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動画教材ってどんな作りにしたらよいの?【第4章動画教材の構成】

動画を撮影できる、編集できるという方でも、じゃあ販売してお金を取れる動画教材という商品を作るとなると、どう作ってよいのかわからないという方も多いようです。

忙しい現代人に合わせた動画教材

動画教材をどのように構成したらよいのか、考える前に、まず動画教材を購入する人のことを考えましょう。
生徒ファースト」な動画教材でないと、買ってもらえません。

対面の教室に来られる時は、それじたいが日常生活の息抜きになっていることが多いと思います。
だから時間が長くなってもそんなに気にはされないかもしれません。

しかし、動画教材は日常生活の隙間時間で視聴するものです。
家事や育児、仕事の合間に視聴されると思って間違いありません。

ですから、そういう場面での視聴スタイルに適した形の動画教材にしておく必要があります。

具体的にいうと

■可能な限り時間を短縮すること
■小分けにした視聴ができるようにしておくこと

の2点を考慮しておく必要があるでしょう。

時間短縮のポイント

動画というものはそもそも、時間を短縮できる、ということが売りのひとつです。

リアルタイムでは冗長な部分を編集によって短くテキパキとした内容に仕上げることができます。

ですから、リアルタイムなライブ講座で教わるより効率的に学べる、ということが言える動画教材にしておくことが大切です。

これはテレビの料理番組などを思い出していただけるとわかりやすいでしょう。

料理番組では、時間枠内におさめるために、いろいろな工夫をしています。
作るのに2時間~3時間かかる料理でも、できるだけコンパクトに編集して15分の料理番組に落とし込んだりしていますね。

それだけ省略されていても、あとでその料理を作るのには支障がないように工夫されています。

見習いたいものですね。

繰り返しの削除

物を作る作業では、どうしても繰り返しが多くなります。
しかし、同じテクニックを使って作業を繰り返すだけなら、その全部を見せる必要はないはずです。

1回か2回、ていねいに説明しながら動作を見せておけば、「あとはこれを繰り返して作っていきます」ということを説明すればいいのです。

20回同じ作業を繰り返すなら、最初の2回を説明しながら見せておけば、残る18回は削除してしまっても大丈夫なはずです。

こういう時は「中抜き編集」をして時間を縮めればいいと思います。

早回しの利用

どうしても、作業の全体像を見せなければいけない場合は、編集ソフトの「早回し機能」を使うことができます。

早回しの効用は、短い時間でも作業の全貌を見せることが可能なことです。

その一方で、早回ししている時間中は、作業の詳細を見せることはほとんど無理です。
雰囲気だけが伝わる時間になりがちなので、乱用は避けたほうがいいと思います。

動画編集初心者の場合、シーンを削除してしまうことを恐れるせいか、早回しを多用する傾向にありますが、教材としてそれがよいかどうかは検討する余地があると思います。

小分けにできる視聴スタイル

Udemyの場合

世界最大級の動画講座マーケットUdemyでは、1本だけの長い動画を公開することはできません。

Udemyでは動画教材を「レクチャー」という短い動画に分けてアップロードするようになっています。

Udemyではセクションとレクチャーに分ける必要がある

その「レクチャー」をいくつか集めて「セクション」というくくりになります。「セクション」は本でいうと章のようなものになります。

Udemyでは、1本のレクチャーを長くても15分程度にとどめるよう指導が行われています。

1つの動画はどのくらいの長さが適しているのか?

海外のある研究では「動画の視聴時間が6分を越えると視聴者の離脱が一気に増える」ということが、こちらの記事にかかれていました。

これを見ても、小分けにする時間の単位というのは、そんなに長くない方がよいということがわかります。

長くとも1つの動画は10分程度までにすべきでしょう。

ただこれは、ひとつの作業の全体を10分以下に短縮しろということではありません。
どうしても時間が長くなる作業は、複数の動画に分割したらよいのです。

作業の工程ごとに短い動画(レクチャー)にまとめ、それが何本かまとまってひとつのレッスンを形づくるように構成するとよいということがわかります。


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