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クラロワ | 8000最強リーグ | (4)決勝トーナメントの試合結果。優勝はチーム「ゴブジャイと世界1位達」!

YouTuberであり元プロゲーマーでもあるライキジョーンズ選手が主催するクラッシュ・ロワイヤルの非公式団体戦『8000最強リーグ』。その決勝トーナメントが、1月15日・16日に行われました。

今回のnoteでは、盛況のうちに幕を閉じた決勝トーナメントの試合結果をレポートしていきます。

筆者関連note:
● クラロワ | 8000最強リーグ | (1)ライキジョーンズ動く!「チーム戦リーグを復活させます」
● クラロワ | 8000最強リーグ | (2)予選リーグ開幕。人気と実力を兼ね備えた16チームが参戦!
● クラロワ | 8000最強リーグ | (3)予選リーグの試合結果(随時更新)
● クラロワ | 8000最強リーグ | (4)決勝トーナメントの試合結果。優勝はチーム「ゴブジャイと世界1位達」!


『8000最強リーグ』決勝トーナメントの概要

●決勝トーナメント:8チームによるトーナメント(計7試合)
●3位決定戦:行わない
●決勝トーナメントの試合:BO5形式。 2v2・1v1・KOH※・1v1・KOH※(※KOH:King Of the Hill。3人対3人の勝ち抜き戦)
●BANカード:1v1はBANなし。2v2はBANあり。KOHは共通で1枚のBAN
●選手起用:同じ選手は3セットまで出場可能

▽くわしい解説やチーム紹介は、こちらのnoteを

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決勝トーナメント DAY 1

1月15日の決勝トーナメント DAY 1には、1回戦(4試合)が行われました。予選のBO3制からBO5制に変わり、”最長なら2時間に達する試合が4試合も”という8000最強リーグで最も長い一日でした。


1回戦① ゴブジャイと世界1位達 vs TEAM PANDORA

いきなり優勝候補対決

決勝トーナメント1回戦第1試合は、世界1位経験者3人を擁する前評判・人気No.1「ゴブジャイと世界1位達」と、2021年の大会荒らしを集めた今がまさに旬の4人組「TEAM PANDORA」の対戦です。1回戦でどちらかが必ず消えてしまうのはもったいない気もしますが、日本のクラロワファンが絶対に観てみたかったカードを抽選で初戦に引いてしまうあたり、ライキジョーンズ主催の右手には神が降りていた感があります。

間に合ったPANDORA

Set2にぐりこ選手が出場と発表されたとき、コメント欄がざわつきました。「1人の選手は3セットまで出場可能」というルール上、試合がSet5までもつれた場合ぐりこ選手は出場できませんが、4人目の選手にしてエースのPANDORA選手はこの日に大学入学共通テストを受験しており、出場が危ぶまれた状態でした。いい試合は見たいが、悲しい幕切れは見たくない… 

そんな中で試合は取って取られて最終SetのKOH Game4、もう後のない状態で遂にPANDORA選手の出番が来てしまいます。間に合うのかPANDORA、それとも不戦敗で終わるのか? 30秒前。ダメか… 試合が開始された! 間に合った!

最後はけんつめしのゴーレム

何とか間に合ったPANDORA選手が、Hajime選手との”世界1位経験者”対決をタイブレークの接戦で制して、決着はKOH大将戦に持ち込まれます。こうなると、実力・勢いともに苦しいのが「ゴブジャイと世界1位達」の”ゴブジャイ”ことけんつめし選手。しかし、大方の予想を覆してこの決戦に勝利したのは何とけんつめし選手! ウィニングデッキは「ゴレ・エリババ・ゴルナイ」。ライキジョーンズ選手の『5回やったらPANDORAが勝ち越すと思うけど…これが面白いところ』という解説がすべてを表現してくれました。


1回戦② 巨スケ軍団 vs ワントリックジョーンズ

巨スケ軍団に巨スケをBANするとどうなる?

