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【C-004】キャラクターを使って仕事するって、どういうこと?(卸編)

メーカーではなく卸売業でもキャラクターを使って仕事をすることが出来ます。ここでは、主に食品の卸を想定して話しをすすめたいと思います。日用品にもほぼ当てはまります。卸売業は、単に商品を仕入れて、運ぶだけではなく、店頭の販売情報をはじめ、様々な情報を駆使した情報産業でもあります。ここにさらにキャラクターを使った活動も加われば、ブランド向上にも一役買うと思います。競合との差別化になり、取引先であるメーカーや小売店からも一目置かれる存在になるでしょう。

■卸会社がキャラクターを使用するイメージ
1.小売に対しての販促提案で使う
2.メーカーに商品での使用提案をし、それを独占的に取り扱う
3.自社PB品に使用する
4.会社全体のPRに使う

上記のようなことをする場合、著名なキャラクターを借り受けてフットワークよく展開することは難しいです。ここは自社で自由に運用できるオリジナルのキャラクターでの展開が適当です。

1.小売に対しての販促提案で使う

スーパーマーケットの食品売場を想像してください。夏であれば、色々な種類のそうめん(乾麺)、めんつゆがズラリと並んだ売場が登場します。冬になれば、鍋用のスープが並び、「今日はあたっかい鍋にしよう!」みたいな看板が目を引きます。あるメーカーの商品だけでドーンと陳列されることもありますが、多くの場合、様々なメーカーの商品が混在しています。この場合は、主に卸会社が売場の企画として提案しています。

したがって卸会社が企画提案する際にキャラクターを使えば、もっと盛り上げることが出来るのです。売場作りには販促ツールが必須なので、これらのツールにキャラクターを使います。

卸会社が自由にコントロール出来るキャラクターであれば、小売向けにカスタマイズした提案が可能になります。

例えば、それが犬をモチーフにしたキャラクターだとしましょう。通常のデザインで使うこともいいですが、小売向けにカスタマイズするのであれば、その小売店のスタッフのユニフォームを着ているデザインにするというのはわかりやすいでしょう。小売のバイヤーもノッてくるでしょうし、店の利用客も親しみがわくはずです。

キャラクターの認知は、目にする機会と時間で上がりますから、同じ店舗で継続的に露出されることで、確実に認知は上がります。食品売場は利用頻度の高いところなので、キャラクターの認知を上げるには最適な場所です。

利用頻度の高い食品売場ですが、実は子供にとっては「つまらない」場所でもあります。買い物に連れてこられ、グズるのも仕方がありません。何故つまらないのか?それは自分の興味があるものがないからです。唯一、テンションが上がるのが、お菓子売場ですが、ここに行っても「今日は買いません!」とか言われてしまうので、そりゃ泣きたくもなります。

食品売場にかわいらしいキャラクターがいれば、気も紛れます。子供は、少しでも興味がわけば、すぐに気分は変わりますから、売場のポイント、ポイントでキャラクターを目にすることが出来れば、親も子供との会話のネタになりますし、親の気持ち的にもかなり楽になると思いますが、いかがでしょうか?子どもがグズる売場、グズらない売場ということも親にとっては大きな選択ポイントになるはずです。

食品は、市場規模が大きく、それに比例して、あらゆる部分が常に最先端の技術で運営されています。どの売場よりも進んでいると思いますが、子供に対してのケアはまだまだだと思います。小売店への販促提案をされている会社は、ここをもっと掘り下げるとよいと思います。単発のキャンペーンとかではなく「継続している」、「常にある」子供向けの施策です。

2.メーカーに商品での使用提案をし、それを独占的に取り扱う

上記1の販促使用で認知が上がってきたら、小売と連携し、そのキャラクターをメーカーに提案します。キャラクターを使ったパッケージの商品を仕立て、それを仕入れて販売するのです。ナショナルブランド品のアレンジとして成立出来ると面白いと思います。
メーカーからキャラクター使用料(商品化ロイヤリティ)をもらえれば、そのまま販促費として活用出来ます。

3.自社PB品に使用する

卸会社の中には自社でPB商品を手掛けている会社もあります。
そこで活用することはわかりやすい事例かと思います。

4.会社全体のPRに使う

上記1~3とは活用法が異なります。CI的なことなので、特に卸会社という業種に限りません。

以上が、卸会社でのキャラクター活用イメージになります。

自前でオリジナルのキャラクターがあると色々と戦略的に展開出来ます。しかし、可愛らしいキャラクターのイラストが1枚あっても何も起こりません。やはり、「どこで」「どのように」使うかを予め検討しておくことが重要です。そこで社内の運用ルールも作り、共有しておけば、営業マンが商談時に即決するなんてことも可能です。ビジネスにおいて時間は重要です。特に食品や日用品のバイヤーは忙しいので、「ちょっと確認します…」となった時点で、その話しはなくなります。

人気のキャラクターは、そもそも人気があるので「即効性」があります。これは否定することが出来ません。しかし「借り物」なので、自由度がほとんどありませんし、人気が高ければ高いほど、出ていくお金も高くなります。

今はSNSの時代です。どんなことでもすぐに発信できますから、自由度の高いオリジナルのキャラクターで色々と試行錯誤した方が、断然楽しい仕事が出来ます!やっぱり、やっていて楽しくないとなぁ~、と私は思います。

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