という天然記念物がある。

神社の話になりますと、南側の上越は出雲系祭神の古社が多く式内社も多いが、中越になると少なくなり、下越では殆どないそうです。
そして、神社の数が日本一!!すげ~~~。明治時代には人口が日本一だった(!)のと、神社合祀政策の影響が少なかったようです。

市内にもたくさん諏訪神社がありまくり。合祀政策がきびしくされていたら、まとめられていたんだろうな。

彌彦やひこ神社

そんな神社数No.1の新潟県、越後国一ノ宮「弥彦神社」
延喜式神名帳「伊夜比古いやひこ神社」名神大社。
「いやひこ」の歴史上初見の文献は万葉集です。
(本来は「いやひこ」のようですが現在は漢字の読みのまま「やひこ」みたいです。多分、どちらでも良いのかな)

ビッグスワンから車で40分、関東平野に次ぐ広さの新潟(蒲原)平野を見下ろし、日本海も眺められる弥彦山が、海からも陸からも信仰厚い霊山として神奈備でありました。
本来は山を神体とする「伊夜比古神」を祀っていたと思われますが、709年に御祭神である「天香山命」(高倉下命たかくらじのみこととも)か降臨したとのことです。

この「天香山命あまのかごやまのみこと」は天照大神の曾孫とされ、神武天皇東征の際に大功をたて、越後を治めることに。
弥彦山やその周辺の山には鉱物資源があり、弥彦神はタタラ神の説もあります。
弥彦神はウドで片目を負傷したという伝説があり、片目の神はタタラ神の特徴とされています。
古代にも越の国は「燃ゆる土、燃ゆる土」があると記され、それらは原油が採掘され地下資源が豊富だったとされます。
それもあり、境内には非常に珍しい石油精製蒸留釜があったりします。
いつしか、武神とされ武家から篤く信仰されたようですが、タタラ神から鍛冶神となり、刀を作り出すことが由来でしょうか。
天香山命は韴靈剣ふつのみたまのつるぎを神武天皇に献上したとされることも関わりがあるかもしれません。
弥彦山も「神剣山」の別称があるのも関係性ありそう。

神紋は丸大、「大」という漢字は「越後の大社」の意。
境内はおよそ5万坪、一の鳥居は稚児柱を持つ「両部鳥居」。この鳥居は神仏習合の名残とみられ、安芸の厳島神社も同じ鳥居。
随神門には天香山命を越後まで随行してきた印南鹿神の御子神、右が「長気おさげ」、左「長辺おさべ」兄弟。
鼓楼があり、今でも1日に3回時刻を知らせる大太鼓が鳴らされます。
境内摂社は「五王子」と呼ばれ、天香山命の息子たちが祀られた神社です。
第一王子「武呉くれたけ神社」
第三王子「草薙くさなぎ神社」
第四王子「今山神社」
第五王子「すぐる神社」
第六王子「乙子おとこ神社」
…おや?と、思った方もいるはず。
第二王子の船山明神「船山神社」は境外にあります。

境外末社で弥彦神社から弥彦駅近くの弥彦公園を過ぎて、かつて弥彦温泉の源泉地にあった「神社」
フロサポとして、ちょっと気になっちゃった…。近くに勝神社の神廟(奥宮)もあるから合わせて行きたい。

弥彦神社の拝殿脇から伸びて行く「万葉の道」
こちらを進むとロープウェイが!!
徒歩でも行けますが、ロープウェイで弥彦山9合目まで行けるそうです。弥彦山の高さはスカイツリーと同じ634m。
9合目から弥彦山山頂にある奥宮まで約15分。ちなみに登山口からロープウェイなしで歩くと一時間半(4~11月の期間のみ)。
パノラマタワーやクライミングカー、展望食堂なども見所たくさん。
クライミングカー、ちょっとレトロな感じで、なんかカワイイ。

お土産として「玉兎たまうさぎ」という、田畑を荒らす兎たちを弥彦神が諭した伝説から、兎を模した干菓子が有名なようです。
今ではチョコレートもあるみたい。
元々はお饅頭もあったようですね。兎のお饅頭、また作って欲しいなぁ。

白山はくさん神社

ビッグスワンから車で18分。新潟駅からは西に約2km。
「はくさんさま」と呼ばれる町の総鎮守。
石川県の白山権現を勧請し「船江神社」としたのが始まりとされる。延喜式神名帳、沼垂ぬったり郡船江神社に比定。
901年若しくは1078年建立などと云われますが、古記録が焼失し、創始不明。
御祭神は菊理媛きくりひめ大神。
割りと謎多き女神さまなのですが、縁結びにご利益があるとされています。

4900坪の境内ですが、かつて蔵や末社のあった場所が公園となっています。
こちらの神社さんはHPやSNSも情報量多く、見所の多いわたしが勝手に言ってるアトラクション系神社さん。

狛犬も備前焼でなんだかおしゃれ。
境内摂社の「蛇松じゃまつ神社」は白山神の神使ヘビの鱗に見立てた絵馬。
鬼門を守る金龍を祀る「黄龍神社」は御神託によって昭和41年に建立。手水舎にも龍はいるようです。
白山から賜った御神石「くくり石」は触れてパワーをいただける。
結びの銀杏の注連縄もなんだか、かわいらしい。
縁結び祈願の絵馬もハートで色味を選べたり、お守り付きだったりして楽しい。
安田瓦で作られた招き猫もキュートで思わず撫でたくなっちゃう。
地下通路があったり、新潟駅にもいる忠犬タマ公像いて、若い子が行っても楽しめそう。
※タマは2度、雪崩から飼い主を助けた越後柴犬(メス)https://www.niigatahakusanjinja.or.jp/

古町神明宮ふるまちしんめいぐう

白山神社から徒歩3分!!
アルビレックス新潟グループさんが必勝祈願を行う神社です。
神明さんなので、御祭神は天照大神です。
船江神社が合祀されております。

そして、なにより、こちらには2015年に建立された
「白鳥神社」があるのです!
アルビカラーのオレンジをまとったお社。その中には白鳥の石像がキリリとおわします。
スタジアム内にある神社も素敵だけど、町中にあるのも素敵ですねぇ!有志の寄付などで建立されたそうで、新潟の人々の熱い想いを感じます。

古町神明宮さんはプロダクションマッピングをされたり、御朱印にも力を入れられていて、アルビレックス仕様の御朱印も期間限定であったりします。

すごーーい!切り絵だ!
御朱印集めてない民ですけど、これは惹かれますね~。

ここ辺り界隈はお店も多く、カフェなどもどこに行くか迷ってしまいますね。
若い頃に新潟行ったけど、ライブ前にチェーン店のカフェにいるだけで帰りにお米のアイス最中食べたくらいでした。
あの頃よりかは少しは財力あるから、サッカー観て神社にも行きたいなーーーーー!

(こちらのシリーズは一旦、終了です!また、機会があれば更新します!)

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