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【C-028】こどもがグズる売場とグズらない売場、どちらがいいでしょうか?

 子育ての中で困ることのひとつに、買い物先でグズられることがあります。時間の制約が無い時であれば、気持ちの余裕もありますが、家事に追われ、育児に追われ、さらに時間にも追われていると、子どもに合わせている余裕はなくなります。ついイライラして子どもに当たってしまう、なんてこともあるのではないでしょうか。その後自己嫌悪に…。私も何度経験したことかわかりません。

子どもと楽しく買い物がしたい!

ほぼ毎日行くお店として、スーパーマーケットやドラッグストアがあります。特に利用頻度の高い食品売場は、様々な仕組みやシステムが導入され効率良く運営されています。食品は市場自体が大きいため、どの分野の売場よりも進んでいると思います。私は長く玩具メーカーに勤めていましたが、玩具業界と比較しても、何倍も進んでいると感じました。実際、食品メーカーや食品卸の方々と話す機会がありましたが、本当に驚くことばかりでした。この差は、この先も埋まることはないでしょう。

そんな利用頻度が高い食品売場ですが、強いて不足しているところを上げるとすれば、それは子どもにとって「つまらない場所」ということでしょうか。「つまらない」というのは、大部分の子どもにとって、自分が興味ある情報が少ないということです。玩具売場でグズる子どもはいませんが(買ってもらえないこととは別です)、食品や日用品売場では「早く行こうよ~」と親を急かす場面を見かけます。子供にとって「つまらない」場所なので、グズるのも仕方がないと思います。

キャラクターの活用で解決

こういう売場では、かわいらしいキャラクターがいれば、気も紛れます。子どもは、少しでも興味がわけば、すぐに気分は変わりますから、売場の要所、要所でキャラクターを目にすることが出来れば、子どもとの会話のネタにもなりますし、親もかなり楽になると思います。このように子連れで買い物をしやすい店舗とそうでない店舗。子育て中の親ならどちらの店舗を選ぶでしょうか?

キャラクターはオリジナルがオススメ

キャラクターと聞くと、普通は人気のあるキャラクターを思い浮かべます。大きなショッピングモールには、人気キャラクターをあしらった子どもが乗ることができるショッピングカートがあります。

すでに認知も人気もあるキャラクターは当然「即効性」があります。販促予算が潤沢にある企業は、是非即効性を求めて、広告代理店の提案通りに人気のキャラクターを起用することが最善だと思います。

しかし現実には、そうはいかない企業の方が多いと思います。ここでお伝えしたいのは、予算はそれほどかけられないが、その分即効性も求めず、将来に向けて育成していきたいという企業に向けてです。こう考える企業は、是非自社キャラクターを作り、じっくりと育成し、5年、10年と続くキャラクターマーケティングを展開しましょう。この手法、時間はかかりますが、掛けた予算が無駄になりませんし、ノウハウも蓄積されます。

あらゆる施策を講じているものの、他社との差別化で「何か足りない」と思っている食品売場の皆様、あとは「キャラクター」ですよ!!

単店ではなく、店舗網がある企業であれば、キャラクターは全店舗で共有できるので、予算も効率化でき、自社のブランディングやプロモーション施策にも活用出来ます。

■店舗網がある企業がキャラクターを使用するイメージ■

1.自店舗での販促で使う

2.メーカーや卸等の取引先に使用提案をし、その商品を独占的に取り扱う

3.自社PB品に使用する

4.会社全体のPRに使う

上記のようなことをする場合、著名なキャラクターを借り受けてフットワークよく継続展開することは難しいです。ここは自社オリジナルキャラクターでの展開が適当です。

1.自店舗での販促で使う

①     販促ツールでの使用

食品スーパーやドラッグストアの売場をイメージしてください。様々な商品が並んでいます。これらの購入を‘あと一押し’するための店頭販促ツールが活用されています。メーカーから提供されるものをありますが、価格表含め自社で用意するものも多いです。

自社オリジナルキャラクターであれば、店頭販促物に限らず、ECサイトでも柔軟な運用が出来ます。キャラクターの恰好(洋服とか)も、季節にあったものへ臨機応変な対応が可能なのです。

②     新聞チラシでの使用

チェーン店では、新聞の折り込みチラシも商圏に対しての有効な販促策です。この紙面でキャラクターをナビゲーターとして活用することは店舗との連動も考えれば自然なことです。ここでもキャラクターを季節に合わせた格好等、その時々でアレンジすることで、チラシを見た人の印象に残りやすくなります。

③     SNS/アプリでの使用

SNSの公式アカウントのアイコン利用も今や外せません。ポイントが貯まるスマホアプリやポイントカードも多くの企業が実施しているので、ここでの露出、活用も重要です。キャラクターが生きているかのような錯覚をするよう、季節やそれ合わせた格好、ポーズを意識することは大切です。キャラクターそのものの魅力です。

各種店頭ツール、新聞チラシ(他宣伝含む)、スマホ関連(SNS,アプリ)を連動してキャラクターを使うことで、他店との差別化、企業、店舗のブランディングがされていきます。

キャラクターの認知は、目にする機会と時間で上がりますから、同じ店舗で継続的に露出されることで、確実に認知は上がります。

2.メーカーや卸に使用提案をし、それを独占的に取り扱う

上記1の販促使用で認知が上がってきたら、卸などの取引先と連携し、そのキャラクターをメーカーに提案します。キャラクターを使ったパッケージの商品を仕立て、それを仕入れて販売するのです。ナショナルブランド品のアレンジとして、自社専売品に成立出来れば面白いと思います。

3.自社PB品に使用する

食品スーパーやドラッグストアの中には自社でPB商品を手掛けている企業もあります。そこで活用することはわかりやすい事例かと思います。

4.会社全体のPRに使う

上記1~3とは活用法が異なります。CI的なことなので、特に業種は問いません。

以上、店舗網を持つ企業でのキャラクター活用イメージになります。

自前でオリジナルのキャラクターを持つと長期的に、戦略的に展開出来ます。

しかし、可愛らしいキャラクターのイラストが1枚あっても何も起こりませんし、着ぐるみを1体作ったところで何も起こりません。やはり「どこで」、「どのように」使うかを予め検討しておくことが重要です。あわせて社内の運用ルールも作り、共有しておけば、各店舗で判断して販促ツールを制作する、なんてことも可能です。ビジネスにおいて時間は非常に重要です。

人気キャラクターは、そもそも人気があるので「即効性」があります。これは否定することが出来ません。しかし「借り物」なので、自由度には限りがあります。人気が高ければ高いほど、出ていくお金も高くなりますし、競合との兼ね合いで契約すら出来ないこともあるかもしれません。店頭販促で長期間活用することは、費用面から見ても現実的ではないでしょう。

今はSNSの時代です。どんなことでもすぐに発信できますから、自由度の高いオリジナルのキャラクターで色々と試行錯誤した方が、断然楽しい仕事が出来ます!やっぱり、仕事はやっていて楽しくないとなぁ~、と私は思います。

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