普通…?当たり前…?ナニソレオイシイノ? その⑤

続けられるうちに続編を!!の精神。
こんにちはかよきちです!

前回までの記事はコチラ↓
その①
https://note.com/kaaayo32/n/n8c15e7fe6cf1
その②
https://note.com/kaaayo32/n/nddb377e0d316
その③
https://note.com/kaaayo32/n/n78ca2aa167ed
その④
https://note.com/kaaayo32/n/n28c3f1b57473


今回は2年生編!
当時は息子自身まだそこまで学校対する困難を感じている様子はありませんでしたが、
出逢う人、関わる人でこんなにも生活が変わるのだと実感した1年でもありました。
2年生編では、あまり発達障害について知らない先生と対面したときのお話…これも発達の凹凸がある子どもさんを持つ親が悩むことの一つかなと思うので何か参考になれば!

今回もエピソードを交えながら振り返りの記事です。

~2年生編~

2年になり、担任は教員2年目の若い男の先生になりました。
前年度から息子の学校に赴任してきていて、別の学年を担任していた先生でした。
前の記事にもあるとおり、全校数十人の小さな学校なので、学年は違っても他学年の子や先生とよく関わる環境だったこともあり、
この先生とは息子も休み時間などによく一緒に遊んでもらったりしてきたので、
知っている先生だったおかげで、不安を感じることなく新年度をスタートさせました。
また、保育園から1年生まで担任の先生が女性だったことで、初めての男性の先生に期待感もあったようでした。

…ですが、若くてパワフルな反面、発達障がなどについてはまだあまり深く理解されていない様子も多々ありました。
そんな中で年度初めに1年生編でも触れた行事がやってきます。

男の子は上半身裸にならなきゃいけないというこの学校の伝統行事。
(個人情報特定を避けるため詳細は割愛)
やはり2年になっても息子の主張は同じでした。
前年は本番だけ裸で頑張りましたが、今回は本番すら裸にならなきゃいけないのが嫌で、体育での練習も嫌がってずっと参加しませんでした。

……ということを、本番3日前に担任から聞かされた私。
担任はなんで参加しないのかを本人に確認せずにどうしてだ…と悩んでいたそうで。
もっと早く相談してくださいよ…と思ったのと、
これって、去年のこと引継ぎしていないのか?という疑問が。

この時だけでなく、新年度に入ってから、
…どうもこの先生は前年の様子がわかっていないのでは?
という場面がかなり多かったので、その時それを確信して、思わず…

「先生、昨年度までの息子の様子とか引継ぎされてますか?
学校にお渡ししてる資料(過去のWISCの結果など)ってご覧いただいていますか?」
と、確認。
本来保護者から言うようなことではないと思うけれど、子どもの日常生活に関わるからと思ったのでさすがに言わざるを得ず。。
すると、保育園や前年の担任からの引継ぎ資料を全く読んでいなかったとのこと…

「やっぱりか…」

その時一旦は落胆しました。
すっかり目を通してもらっているものと思っていたのに新年度始まってからその行事の日まで約1ヶ月半…引継ぎの資料も読まずに過ごされてたのかと。
この時言わなかったらどうなっていたのか…
が、幸いにもというか、その先生はパワフルで子どもに寄り添いたいという熱意ある方でした。
「至らない点があり申し訳ありませんでした!」
と、その後資料を熟読してくれ、

「昨年自分の目で見てきた息子くんの姿だけで判断していました。
いろいろと前任の担任がやってきたことを知らずにすみません。
これからは行事や生活の中の小さなことに対しても慎重に取り組みます。」

と、息子の発達に向き合ってくれるようになり、わからないながらも家庭と連携をとることを優先に動いてくれるようになりました。

私からも、前年度の様子を踏まえて再度わかりやすく息子の特性をまとめたものを作ってお渡しし、その上で、
「資料の姿だけにとらわれずに先生ご自身の目で見ていただいて気になるところや必要な支援をしてください」
とお願いしました。