1回戦第2試合「巨スケ軍団」vs「ワントリックジョーンズ」は、互いに相手をよく研究してBANで仕掛け合う頭脳戦になりました。4人とも巨スケ使いの相手に対して3度とも徹底して巨スケをBANしたのがワントリックジョーンズ。一方、アウプリ枯渇使いYutaro選手にけん制を入れつつ、スパーキーを通しやすくするためKOHの2度ともロケットBANを選択したのが巨スケ軍団。しかし、互いにそれすらも想定内だったのでしょう。ふたを開ければ、BAN有りセットだけでフルゲームほぼ五分「6-7」の大接戦となりました。

曲者Janne Da Arcをめぐる攻防

この試合で注目を集めたのがJanne Da Arc選手のオリジナルデッキ「エレジャイ・スパーキー・ミラー」をめぐっての駆け引きです。(彼本来のデッキでは巨スケなのですが、今大会では巨スケがBANされてしまうのでエレジャイを代わりに採用してきました)。

Set3 Game1でDUSTCELL選手はリセット系3枚積み(エレウィズ・ザッピー・ザップ)でこれに対抗しますが、抑えきれずに敗北。しかし、Game2はYutaro選手がプリンセス・吹き矢の遠距離で刺して何とかJanne Da Arc選手を退けます。

Janne Da Arc選手が再登場したSet5 Game1では、今度はJanne Da Arc選手側が先ほど敗れたYutaro選手に対策をして、スパーキーを抜いて呪文4枚構成にすることでリベンジ。つづくGame2で再びデッキにスパを戻したJanne Da Arc選手でしたが、対するDUSTCELL選手が用意していたのは「ゴブジャイ・スパーキー・ミラー」の”ミラー返し”デッキでした。『相手のミラーに困るなら、こちらもミラーを使えばいいじゃない』戦法によって、今度はDUSTCELL選手がリベンジを果たすのでした。

いや、面白すぎでしょ。


1回戦③ ワントリッカーズ vs おひさま

勝ちパターンが崩れても

1回戦第3試合は、「ワントリッカーズ」vs「おひさま」です。

激戦区グループBを1位通過したおひさまの勝ちパターンは、2v2をwashi & qwertyペアが取り、1v1を”無敗”のエースきたっしゃん選手が取って、2-0で勝つこと。この試合もその勝ちパターンの通りにSet1・Set2を連取します。

しかし、Set3できたっしゃんの3タテに待ったがかかったところから風向きが変わります。さらにSet4で無敗記録も途切れてしまい、試合はワントリッカーズの流れで最終セットに突入するのです。しかも「1人の選手は3セットまで出場可能」というルール上、きたっしゃんはもう出れません。

このピンチを救ったのがだらけ隊選手・washi選手でした。勝ちパターンを持っているチームは強いけれど、勝ちパターンが崩れても勝てるチームはもっと強い。この試合で「おひさま」は一層強いチームになりました。


1回戦④ Juvenile vs HololiveCRs

この日初めてのストレート決着

ここまで3試合連続でフルセットマッチが続き、試合開始時点で23:30だった1回戦第4試合「Juvenile」vs「HololiveCRs」は、この日初めての3-0ストレートで決着しました。試合外では、ライキジョーンズ選手の配信端末に充電切れが起こったり、トンガの噴火に起因する津波警報が発令されたりと波乱含みでしたが、試合はチーム「Juvenile」の強さがとにかく目立ちました。

本当に小さなところの差が

個人的に一番面白かった試合は、Set3 Game1。「メガナイト・ドリル」のふぃりったん選手がリードする試合展開だったのが、1つのユーノの挙動によって風向きが変わってしまい、「迫撃・ディガー」のCC選手が逆転勝ちを収める結果となりました。

トロフィー8000越えの猛者同士の対決では、力量が拮抗するがゆえに、本当に小さなところの差が勝ち負けにつながるのだという”一瞬の恐ろしさ”が垣間見えるシーンでした。


決勝トーナメント DAY 2

決勝トーナメントDAY 2(1月16日・大会最終日)には、準決勝・決勝の計3試合が行われました。特設スタジオに会場を移し、けんつめし選手・むぎ選手の豪華ゲスト2名体制に、スタッフ陣のサポートも手厚く、”一つ上”の配信体制で番組制作されました。


準決勝① ワントリックジョーンズ vs ゴブジャイと世界1位達

復活のJACK

準決勝第1試合は「ワントリックジョーンズ」対「ゴブジャイと世界1位達」です。ともに昨日の1回戦で最終セットの大将戦にまでもちこまれる混戦を制して勝ち上がってきた両チーム。この試合で最も目立ったのは、Set3で3タテを決めたJACK選手でした。

