見出し画像

⑤平成中村座小倉城公演ナビ 旦過市場小倉昭和館チャリティーイベント かぶきDOU其の30アフタートーク

いつもかぶきDOUをご愛顧頂き誠にありがとうございます!
タイトル画は太宰府天満宮でこの時期だけ楼門に掲げられる飛龍天神ねぶたです。先週、足を運びました。
学問の神様 菅原道真公が877年10月18日に33歳で文章博士(もんじょうはかせ)という学者で最高の位につきました。これにちなんで太宰府天満宮では10月が特別受験合格祈願大祭となります。
この飛龍天神ねぶたの楼門を願いごとを込めて通ると、難関も突破できるという御利益があるそうです☆

平成中村座は太宰府天満宮にゆかりがあり、度々公演が行われています。
2022年4/9と4/10には平成中村座 太宰府天満宮奉納特別公演が開催され、私は初日を観劇しました。日中は暑い位の陽気でしたが夕刻開演の舞台で、一調一管の音色が境内に響くとひんやりとした風が客席に吹きこみ神秘的でした…

開演前の様子。中央の黒い幕が開くと一気に華やかな舞台に!



平成中村座小倉城公演ナビ⑤

いよいよ11/1より開催されます平成中村座小倉城公演!
かぶきDOUでは「平成中村座公演ナビ」としてシリーズでお届けしており今回は5回目でした。

旦過市場小倉昭和館 平成中村座チャリティーイベント

11/13に旦過市場一帯の復興を支援するチャリティーイベントとして「映画 中村勘三郎」の上映会と中村勘九郎・中村七之助トークショーが行われることが発表されました。
平成中村座小倉城公演の会場からもほど近い旦過市場は、昨年4月と8月の2度にわたって火災が発生し計87店舗5200平方メートル余りが焼けました。
小倉昭和館は映画館ですが、去年 8月の旦過市場の火災で全焼しました。1939年昭和14年の開業当時は映画館兼芝居小屋だったそうです。
新しい小倉昭和館は今年12月の営業再開を目指しているそうです。

サンスポ今年6/26の記事によりますと…
平成中村座小倉城公演の制作発表会見で勘九郎さんは「ニュースで燃える映像を見てショックでした」と声を落とし、「育ててもらって、楽しませてもらって、元気をもらった小倉の街に中村座が来て元気を取り戻せてもらえたら。復興のお役に立てれば」と力を込めた。
七之助さんも「被害にあわれた方々に元気が出るよう芝居を務めなければ。一生懸命、務める」と熱演を誓った…と報じています。

映画 中村勘三郎について

チャリティーで上映される「映画 中村勘三郎」は、2012年平成24年12月05日に逝去された18代目中村勘三郎さんを20年にわたり密着取材したドキュメンタリー番組を映画化したものです。
7000時間にもおよぶ記録素材を厳選して1本の作品に仕上げています。
勘三郎さんのTVドキュメンタリーをご覧になって中村屋、そして歌舞伎がお好きになった方も多いのではないでしょうか?
最初の上映はダイジェスト版でした。2013年平成25年10月に東京築地本願寺 特設野外ステージでの一周忌追善「十八世 中村勘三郎一周忌メモリアルイベント」で上映されました。
映画の完成記念として、2013年平成25年11月より全国各地に残る芝居小屋で上映されました。

歌舞伎美人によりますと…
古きよき芝居小屋の復興、活性化を強く願い、襲名記念公演も行った勘三郎さんの生前の遺志をくみとっての上映だったそうです


2013年「映画 中村勘三郎」の上映会と全国の芝居小屋

 
今回かぶきDOUで調査して上映された芝居小屋の多さに驚きましたし勘三郎さんの芝居小屋にかける並々ならぬ情熱を再認識しました!
2013年に映画「中村勘三郎」上映会が行われた芝居小屋とその歴史を簡単ではありますがご紹介しました。


