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【タイ移住日記2023/11/25-12/10】Chiang Mai Design Weekで舞う

イーペン祭り(コムローイ・ロイクラトン)が11/26から11/28まで開催されて、その前に一つ日記を書いてからかれこれ2週間強。イーペン祭りが終わった後はその記事の執筆やオンライン家庭教師の仕事、チェンマイ日本人学校での非常勤講師、JLPTのテスト監督、企業からの依頼の原稿執筆など山盛りの日常(ニートと自称している私からしたら非日常である)を送った。そしてチェンマイは工芸やデザイン・アートの街としても有名であり、年末に街全体でデザインウィークが開催されるので、アート蒐集家の私としては行かなくてはならないと忙しい日常をこなしながらも常にそれが頭にあった。


イーペン祭りのその後

この記事を執筆しているのは12/11月曜日の夕方。昨日12月10日が憲法記念日で祝日が日曜日に被っていたので、月曜日も祝日で休みになっている。
今日は妻の大学の先生方にお誘いいただき、タイで最も標高の高い、ドイインタノンに登ってきた。帰ってきてやること山積みの中、スマホばかりいじってしまうので、それは良くないだろうと、重い腰を上げて、調子を上げるためにnoteを書き始めた。近々ドイインタノン特集もあげることとなるだろう。楽しみにしておいてほしい。

街中はまだまだイーペン祭りの飾りで華やかになっており、それに加えて、クリスマスの飾りつけもされているので、一見したところ、お正月とクリスマスが同時開催されている感覚に陥っている。イーペン祭りの飾りや雰囲気はこちらの記事で珍しく大量に写真を載せているので見ていただけると嬉しいです。

発信欲の開花

疲れているんだろうか。最近イーペン祭りがイーロン祭り(マスク)に見えてくる。ツイッターの使い過ぎだろうか。日本ではインスタはあまり使っておらず、イーロンさんのほうでお世話になっていたが、最近はインスタで友人向けに発信することも多くなった。学生時代を思い出すと、海外旅行の時だけ使っていた気がするので、私は海外にいると発信欲に駆られてしまうのかもしれない。今は移住してしまったので、ハイな状態がずっと続いた結果、普通なら面倒な文章を書く作業も、今は苦と思わない。まあ話題も日本で会社員として働いていた時よりは多いのでそれに助けられている部分もある。といいつつ、最初このnote始めたときは鶏肉ばっかり食べているとか掃除機買いましたとか、ミクロすぎる話題だったのに半年でイベントの話をしたり、仕事の話をしたりと正直つまらない日記になってしまっているんじゃないかと不安になってくる。鶏肉と電子機器に囲まれる生活時代も振り返ってみれば幸せである。

仕事祭りの開幕

週に5時間オンラインで生徒に英語・社会・国語を教えるだけだったが、先週は日本人学校や、急遽JLPTの試験監督、原稿の依頼をいただいてからリサーチして構想を練ってまでお仕事に溢れた1週間であった。

仕事にまみれた一週間を過ごして感じたのは、「仕事は嫌いではない」ということだった。勉強を教えることは苦ではなく楽しいし、学生時代に外国にルーツを持つ子供たちに教えていた時から、これはライフワークにしようと感じていたことだった。最近は改めて、仕事であっても「嫌な仕事ではない」ということに気づいた。

急遽依頼されたJLPT試験監督もタイ人の方と一緒に働くことになるため言語面などの心配があるも、なかなか経験できない仕事なのでやってよかった。

原稿を書く仕事は正直体力が要るため楽な仕事の反対側に位置している。なぜなら文章を書くためには色んなリサーチも必要だし、作戦を考えたりしなければならない。だが、新しい知識を自動的に得られるし、やはり自分の文章を誰かに読んでもらえ、それが誰かの役に立つ(かもしれない)と思うと、ワクワクする。

私は正直無職になったときは大いに喜んだ。妻にほいほいついていくのは世間的に「かっこ悪い」と思う奴もいるかもしれないが、私からすると新しい世界へ一歩を踏み出す感覚だった。ちなみに就職した時は絶望感でいっぱいであった。これから私は老いるまで社会か何かわからないものへ奉仕し、その対価としてちっぽけなお金をもらい、死んでいくのかと。

