見出し画像

【タイ移住日記2023/10/10−17】断食ならぬベジタリアン期間のタイでステーキを食べる


noteをしたためる

家では全く日記を書く気が起こらず、結局毎回図書館でnoteをしたためている。この「したためている」という動詞を使ってみたくてこの一文を書くのを楽しみにしていた。(それならもっとnote書け)

よく「筆をしたためる」と書きそうになるが、実はそれは誤用らしい。「したためる」という言葉の中に「筆を執(と)る」という意味が込められているので、わかりやすくネット用語で言うと「毎日がエブリデイ」なのである。毎日がエブリデイが通じない場合はインターネットという無限空間にたくさん参考文献があるのでひっぺがえして読んでください。笑

つまり、助詞が厄介なことにその問題に引っかかってくる。さらにシンプルにこの問題を分解すると、「したためる」=「書く」ということになるので、書きたいものは筆ではなく小説だったり、愛する者への恋文であったり、くだらないエッセイnoteなのである。そうして分解してみると、「筆をしたためる」というのは明らかにおかしいのであり、「noteをしたためる」というほうが正しい日本語表現となるのである。

最近何してるの

と、よく聞かれるが、正々堂々言わせていただこう。

「何もしてないよー南国は最高だねーストレスとは無縁だよ」

と言ってくれるのを期待している人はいるかもしれない。特に日本で働き詰めの友人たちにはタイに住むのなんて素晴らしい夢が叶っているじゃないか、こちとらめんどくさい客とのやりとりで疲弊しちゃてるよと言われるかもしれない。というか、LINEで話す友人はみんな疲弊しきっている。

タイに来てからより思う様になったのは「隣の芝生は青い」のである。
私も実は仕事を辞めた直後の1ヶ月間はハッピーハッピーで、ストレスからは解放されていた。つきまとうのは金の不安だけ。
ただし、これまでのnoteにも書き連ねていたが、これまで何らかの社会的組織(小学校から大学、そして、日本語パートナーズで派遣されて緑のパスポートを持って仕事に従事していたとき、新卒で入社した旅行会社で働いていた時)に属していて、自己紹介の時には〇〇大学のかぼちゃ太郎です。株式会社〇〇のかぼちゃ太郎です。と言っていればよかったのだ。一方、今はただのかぼちゃ太郎でしかない。そういう意味ではこのエッセイも社会のどこかに存在し続けよう、何かしらの肩書きが欲しくて自ら架空の組織を作ったようなものなのかもしれない。私がもし文章を書くものとしてエッセイストやコラムニストになったら、かぼちゃ太郎が名前となり、肩書きとなるかもしれない。いや、私はSNSで見てもらいたいという様な自己顕示欲はないが、最近会っていない人たちに近況を知ってもらおうとして、かぼちゃ太郎の〇〇(本名)とか言い出すかもしれない。顔出しはあんまりしたくないけど。

なんだかんだ、学校で学んだり、企業に勤めていると、やらなければならないこと、やらされることがあり、道標を失うことはない(将来への漠然ととした不安は常にある)。
目の前のことで気を紛らすことができて、毎月一定の給料が入ってくるのも、その時々のストレスはあるが、暇で退屈で一人で考え続けてしまうのもきついのだと知った。バンコクに先輩が来てくれた時に3ヶ月でそれはやばいですよ〜と言われてしまったが、あまり信念やルフィのようにやりたいことがない人がタイに来るとそうなるかもしれないよ、ということをインターネット上に公開しておきます笑

タイには菜食(ベジタリアン)期間が一週間ある。

10月23日までの一週間、タイはベジタリアン期間だ。赤い旗を立てているお店は普段はお肉を提供していてもこの期間はベジタリアンメニューだけ提供している。

タイに来て感じたのは、欧米風の店のみならず、タイ料理屋でもベジタリアンタイ料理屋さん専門店があったりと、「ベジタリアン」向けの市場の供給は日本以上だと感じる。その辺の古めの屋台でもベジタリアン店だったり、タイはいろんなものを取り入れるのが早く、一定以上の需要もあって定着しやすいからか、本当になんでも食べられるし、モノも揃う。もちろん、都こんぶが食べたいとニッチすぎるものを求めてしまうと見つからないが、干し梅だったり、都こんぶが食べたい人のニーズをある程度満たしてくれるので生活をしていく上での不便は感じていない。

妻がこの前退官された先生のお食事会(ランチ)に参加したお店で、私たちもよく通う中華料理店なのだが、そのお店でも期間中はベジタリアンメニューオンリーであったそう。タイでベジタリアン期間中はお祈りの様なこともするそうで、仏教国と言いながらタイはいろんなことを取り込んでしまう感じが日本のそれと似ているなあと感じた。

妻はベジタリアンメニューでお腹が空いたとのことで夜ご飯は市場の中にある、ステーキ屋さんに行った。地元の人が多そうな見た目なのにどこから聞きつけてきたのか、欧米人やタイ語ではない我々のようなアジア系のお客さんばかり。私は初めてで、妻は2回目なのだが、前に行った時は開店直後に行ったのにも関わらず、45分待ちと言われたそう。

ポークステーキ 130バーツ(約520円)   屋台クオリティとは思えない。。。


屋台だからこそこの値段にできているのか、、とも思ったが肉の下にも野菜がゴロゴロあり、この飾り付けでこの値段は、お客としてももう少しとってもいいのではないかと思ってしまった。お店の名前は教えません。私がリピートするので。笑


最近読んでいる本コーナー

普段こんなことしないですが、紹介します。今の私にピッタリな本でした。

『暇と退屈の倫理学』増補新版 國分功一郎 太田出版

私は太田出版の版を持っていて、最近新潮文庫から文庫とKindleが出ているみたいです。私は絵が可愛い太田出版のをおすすめします。哲学書読むのが好きな人はスラスラ読めると思いますが、そうでない人もだいぶ噛み砕いてわかりやすい文体で説明してくださっているので論理展開追いやすいと思います。なんで自分はこんな暇なんだろう、暇をどう捉えたらいいのか、暇はどこからきているのか、そして暇を得たい人にもおすすめです。


それではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?