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動画教材づくりの教科書

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動画教材制作にかんする技術的な事柄をまとめています。 動画というと、とかく難しい、専門的すぎるというイメージがありますが、超初心者にもわかるようにやさしく書くつもりです。
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記事一覧

動画を販売できるオンラインサロンYoor【第5章動画教材の販売】

動画を販売するといっても、必ずしも動画を1本1本売っていくだけではありません。 最近はやりのサブスクリプション(月額固定制)で、毎月いくらと一定の金額を払っていただきながら、生徒さんと長いおつき合いをする形もありますよね。 オンラインサロンって何?オンラインサロンというのは、ネット上のとある場所に多くの人を集めて、交流をしたり情報交換をしたりするものだということは、ご存知じゃないでしょうか。 教室型のオンラインサロンとなれば、毎月お月謝をいただいて教室を続けていくようなも

Lekchaは使いよう【第5章動画教材の販売】

動画教材を作ることができたとします。 Udemyは価格に制約があったり、セールでしか売れない。 もっと自由に自分の動画教材を売りたい、という方にはLekchaは悪くない選択肢でしょう。 Lekchaは専門店型動画講座サービスLekchaというサービスは、動画講座サービスをショッピングモール型と専門店型に分けるなら、専門店型のサービスです。 自分オリジナルの動画スクールを作ることができるサービスなのです。 つまり動画講座を一覧できるポータルサイト性はありません。 ですから集

¥100

Udemyってなんぞ?【第5章動画教材の販売】

最近UdemyもTV-CMを頻繁に出していますので「ユーデミー」という言葉に聞き覚えがある方も多いのではないでしょうか? Udemyとは、アメリカ発の世界最大級の動画講座マーケットの名前です。 Udemyとはこんなサービス説明するよりは実際にUdemyのサイトを見に行ってもらったほうがわかりやすいと思います。 ただ、Udemyのサイトってちょっと硬いんですよね。 はじめての方だとちょっととっつき悪く感じるかもしれません。 世界最大級の動画講座マーケットプレイス Ude

動画講座のサービスには2種類あるんです【第5章動画教材の販売】

動画販売をやろうとするなら、全部自分でイチから構築することも不可能ではないです。 ただ、WordPressのインストールやWebサイトデザイン、決済方法の設定など面倒なことが多いですね。 既存のオンラインサービスを利用するのが早道です。 動画講座サービスとは何か?動画講座の販売をするために必要な機能を全部そなえていて、講師は動画をアップロードし、文章や画像を添えて、動画コースの構成をするだけで販売ができるサービスのことをいいます。 自分で販売用のウェブサイト(ランディング

動画教材のダウンロード販売はやめたほうがいい【第5章動画教材の販売】

動画教材をどう使うのがよいか、という話に入っていきます。 動画教材についての相談を受ける際に、何度か「BASEやstoresなどのECサービスにあるダウンロード販売を利用しようと思っています」という言葉を聞きました。 今回はこの点についてお話しします。 ダウンロード販売とはどういうものか?今回は私も利用しているBASEを例にとってお話していきます。 BASEにはAppsという仕組みがあります。 これはECサービスであるBASEにいろいろな機能を追加できる、付加サービスのこ

まず自分の教えることの棚卸しをしよう【第4章動画教材の構成】

ふだん、毎日のように対面教室で生徒さんを教えている先生でも、さて動画教材を作るとなると悩んでしまうことが多いものです。 動画教材では、対面教室のような生徒さんからの質問はありません。 「これで伝わるだろうか?」と悩む前にすることがあります。 頭の中にあることの棚卸し心配しなくても、教えるべきことはすべてあなたの頭の中にあるはずです。 しかし、いざそれを動画教材にしようとすると 「これだけで十分だろうか?」 「伝わるだろうか?」 「何か伝え足りないことはないだろうか?」

手技を伝える動画教材の流れ【第4章動画教材の構成】

手のスキルを伝える動画教材はどんなふうに作ったらよいのか、構成の話を続けたいと思います。 基本的な動画教材の流れをご説明しましょう。 手技を伝える動画教材の大まかな構成私がストアカ講座などを通じて、一貫して伝えてきた教材動画の流れはこういうものです。 導入部では完成品を見せる 導入部では、これから見せるのがどういう動画なのかを説明します。 ここで大事なのは、完成した状態を見せることです。 つまり、この動画を最後まで見ると、画面の中でこういう品物が出来上がるのだ、という

