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ひとりよがりエッセイ

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ひとりよがりな話をしています。
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#言葉

大体の人は「代替」を「だいたい」と読まない

大体の人は「代替」を「だいたい」と読まない

「代替品」「代替クーポン」

「だいがえひん」「だいがえクーポン」
と読まれがちである。
辞書によると、この読み方も正しいらしい。そして漢字文化資料館によると、意外と長く使われている読み方のようである。

たしかに文章はともかく、音声で「だいたい」と聞いて頭に浮かぶのは「大体」の方だ。音で聞くのと、文字で見るのとではわかりやすさが違ってくる。

その昔ファーストフード店でのアルバイトしていた頃、

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認めたくないけど、私は繊細さん

認めたくないけど、私は繊細さん

私はHSP気質であることを自覚している。いわゆる「繊細さん」というやつだ。
ただ人にはこのことをあまり言わないし、言う気もない。繊細であることが悪い事のように感じてきたからだ。

たぶん、悪い事だと感じる理由の一つに、繊細チンピラという造語がある。小野ほりでいさんが作った比較的新しい造語だ。(調べたら10年ほど前の言葉だった)

記事が出た当初はなかなか話題になっていたと記憶している。私も当時は、

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呪いをかけられて

呪いをかけられて

「お前、そんなことも知らないのか」

父親から、からかい混じりに言われ続けた言葉である。いつからだったろうか。
小学生の頃までは、「○○って何?」と聞けば色々なことを教えてくれる父であったが、徐々に先のセリフを言われることが増えていった。
"そんなこと"の内容は様々であったが、歴史の話が特に多かったと記憶している。私は今でも歴史に関してあやふやな部分が多い。自分の経験さえいつのことだか忘れがちなの

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【エッセイ】「推し」って言えない

【エッセイ】「推し」って言えない

応援しているアイドルのことを「推し」と呼ぶ文化がある。

人が使う分には全く気にならないが、自分では使う気にならない過渡期の言葉がある。
「性癖」がそのひとつである話を前に書いたが、同じようなポジションにいるのが「推し」である。

使う気にならない大きな理由として、「推し」という言葉には人に薦める、推薦する意味合いが含まれるからだ。
私は"自分が"好きであればいいと思っているので、人に薦めたい気持

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