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【C-048】キャラクターを使って仕事するって、どういうこと?(食品スーパー編)

小売業でもキャラクターを使って仕事をすることが出来ます。ここでは、主に食品スーパーを想定して話しをすすめたいと思います。
キャラクターを上手に活用することで、子供にとって楽しいお店、行ってみたいお店になり、結果親御さんをも動かします。価格競争ではない、他店との明確な差別化策になり得ます。

■食品スーパーがキャラクターを使用するイメージ

1.自店舗で使う(販促/店内案内)
2.メーカーや卸に提案をし、それを独占的に取り扱う
3.自社PB品に使用する
4.会社全体のPRに使う

上記のようなことをする場合、著名なキャラクターを借り受けてフットワークよく展開することは難しいです。ここは自社オリジナルキャラクターでの展開をおススメします。

1.自店舗で使う

①     販促ツールでの使用

食品スーパーの売場をイメージしてください。様々な食料品が区
分けされた売場ごとに並んでいます。これらの売場には、購入を
‘あと一押し’するための店頭販促ツールが活用されています。メ
ーカーから提供されるものをありますが、価格表含め自社で用意
するものもあります。こういった自社で用意する制作物に活用す
るのが一例です。自社オリジナルキャラクターであれば、柔軟な
運用が出来るので、キャラクターの恰好(キャラクターが着てい
る洋服とか)も、季節にあったものなどに変更できます。臨機応
変な対応が可能なのです。

②     店内案内での使用

店舗はやはり売場がメインですが、店内には売場以外の施設、設備があります。その案内役にキャラクターを活用するわけです。
トイレの案内表示に文字だけではなく、キャラクターが案内しているようなイラストを付加する、といった感じです。同様に休憩スペース、自販機コーナー、サービスカウンター、防災の啓蒙ポスター等々、あらゆる店内の案内表示に活用します。店舗入り口にキャラクターのカットアウト(自立式の看板)を設置すれば、子供を横に立たせてスマホで写真を撮る親御さんも出てくるでしょう。(キャラクターは写真に撮られることは非常に重要です)

ただし、店内がキャラクターだらけになってしまうのも問題なので、そこはバランスが必要です。またキャラクターも単体のキャラクターが、あらゆる場所で露出されるのか、もしくは「仲間、お友達」のキャラクターがたくさんいるのか、この辺もアイデアの出しどころです。

③     新聞の折込チラシでの使用

食品スーパーでは、宣伝のひとつとして、商圏に対して新聞の折
り込みチラシを行っています。この紙面でキャラクターをナビゲ
ーターとして活用することもわかりやすい事例です。ここでもキ
ャラクターを季節に合わせた格好にする等、その時々でアレンジ
することで、チラシを見た人の印象に残りやすくなります。

④     SNS/アプリでの使用

SNSの公式アカウントのアイコン利用も今や外せません。ポイントが貯まるスマホアプリやポイントカードも多くの企業が実施しているので、ここでの露出、活用も重要です。キャラクターがさも生きているかのような錯覚になるように、季節やそれ合わせた格好、ポーズを意識することは大切です。キャラクターそのものの魅力です。

2.メーカーや卸に提案し、それを独占的に取り扱う

上記1の店舗で使用することで認知が上がってきたら、卸と連携し、そのキャラクターをメーカーに提案します。キャラクターを使ったパッケージの商品を仕立て、それを仕入れて販売するのです。ナショナルブランド品のアレンジとして、自社専売品として成立出来れば面白いと思います。メーカーからキャラクター使用料(商品化ロイヤリティ)を充当してもらうことができれば、販促費用も楽になります。

3.自社PB品に使用する

上記2に近いことですが、食品スーパーの中には自社でPB商品を手掛けている会社もあります。(もしくは卸のPB品の取り扱い)
そこで活用することはわかりやすい事例かと思います。
ただし、これは仕入れの事情(生産ロッド)があるので、検討出来る企業は限られます。

4.会社全体のPRに使う

これは上記1~3とは活用法が異なります。ホームページなどで掲載し、会社全体のイメージアップに活用するので、特に食品スーパーに限りません。

以上が、食品スーパーでのキャラクター活用イメージになります。

自前でオリジナルのキャラクターを持つと色々と戦略的に展開出来ます。しかし、可愛らしいキャラクターのイラストが1枚あっても何も起こりません。着ぐるみを1体作ったところで何も起こりません。やはり、「いつから」、「どこで」、「どのように」使うかを予め計画することが重要です。あわせて社内の運用ルールも作り、共有することも必要です。このような環境を整えておくと、各店舗や担当者の裁量で販促ツールを制作する、なんてことも可能です。ビジネスにおいて時間は重要です。

キャラクター運用にはランニングコストがかかり続けます

キャラクターを立ち上げる際に意外と認識されていないのが「ランニングコスト」です。最初のキャラクター制作費用はイメージしやすいので、予算確保されますが、その後のコストが軽視され、後々揉めるという事例が多々あります。これはクライアントが、キャラクターのイラスト制作だけを発注した際に起こりがちなことです。受注した会社が、キャラクター運用のノウハウがあるところならば、説明がされるはずですが、そうでない場合は、イラストを納品して終わりとなります。クライアントがキャラクターの運用を始めると、「こんなイラストも欲しいな」とか「こんなポーズが欲しいな」となり、ここで初めて「また制作費がかかる!」と気づくことになります。こういった場合、社内の予算としては「後出し」が続くことになり、上司からも突っ込まれることになります。また費用を単に宣伝販促費で処理していると、会社の業績が悪くなった際に、真っ先にカットされて、フェードアウトすることになります。こうなるとそれまで掛けた費用が全て無駄になってしまいます。キャラクターを展開する場合は、こういった「積み上げ」ではなく、将来のイメージから「逆算」して計画することが必須です。展開計画を社内で整合出来ていれば、目先の業績に左右されることも避けられます。

人気キャラクターはもちろん利点が多い

人気キャラクターは、そもそも人気があるので「即効性」があります。これが最大の利点です。予算があり、短期間で結果を求めるのであれば、人気キャラクターの利用をおススメします。反面「借り物」なので、自由度がほとんどありませんし、人気が高ければ高いほど、出ていくお金も高くなります。店頭販促で長期間活用することは、費用面から見ても現実的ではないでしょう。

今はSNSの時代です。どんなことでもすぐに発信できますから、自由度の高いオリジナルのキャラクターで色々と試行錯誤した方が、断然楽しい仕事が出来ます!やはり、やっていて楽しくないとなぁ~と私は思います。

キャラクターご検討の際は、是非お気軽にお問い合わせください。

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