動画教材ってどんな作りにしたらよいの?【第4章動画教材の構成】

動画を撮影できる、編集できるという方でも、じゃあ販売してお金を取れる動画教材という商品を作るとなると、どう作ってよいのかわからないという方も多いようです。 忙しい現代人に合わせた動画教材動画教材をどのように構成したらよいのか、考える前に、まず動画教材を購入する人のことを考えましょう。 「生徒ファースト」な動画教材でないと、買ってもらえません。 対面の教室に来られる時は、それじたいが日常生活の息抜きになっていることが多いと思います。 だから時間が長くなってもそんなに気にはさ

エクスポートって何するの?【第3章動画教材の編集】

苦労して動画教材の編集が終わりました。 何度もプレビューして「これでOK」と確認しました。 でも、これで作業が終わりじゃないですよ。 ここまでの作業では、動画編集ソフトの画面上で再生できるだけ。 誰でも再生できるようにするためには動画ファイルを作らなくちゃ。 動画編集のフィニッシュは動画ファイルの作成動画編集ソフトのタイムライン上で、完成したとしてもそれは「設計図ができただけ」の状態なんです。 完成した動画は、動画編集ソフトのプレビュー画面上で再生できるだけです。 設計

トランジションっていつ使うの?【第3章動画教材の編集】

動画編集ソフトを開いたら「トランジション」という文字が目についたけど、意味がよくわからないので触ったことがない。 これって何ですか? トランジションは動画と動画の間の切り替え効果「トランジション(Transition)」という言葉を英和辞典で引いたら「移り変わり、移行、変遷、変化、過渡期、変遷期、変わり目」などと出てきます。 動画編集用語としては「Aという動画からBという動画へ切り替わる時にかける効果」という意味で用いられます。 動画編集ソフトのタイムライン上で、Aとい

効果音って何の効果なの?【第3章動画教材の編集】

動画につける音の要素といえば、同録音(撮影現場で撮影と同時に録音した音/たとえば作業しながら音声解説をした声など)、ナレーション(あとから吹き込んだ音声/アフレコ)、BGM(音楽)に加えて効果音(サウンドエフェクト/SEと略すこともある)があります。 効果音とはなんだろう?効果音と言われても、ピンとこない方もおられると思います。 意図を持って動画につける音要素のうち、人間の声でもなく、音楽でもない音を総称して、効果音と呼んでいます。 効果音というのは、その名前のとおり何ら

動画教材に音楽って必要ですか?【第3章動画教材の編集】

動画教材を作る時に、あなたは音楽をつけますか?  それとも音声の解説だけですか? そもそも音楽をつける意味ってなんでしょうか? 動画に音楽は必要か?動画には音楽がついているものだ、と思いこんでいる方もいます。 対面のハンドメイド教室でいつも音楽をかけて授業をしているので、オンラインでもやっぱり音楽をかけたいのだ、とおっしゃった先生もいました。 私も動画教材を作る時には音楽をつけたり、つけなかったり、いろいろです。 そもそも動画に音楽をつける意図はなんでしょうか? 私は

声が聞こえないと悲しい【第3章動画教材の編集】

動画教材は音声の解説までワンセットだと考えてください。 映像がしっかりしていても、音声が雑音まみれで聞こえないと、動画教材としての価値は半減します。 音声で解説を入れる意味ある時、動画作りについての相談を受けました。 見せてもらったのは小学校のルールを解説する動画でした。 児童向けと保護者向けの2編あり、児童向けにはナレーションがついていましたが、保護者向けはテロップによる説明だけでした。 動画を作られた方(ボランティアの保護者)に伺ってみると、学校から言われたそうです。

タイトルの話しのフォントのところ【第3章動画教材の編集】

タイトルというのはつまるところ「文字」です。 文字というのは読めなくてはいけません。 でも映像に文字を重ねると、読みにくいことも多々あるんですね。 タイトルの色は?タイトルは読みやすいにこしたことはありません。 そのためには、タイトルと背景になる映像のコントラストが大切です。 たとえば、背景が真っ白な砂浜だとしたら、その上に白い文字を重ねたら、たぶん読めません。 同じように夜の風景の上に黒い文字を重ねたら読めないでしょう。 では、タイトルはその場その場で背景の映像の色