タイに来てからはお金は減る一方で、やることもない(タイ語やれ)ので無の空間にただ私が位置しているという感覚を持つこともあったが、何かが起こる予感は常にしていた。もらえるお金は日本で会社員していたときよりはかなりちっぽけだが、それは全く問題ではなく、金銀財宝のように見えていた。

私はたぶん何か一つのことだけだと考えすぎてダメなのかもしれない。色んな顔を持ち、悪く言えばフラフラしている、よく言えば、、、何だろうか、表現方法のレパートリーが今一瞬手元になくなったが、いろんなことをしていたいのだろう。昔から好奇心の塊であった。それが今もここで発現してくるとは。

チェンマイデザインウィークではっちゃける

12/2~10の一週間開催されていた。出だしが遅れてしまったのだが私は12/10最終日に参戦した。今回が9回目となるデザインウィークは、デザイナーやアーティスト、思想家、クリエーターたちによるショップやアートワークの展示、パフォーマンスや、ローカルフードなど様々な催しが街のいたるところで開催されていた。
(詳しくはhttps://www.chiangmaidesignweek.com/en/cmdw2023

POP MARKETが開催されていたのはランナー郷土史博物館。博物館の庭のエリアで116もの出展者が軒を連ねていた。まず入るとPOPな絵やグッズを売っているアーティストエリア。そこで足が止まってしまいなかなか進まない。まず一周しようと妻と互いに声を掛け合っていたが、目が合ってしまったアートたちとはもう離れられない。アートにはそれぞれ命が吹き込まれているので、一瞬どうしよと話し合うも、そのアートにはもう出会えないかもしれないと即購入。それでもやはり金額的にパッっとは買えないものもあるので一周回ってからにしようと、いうものもあり、迷いに迷うのがこういうアートフェスティバルならではである。

各地で開催。移動のために動物園で使われているサファリカーも出動していた。


出逢ったデザイナー・アーティストを紹介!

イーペン祭りだけ来るのはもったいない、と思ってしまうぐらい楽しい。が、そんな年末に休みを取ってずっと滞在できる人などそうそういない。それぐらい、様々なアーティストやデザイナーに出会うことができた。ここでは私たちの購入したデザイナー・アーティストの紹介をしたい。(Instagramのアカウントに飛べるようにしています)

hekskincho/youwillbemygirrl

一枚一枚手書きのアートを作成しているhekskincho(写真右)さん。花の絵の緻密さの一方で、抽象画のような空気感を醸し出す。パッと華やかな世界観のものもあれば、どこか陰のあるような絵もある。どちらも描ける作家さんが私は好きです。

youwillbemygirrl(写真左)さんはこの不思議な笑みを浮かべる人間に惹かれて購入。色鉛筆で描いたようなかわいらしいタッチも好きだ。私はパソコンにシールを貼ったことはないのだが、私はシルバーのまじめなパソコンになってしまっているのでこれを機に!と思いシールを購入。他の絵も欲しい。。。

kaptorstore (original designed by Welcome to Duck Side)

表にどどん!と置いてあったこのなんともかわいいポップな絵!POP ARTらしさ抜群のこのイラストに夫婦二人とも一目惚れしてしまい購入。色彩がテンション上がる。しかも、この構図も面白い。部屋の中にある絵には外を眺めるアヒル口の恐竜。そこから外が見えている。これは現実なのか、非現実なのか。ベッドに座るアヒルの考えているようで、どうなのかという表情も興味深い。

絵だけではなく、ビールの中におぼれてしまったアヒルもかわいすぎてキーチェンを購入。なんだかんだでアートマーケット行くとストラップを買ってしまう。もう癖だ。

ズデーンとしてしまっているアヒルも。その気持ちわかる。スーパーヒーローも疲れちゃうよね。パソコンに貼ろうかな。


BANGKOK Collage project

人の顔や動物などを抽象的に描いた絵の中から私はこのおじさんを選んだ。なんとも言えない表情をしながら、何かを語りたげな雰囲気を醸し出す。この新聞の切れ端を使ったコラージュがこのおじさんの表情とマッチしている。コラージュ作品も今のメディアを最大限に使っているようで私が好きな系統。


strangerandco

ポストカードの"I FLOWER YOU”というメッセージ性に心揺さぶられ、おいしそうなマスタードを見てお腹を空かせ、叫ぶ家と無表情の二人の顔マグネットにストーリーを感じた。

ここ最近ずっと花瓶を探していて、ついに出会うことができた。お顔とお胸についているお花のバランスがなんとも言えない。それに魅了されてしまった二人であった。頭に刺さっているお花は↓作家さん!