★これは例年、担任の先生が変わるたびにいまも実行しています。
また、関わる先生方全員にも共有してくださるようお願いをしています。
子どもの特性や何に困りやすいのか、どういう対応をしたらやりやすくなるのか、ということをまとめているので生活の中でのヒントになるように書いています。

取説をつくるような感じで最初はなんか嫌な気持ちもあったのですが、そういうものを用意することによって先生にも理解してもらいやすく、また、子ども自身も理解してくれる大人が増えることで安心につながったかなと思っています。

さて、話が少し逸れました。
先述の行事については、息子はもっともな意見をできるようになっていました。
****
プールじゃないのに外で人の前で裸になるのはおかしい!
女の子は着てていのに男の子はダメなのはおかしい!
****
という息子の主張。
学校には伝えましたが、例年のことであるのですぐに聞き入れてもらえるものではありませんでした。
なんでだろうと思いました。
行事の形が大事なのか?
子どもが楽しんで参加できることの方が大事なのでは?

うちの子だけでなく他の子も脱ぎたくないと言う男の子は多かったそうで。
学校行事と言いつつ結局は大人のエゴなんだなぁって感じさせられた一面でもありました。

でも、息子が言っていることは何も間違っていないと思ったし、本当にその通りで、そこを柔軟に受け入れられない学校側がおかしい!って思ったので最後までしっかり交渉しました。
結果、服を着たい子は着ても良い、を勝ち取りました!
まぁ、モンペと言われてもしょうがないかもしれないけど…
怒鳴り込んだりガツガツ言いに行ったわけではないのでよしとしてほしい💦!
子どもの人権でもあるし、多様性と言われる時代で小学生でも自分の身体に疑問を感じる子もいるし、我が家は次男が副乳(乳首が2つではない/身体に悪影響のある病気ではなく見た目だけのもの)を持っていることもあって、人前で裸になりたくない子どもの意志も汲んでほしいということを訴え続けました。
学校も仕方なく折れたのだろうけれど…
ずっとお願いし続けた成果でしたね。

こうして、前年に引き続き、運動会や音楽会など、行事のたびにうまく参加できずに難しい場面が多々ありました。
運動会なんかは突然泣き出して参加できない競技もありました。
去年とそう変わらない行事ばかりなのに、対応する大人が変わるだけでこんなにもうまくいかないものかと思い、幼少期と変わらず、一筋縄ではいかない長男との生活に本当に親として学びばかりでした。

それでも、家庭の意向や学校との調整など難しい中、わからない中で、息子の特性と向き合いながら試行錯誤で動いてくださる担任の先生だったので、なんとか1年通うことができたと思います。

1年の時と変わらない校長先生、この年に新しく赴任してきた教頭先生のお2人(いわゆる学校内で教員の上司にあたる立場の先生)が理解があったというのもとても大きかったと思います。
これは3年生編か4年生編あたりで触れることになると思いますが、担任や教員が子どものために動こうとすることをサポートできるか台無しにするかは、一般企業と同じで上司の力量と采配があってこそなのだということを、今振り返って本当に感じます。
担任の希望や、家庭の要望に丁寧に向き合って理解してくれ、日常生活の中でも担任だけでは難しい部分を学校の取り組みとしてサポートしてくれたり、小規模校であるがゆえに接する機会も多く、その中で息子の姿をよく見ていてくれる素晴らしい校長・教頭だったなと思います。

環境の大切さを痛感しましたね。

ですが、また担任の先生が年度末に転任となり、
息子はまた翌年も担任が変わることに…

「また先生変わっちゃうのか…」
と息子もボヤいていました。

ただ、その年に転任する別の先生(息子がかなり懐いて慕っていた先生で、私も息子の支援の面で本当によくしていただいた先生)から、

「今度はね、先生のお友だちで仲良しの先生が息子くんの担任の先生になるから、心配しなくても大丈夫だからね」

と、息子の不安を察してこっそり教えてくれたことで、気持ちが落ち込まずに春休みを過ごし、新学期を迎えられました。

ということで2年生編はこの辺で。
3年生編へつづく!

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