今大会、結果の出ていなかったJACK選手でしたが、この日は「これぞ俺らの知っているJACK」という防衛技術が冴えわたります。遅延スケラ、迫撃ムートスケラ、ラヴァクローンという3つのデッキ選択も効果的でした。

躍動「世界1位達」

ゴブジャイと世界1位達」は2v2こそ落としてしまったものの、終わってみれば、Set2をHajime選手、Set3をJACK選手、そしてSet4をむぎ選手と、3人の「世界1位達」がそれぞれストレートで取っての逆転勝利となりました。決して弱くない相手に対して、この勝ち方。決勝戦に向けて死角なしです。


準決勝② Juvenile vs おひさま

決勝に進むもう1つのチームは?

準決勝第2試合は、1回戦をストレート勝ちした「Juvenile」と、勝ちパターンを崩されつつも勝ち切った「おひさま」の対決。Set1・Set2を取るおひさまペースの試合のまま、Set3もエースきたっしゃん抜きのオーダーで取ったおひさまの3-0勝利で試合は決着しました。このチーム力は本物です。

この試合は終わっても、クラロワは続く

この試合で印象に残ったのは、Set3 Game4のLim I Endo選手でした。2セット連取されて、3セット目も王手をかけられた絶体絶命の状況での試合。しかも、相手の最初の「ラヴァ・クローン」展開でタワーがほぼ倒壊の大ダメージを受けてしまいます。ですが、ここで諦めずに粘って「WBディガー」でちくちくと追い上げて、最後の最後の土俵際で大逆転で勝ったのです。

次の試合にEndo選手は敗れて、チームも敗退しましたが、それが全てじゃないんですよね。彼の”いい意味の諦めの悪さ”とプライドとそれを支えるプレイスキルは、視聴していたクラロワファンの記憶に強く残ったはずです。CRSC(クラロワスターチャンピオンシップ)などで2021年に爪痕を残したEndo選手でしたが、2022年の更なる飛躍を感じさせる勝利と敗北でした。


決勝 おひさま vs ゴブジャイと世界1位達

前半戦はおひさま。中盤戦はむぎ。

大会の最後を飾る決勝戦にコマを進めたのは、「おひさま」と「ゴブジャイと世界1位達」の2チームでした。試合ごとに強くなってきたチームと優勝候補筆頭チームの激突は、ドラマ的にもプレイスキルの面でも見ごたえ十分な”決勝戦らしい決勝戦”として展開されていきます。

試合前半のSet1・Set2は、おひさまのペース。2v2のwashi & qwertyペアが安定した連携力を見せて元プロコンビを破るや、1v1のきたっしゃん選手が”FAV元同僚対決”でHajime選手に競り勝って2つのセットを連取します。

しかしここからゴブジャイと世界1位達が反撃。波に乗るJACK選手が”あわや今日二度目の3タテ”という2人抜きを見せれば、むぎ選手の”3つのセットにまたがっての4連勝”によって、セットカウントは2-2のタイに持ち込まれます。試合の行方は全く分からなくなりました。

最後に持って行ったのは、再びこの男。けんつめし

最終第5セット、washi選手の2タテで後がなくなったゴブジャイと世界1位達の大将はけんつめし選手。シチュエーション的に1回戦第1試合が頭をよぎりますが、今回は2度勝たねば試合に負ける、より厳しい場面での登場です。

今大会絶好調のwashi選手が優勢に進めて試合は終盤戦、「”2度目”は無しか…」という空気が流れだした中で、解説のむぎ選手がぽつりと『あっ、そのライトニングはまずいかもしれない』。勝ちを確信したwashi選手のたった1つの悪手をとがめたけんつめし選手が何と大逆転勝利を収めます。いやいやいや、あの場面「Good Game!」スタンプ押しても全然おかしくない形勢でしたって、むしろなぜあそこから勝てたんだけんつめし!?

もうこうなると勢いは完全にけんつめし選手。”FAVの元チームメイト”きたっしゃん選手との最後の大将戦にも勝ちきって、チーム「ゴブジャイと世界1位達」が優勝となりました。おめでとうございます!