At Afternoon

実はこちらはPOP MARKET内ではなく、One Nimman会場で開催されていたマーケットで見つけた作家さん。一つ一つ作家さんが手編みで花を作り上げ、私たちが買った時にも丁寧に花を縫い上げていらっしゃいました。その花の再現度は本物かと見間違うほど。一本ずつ選んで花束を作るのが楽しい。一緒に選んで、私が妻にプレゼントという形で購入したのだが、妻は「枯れない花をプレゼントしてくれた!」と大喜び。作家さんが花束にきれいに包んでくれました。作家さんの笑顔も印象的。


Long Sketchdule

こちらの絵も一目惚れして購入。私は最近サブカルにどっぷりハマっているので、クジラのモチーフの絵には反応してしまう。クジラの雄大さや寛大さ。そしてクリスマスも近くなり、これまでクリスマス的な飾りを持っていなかったのでこのクリスマスの絵も購入。暗さと光の表現がこんなの絵で描けるのかと驚きました。ネコさんたちがクリスマスを楽しんでいる様子もかわいい。


そして来年のカレンダーもこの作家さんから購入。カレンダーの台紙もタダであげるよ!と言ってもらえた。1月、そして毎月カレンダーをめくれるようになるのが楽しみだ。

MUSE

妻がイヤリングを購入。今回唯一のクラフトエリアからの購入。洗練されたデザインでありながら可愛らしさを感じるデザイン。どのショップでも、どこから来たの?住んでるの?という話になるが、このお店で日本人です~という話をすると、日本でもこのデザイン好いてもらえるかな?オンラインで海外発送もしてるから日本でも売りたい!みたいな感じでお姉さんとお話しする。このデザインウィークでは2つの会場を回ったが、あまり日本人は見かけなかったので、お姉さんはよきタイミングだと思い話してくれたのだろう。イーペン祭り以降日本人はほぼ見かけなくなってしまうので、ぜひこのタイミングにも日本から観光客が来てほしいと強く思った。


Luvisa

作品名は”BABY,YOU CAN DRIVE MY CAR”。
最近日本でも個人出版や小規模出版で流行っているリソグラフを使って印刷された作品。部数限定。この昭和レトロを感じるタッチが皆を揺さぶったのか、お店は大混雑でした。私が妻にリソグラフの説明をしているとお店の人がニコニコしながら聞いてくれる。イメージしやすいようにその説明が書かれたボードを見せてくれた。理想科学さんには会社員時代にお世話になり、本好きな私としてもそれをタイで実践している作家さんがいて嬉しい。私が熱弁していたからか、じっくりと作品を見ていたからか、おまけのシールをつけてくれました。


PHAYANCHANA

グッドデザイン賞を受賞している作家さん。線と塗りつぶしで動物や植物、タイ各地の乗り物を表現しており、そのスタイリッシュさとアイデアに惚れてしまう。さらにキリン好きでキリンアイテムには目がない妻はアート作品を即購入。その興奮している様子をみて作家さんが同じ柄のシールをプレゼントしてくれました。

Studio_Toapo

最高にポップなデザイン。入口すぐにブースがあって一瞬で魅了されました。
野菜のキャラクターなのか、茶器なのか。そんなことを考えなくとも可愛すぎる。

作家さんの笑顔でさらに癒されました。


そして、飾るところを探すわれら

こうして10ショップから数えきれないぐらいのアイテムを購入した。いいなあと思いつつも、購入できなかったお店もこれの2倍はある。

いつもアート蒐集、そして本蒐集に出て帰った後に思うのは
「どこに飾ろう」という焦りというか、どうしようという感情。

ただ、うちの壁はコンクリなので画鋲はさせないし、もちろん釘で打ち付けるなんてこともできない。必要なのは広い豪邸なのか。ついでに湯船も欲しい。

ただしまい込むことはなく、何とか飾り、次のアートマーケットを楽しみに待つわれらであった。

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