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【コラム】新NISA「一日でも早く投資すべき」は本当か
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長期投資による株の優位性を説いた有名なチャートですが、我々をどれだけ長生きさせるつもりなのだろうと思ってしまいます。
我々の投資期間など高々20年~せいぜい40年間でしょう。相場史において 株価が10年から25年間低迷することはざらにあります。
ITバブル崩壊の初期段階に高値を掴んでしまった場合、その高値を更新するまでに15年もの低迷期がありました。
米国株の200年長期チャート(上図)はそれをとても分かりにくくさせたものです。インデックス投資、投資信託、米国株投資などでこのチャートは広く用いられています。細かな上下動の折れ線の中に深く長い谷が隠れて刻まれており、1900年以降でも5回、それぞれ10年以上の低迷期が存在しています。
60歳で退職された方がそのタイミングで退職金を全額一括で放り込んで天井を掴むと80歳まで株価が戻らないこともあるのです。
そして、その大幅下落のタイミングは誰にも予測が尽きません。明日かもしれないし、2024年、2026年、もっと先の2035年かも知れない。
少なくとも「一日でも早く投資した者が相場で勝つ」というのは時間軸による幻想です。貴方があと50年生きるのなら正解になるのかもしれません。暴落を馬鹿にすると暴落に泣きます。
コロナ暴落が劇的に回復したのは、AIトレードのアルゴ暴走がもたらした短期急落(リーマンショックを上回る)と、その後の超異次元の金融緩和の賜物です。例外中の例外。暴落はもっと長くもっと暗いトンネルです。
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