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効果音って何の効果なの?【第3章動画教材の編集】

動画につける音の要素といえば、同録音(撮影現場で撮影と同時に録音した音/たとえば作業しながら音声解説をした声など)、ナレーション(あとから吹き込んだ音声/アフレコ)、BGM(音楽)に加えて効果音(サウンドエフェクト/SEと略すこともある)があります。

効果音とはなんだろう?

効果音と言われても、ピンとこない方もおられると思います。
意図を持って動画につける音要素のうち、人間の声でもなく、音楽でもない音を総称して、効果音と呼んでいます。

効果音というのは、その名前のとおり何らかの「効果」を狙ってつける場合がほとんどです。

では、どんな効果が考えられるのでしょうか?

雰囲気音

屋外でも屋内でも、実際の風景を撮影している時、その場には必ず音があります。この音は、雑音ともいえますが、いっぽうでその場の雰囲気をあらわす音としても重要な要素です。

たとえば動画に商店街の映像を入れたとします。
その場には人々のざわめきや交通機関の音、商店の呼び込みの声が聞こえているはずです。

それらの音をカットしてしまうと、せっかくの動画なのに現実感のない絵になってしまいます。

もちろん同録音(撮影と同時にカメラ内蔵マイクで録音した音声)が使えればいいのですが、いろんな都合でそれが使えないこともありえます。
選挙カーが大声を出していた、とか、大きな音で著作権が引っかかりそうなBGMを流していた、とかですね。

そういう時は、商店街の雰囲気音といった効果音集から適当な音声素材を選んでつけることがあります。

動画教材の場合は、たとえば鍋に入れた水が沸騰してきた時に「ブクブク」といった泡立ち音を意図的に入れる、などが考えられますね。

アテンション音

映像の方に何か変化があった時に、そこに注意をしてもらうために短い音を入れることがあります。

たとえば、重要なタイトルが表示された時に、見逃さないように「ピッ」とか「ジャン」といった効果音をつけるわけです。

タイトルばかりでなく、映像の中の動きに効果音をつけることもあります。
たとえば針を刺すタイミングで「プスッ」といった効果音を当てる。

これらは現実世界でそういった音がするわけではありませんが、より画面に注目してもらうために、そういった音をつけるわけです。

アテンション音は動画教材の場合にも、よく使われます。

場面転換音

アテンション音のひとつともいえますが、場面が変わる時に短い音をつけたり、短い音楽(ジングル)を入れたりすることがあります。

映像のほうで「扉タイトル」(各パートの表紙になるようにパート名を記したタイトル)を入れた時に、そこに決まりごとのように音を入れることがあります。

また扉タイトルのような明確なパートの区切りがなくても、場面転換のトランジション(映像の切り替え効果)に対して、短い効果音を入れることがあります。

これらはすべて、視聴者に「場面が変わったよ」ということを意識してもらおうという意図です。

演出効果音

この他、演出的な意図で効果音を入れる場合があります。

よく使われるのが「完成しました! ジャジャーン」というような意味でドラムロールを入れる、みたいな音のつけ方ですね。

※ドラムロールは厳密にいえば音楽なので、効果音(SE)ではなく効果音楽(ME/ミュージック・エフェクトの略)といいます。
ジングルという数秒~十数秒くらいの音楽もMEとして使われます。
これらはBGM(背景音楽)ではなくてポイントで使われるので、広い意味では効果音の仲間に入ります。

「失敗しました~悲しい」みたいな場面に木枯らしのような寒風が吹く音を入れたり、完成シーンに「キラキラキラ」と星々がきらめくような音を入れるなど、これらすべて演出のための効果音です。

使える効果音はどこから持ってくる?

効果音も音素材なので、有料のものもあれば無料のものもあります。
昔はCDで売っていたのですが、今はサイトからダウンロードするのが主流です。

無料で使える効果音のサイト

ご利用になる場合は、それぞれのサイトの利用規約を確認した上でご利用ください。
特に動画教材として販売をめざす場合は「商用利用可」と記載されている素材を使ってください。

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