見出し画像

バツイチ女がマッチングアプリで2000いいねを獲得するまでの話.27

はい次、はい次、とめげずにやってきたアプリ婚活。
数少ない唯一の友達にも呆れられ、音信不通になってしまったことにショックを受け、すっかりやる気をなくしていた数ヶ月。
欲にまみれた思いを断ち切ろうと、すべてアプリを削除して、修行僧のような生活を送っていた。

しかしどうだろう、アプリにでも頼らないと男と接する機会など無かったと改めて気付く。
異性、と意識できるような殿方と。
え?このまま一生独身?
わたしはこのまま朽ち果てるだけ?
行く末は孤独死…?
バツイチの称号を高々と掲げたまま年をとっていくことに、やや飛躍気味な不安が脳内を駆け巡る。

会った人数はここまででおそらく30人ほど。
わたしを育ててくれた、さまざまな濃いキャラクターたちへのご恩は忘れますまい。
不安でバクバクしながら、彼たちを無駄死にさせる訳にはいかないと、謎の正義感のようなものがわたしを奮い立たせた。

いつ登録すればいいねが伸びるか、どんなプロフィール写真がウケるか、紹介文は何を書けばいいのか。
あらゆるアプリに入退会を繰り返し、何度も何度も失敗を繰り返したわたしにはもはや死角などなかった。

すげえ数のいいね!貰ってやろう。

やけくそなのか、本気なのか、いったい何を目指しているのか。
元来、職人気質でやり込み癖もあるので、どうしてもマッチングアプリを「クリア」したくなった。

大手企業務めで年収1000万、身長180cm以上でガッチリ体型の高学歴イケメン、実家は関東圏で両親とは関係良好な顔濃いめの同世代。
マンガみたいなモリモリの設定の白馬の王子様を探す旅に再び出かけた、29の春。


よろしければサポートお願いします♡婚活女子、男子たちのための取材費として使わせていただきます。