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【C-005】キャラクターを使って仕事するって、どういうこと?(小売編)

小売業でもキャラクターを使って仕事をすることが出来ます。ここでは、主にドラッグストア等の多店舗展開のチェーン店を想定して話しをすすめたいと思います。キャラクターは、ブランディングのひとつの手法です。各施策が、自社ブランド向上のために重要であることを意識することが大切です。

■小売店がキャラクターを使用するイメージ
1.自店舗での販促で使う
2.メーカーや卸に使用提案をし、それを独占的に取り扱う
3.自社PB品に使用する
4.会社全体のPRに使う

上記のようなことをする場合、著名なキャラクターを借り受けてフットワークよく展開することは難しいです。ここはブランド向上を意識し、自社のオリジナルキャラクターでの展開が適当です。

1.自店舗での販促で使う

①販促ツールでの使用
ドラッグストアの売場をイメージしてください。様々な市販薬、日用品、化粧品、中には食料品まで並んでいます。これらの売場には、購入を‘あと一押し’するための店頭販促ツールが活用されています。メーカーから提供されるものをありますが、価格表含め自社で用意するものが多いです。こういった制作物に活用するのが一例です。
自社オリジナルキャラクターであれば、柔軟な運用が出来るので、キャラクターの恰好(洋服とか)も、季節にあったものに変更できます。臨機応変な対応が可能なのです。制作ツールのデザインに統一感を持たせることは、ブランディング上重要です。

②新聞チラシでの使用
チェーン店では、定期的に新聞の折り込みチラシを行っています。この紙面でキャラクターをナビゲーターとして活用します。ここでもキャラクターを季節に合わせた格好等、その時々でアレンジすることで、チラシを見た人の印象に残りやすくなります。

③SNS/アプリでの使用
SNSの公式アカウントのアイコン利用も今や外せません。ポイントが貯まるスマホアプリやポイントカードも多くの企業が実施しているので、ここでの露出、活用も重要です。キャラクターがさも生きているかのような錯覚になるように、季節やそれ合わせた格好、ポーズを意識することは大切です。キャラクターそのものの魅力です。

各種店頭ツール、新聞チラシ(他宣伝含む)、スマホ関連(SNS,アプリ)を連動してキャラクターを使うことで、他店との差別化、企業、店舗のブランディングがされていきます。

キャラクターの認知は、目にする機会と時間で上がりますから、同じ店舗で継続的に露出されることで、確実に認知は上がります。ドラッグストアは、スーパーの食品売場同様に利用頻度の高いところなので、キャラクターの認知を上げるには最適な場所です。

利用頻度の高い売場ですが、実は子供にとっては「つまらない」場所です。買い物に連れてこられ、グズるのも仕方がないと思います。何故つまらないのか?それは自分の興味があるものがないからです。

こういう売場では、かわいらしいキャラクターがいれば、気も紛れます。子供は、少しでも興味がわけば、すぐに気分は変わりますから、売場の要所、要所でキャラクターを目にすることが出来れば、子供との会話のネタになりますし、ママもかなり楽になります。買い物する際に「気分的に楽」ということもママには重要です。子どもを連れていった際に、グズる売場とグズらない売場、どちらが良いでしょうか?ここもブランディングで重要なポイントです。

2.メーカーや卸に使用提案をし、それを独占的に取り扱う

上記1の販促使用で認知が上がってきたら、小売や卸と連携し、そのキャラクターを提案します。キャラクターを使ったパッケージの商品を仕立て、それを仕入れて販売するのです。ナショナルブランド品のアレンジとして、自社専売品に成立出来れば面白いと思います。メーカーからキャラクター使用料(商品化ロイヤリティ)をもらえれば、そのまま販促費として活用出来ます。(そこまでは都合よく行きませんかね…)

3.自社PB品に使用する

ドラッグストアの中には自社でPB商品を手掛けている会社もあります。そこで活用することはわかりやすい事例かと思います。最初こそ認知は低いですが売場に並ぶことで、アイキャッチになります。継続展開(時間をかけて)することでお客様に自然と刷り込まれていきます。

4.会社全体のPRに使う

上記1~3とは活用法が異なります。CI的なことなので、特に小売りという業種に限りません。

以上が、小売業でのキャラクター活用イメージになります。

自前でオリジナルのキャラクターを持つと戦略的に展開出来ます。しかし、可愛らしいキャラクターのイラストが1枚あっても何も起こりませんし、着ぐるみを1体作ったところで何も起こりません。やはり、「どこで」、「どのように」使うかを予め検討しておくことが重要です。あわせて社内の運用ルールも作り、共有しておけば、各店舗で判断して販促ツールを制作する、なんてことも可能です。ビジネスにおいて時間は重要です。もちろん、全ての施策は自社のブランディングに直結するので、慎重な議論が必要です。

人気キャラクターは、そもそも人気があるので「即効性」があります。これは否定することが出来ません。しかし「借り物」なので、自由度が限定的です。人気が高ければ高いほど、出ていくお金も高くなります。店頭販促で長期間活用することは、費用面から見ても現実的ではないでしょう。

今はSNSの時代です。どんなことでもすぐに発信できますから、自由度の高いオリジナルのキャラクターで色々と試行錯誤した方が、断然楽しい仕事が出来ます!やっぱり、やっていて楽しくないとなぁ~、と私は思います。

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