今大会をふりかえってみると、ライキジョーンズ選手の開会宣言ツイートが”1段目のロケット”だとすれば、けんつめし選手のチーム結成リプが”2段目のロケット”的な役割を果たしました。その後、界隈の支持とたくさんの方のサポートを受けて、「8000最強リーグ」というロケットが高く高く飛び上がっていき、最後に月面着陸(優勝)を果たして降り立ったのがけんつめし選手だったという。出来すぎです。

でも、彼はその出来すぎなドラマを引き寄せるにふさわしい”覚悟”を持っていました。ドリームチームというのは注目や人気を集める反面で、空中分解の危険や負けた時の過剰なバッシングなど、決していい所だけの存在ではありません。今回のゴブジャイと世界1位達の場合、1回戦もしくは決勝で敗れていたならば、チームの発起人でありリーダーのけんつめし選手に心ない言葉が集まっていた世界線もあるのです。けれど、彼はそれも想定し、そのときはそうなってもいいと腹をくくっていた節があります。でなければ、2度の大将戦、あんなに迷いなく、負けを怖がらずにプレイできますか?

最高な大会、最高な大団円でした。


チーム成績・個人成績

チーム成績

  • 優勝:チーム「ゴブジャイと世界1位達

  • 準優勝:チーム「おひさま


個人成績

  • 最高勝率(G+%):せいめい

  • 最多セット勝利(S+):むぎったん

  • 2v2最多ゲーム勝利(G+):washi & qwerty

  • 1v1最多ゲーム勝利(G+):きたっしゃん

  • KOH最多ゲーム勝利(G+):washi

  • KOH最多3タテ(AK):RADがきにしRyu2Sodaさくぱん


NEXT> 第2回はあるのか?

決勝戦の翌日(1月18日)には、主催者ライキジョーンズ選手からふりかえりの動画が公開されました。

・大成功でした!
・参加選手の協力に感謝!
・後日談としては、実は色々的失敗もあった
・参加選手としてはプロリーグの時くらい悔しかった
第2回目は「夏」にやりたい

「夏」!!


+ 関連SNS

▽けんつめし

▽きたっしゃん

▽Soda


+ 大会情報/Information

8000最強リーグ
主催 ライキジョーンズ(TwitterYouTube
賞金 クラウドファンディング(Campfire
グッズ販売(Fanicon
ハッシュタグ #8000最強リーグ

RoyaleAPI - Esports
https://royaleapi.com/league/8000sl


Congrats!








【ここまで見てくれた方に個人的な感想を少しだけ】2022.1.27

今回個人的にいい貢献ができたと思ったのは、16チーム分のチーム紹介画像を作ってTwitterでもばらまけたことです。本来こういうものは主催者側でクールでイケてるアートワークを用意しべきだと思うし(それが参加者の誇りや発奮につながる)、デザイン力とかの面で僕が力不足なのは重々承知しているんですけど、気づいたやつ動けるやつが作るべきだろうと思ったので。
ありがたいことに、参加選手とか主催者のライキジョーンズ選手の放送画面作りとか様々なところで使ってもらえました。作って良かったです。

途中からでも追い着けるようにと、試合結果の随時更新もやってみましたが、こちらは大変だった割に反応が薄かったです。僕のnoteを知ってたり、noteを読んでまで大会を追いかけようとする人はそもそもライブで観て知っている、ということなのかなと。難しいもんですねえ。

最後に、今回の決勝レポが遅れてしまった件。もし待ってくれていた方がいたら申し訳なかったです。

言い訳をするとですね…いい大会ほど、満足感の高かった試合ほど、「これ素材のままでよくね?何も付け足し要らなくね?もうそのまんま見てほしい」って悪魔のささやきが強くなって、手が止まってしまうんです。わかってはいるんです、あとから全部見るのは時間的にも大変だし、文字の媒体にしておくことで後々役立つ日も来るということは。

試合のまとめ方もこう見えて毎回悩んでます。濃い大会ほど切り捨てる箇所がないんですけど、量が多すぎると書くのも読むのも大変で、レポの役割を果たせなくなってしまう。試合描写も、読むよりアーカイブ見た方が数百倍理解できるよなって。毎回腕の足りなさに凹んでます。

個人差もありますが、僕の場合こんな感じで悩みだすとキリがなく手が止まってしまうのが落とし穴で。”100を求めるのはほどほどに”、”60-70でもいいからとにかく出す”という心掛けでなんとか前進を続けたいです。いつも読んでくれる方、感想やシェアをしてくれる方、みなさんに背中を押してもらってます。定型句っぽいですが本当に。これからもどうぞよろしく🙇‍♂️■


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