ながめ余興場(群馬県みどり市)
1937年昭和12年に建てられた木造2階建ての劇場
     
かしも明治座(岐阜県中津川市)
1894年明治27年開館 
    
出石永楽館(兵庫県豊岡市)
1901年明治34年に開館した近畿最古の芝居小屋 
  
内子座(愛媛県内子町) 
1916年大正5年に創建 
   
・八千代座(
熊本県山鹿市)
1910年明治43年に建築
  
・相生座 (岐阜県瑞浪市)
旧・明智町にあった常盤座と旧・下呂町にあった相生座が解体処分の危機となりましたが地元の有志が引き取って合体復元した建物。1976年(昭和51 年)に移築再現されました。

共楽館(茨城県日立市)
1917年大正6年創建

旧 鶴川座(埼玉県川越市)
1898年(明治31年)建築。残念ながら2019年(令和元年)老朽化のため取り壊されました。

・春日座(岡山県美作市)
明治初期より美作市粟井中(あわいなか)の春日神社境内にありましたが1993年平成5年に境内の隣りに新設されています。

でか小屋 (石川県七尾市)
明治時代に建てられた旧芝居小屋  

朝日座(福島県南相馬市)
1923年(大正12年)開館
※開館当時は旭座でした

東座(岐阜県白川町)
1889年明治22年に建てられ、勘九郎さんが名誉館長

以上全国12ヵ所の芝居小屋で勘三郎さんの映画が上映されました。
その後、勘三郎さんゆかりの長野県まつもと市民芸術館で命日の12月5日に上映会を開催。そして東京の東劇で3週間限定で上映が行われました。
10年の時を経て中村勘三郎さんの歌舞伎役者としての生き様、舞台、そして芝居小屋 平成中村座にかける情熱に再び触れられる機会となります。
勘九郎さん七之助さんをはじめ平成中村座の皆さんが築いて来られた小倉城の舞台に、勘三郎さんがスクリーンで登場されるということも歌舞伎ファンとしてグッときます…このチャリティーイベントを通して訃報から時を重ねての勘九郎さん、七之助さんのお父様への思いを伺える機会となりそうですね!


縁の一曲 中村勘三郎さん 

歌舞伎役者さんにゆかりの曲をお届けする縁の曲のコーナーです。今回は18代目中村勘三郎さんでした。
1999年平成11年、勘三郎さんが5代目勘九郎時代に第50回NHK紅白歌合戦の白組司会を勤められました!
日刊スポーツの記事によりますと…
NHKで会見に臨んだ勘三郎(当時勘九郎)さんは「本当にびっくりしている。紅白は昔から親父が好きで家族そろって見ていた。清水の舞台から飛び降りるような思い。スペインの闘牛場に引きずり出されたみたい」と、興奮した口調で話されました。
この年の大河ドラマ元禄繚乱で勘三郎(当時勘九郎)さんは主役の大石内蔵助を勤められています。赤穂浪士の討ち入りまでの日々を中心に、策略と陰謀の中で繰り広げられる人間模様を描いた作品です。
勘三郎さんは当時44歳。その年の大河ドラマの主役が司会を務めるのは1990年(平成2年)の「翔ぶが如く」の主演 西田敏行さん以来で、歌舞伎役者さんの紅白の司会は50回の歴史で初めてだったそうです!
歌番組初司会の勘三郎さんでしたが、この年のNHK紅白歌合戦、白組を見事勝利に導きました!

音楽 池辺晋一郎 元禄繚乱メインテーマをお届けしました。


めでてえなぁ10/18-10/24

お誕生日を迎えられます歌舞伎役者さんをご紹介するめでてえなあのコーナーです。10/18から10/24がお誕生日の皆さまでした。お名前と所属 屋号をご紹介します。五十音順となっておりますのでご了承ください。

10/21市川澤五郎さん
市川段四郎一門

10/21市川蔦之助さん
   高島屋 

10/21中村吉三郎さん
播磨屋

10/22嵐橘三郎さん
伊丹屋

10/22中村玉太郎さん
加賀屋


今回は5名の皆さまでした。お誕生日おめでとうございます!



10/24番組アーカイブはこちらからどうぞ

次回は10/31㈫午前10:00〜10:25 FM77.7MHzコミてん生放送です!無料アプリListenRadio、コミてんYouTubeでも生配信しております。お楽しみに!
※権利の関係でYou Tubeには音楽BGMが入っておりません。音声だけの配信となりますのでご了承ください。



この記事が参加している募集

振り返りnote

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?