かんの

日記・Pで大喜利

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2021.10.17 発売日は11/26

幼い頃、家族で熱海へ行ったことがある。 父母の投資虚しく幼少期にした旅行のほとんどは覚えていない。でもその旅行はひどい台風に当たってしまい、海の近くまで来て海へ遊びに行けなかったからかその悲しみだけ薄っすら残っていた。膨らませようと持って行った西瓜の風船がぺっちゃんこのまま帰ってきた、そんな記憶。 時はいまに戻り、23歳、当時のかわいげは微塵もない姿。眠る準備をしていると、洗濯物を畳みながら母がその日のことをわたしに話した。台風が来てて海に行けなかったんだよね。そうそう、楽し

    • 日記 それでじぶんのことすきでいられるなら、カネコアヤノをすきでいた方がいい

      図書館で、世界の温泉・サウナを特集した本を立ち読みした。 あるページに「クレオパトラも通った」の表記があり、たしかにじぶんのやってる風呂屋にクレオパトラきたら色紙一枚じゃ済まねえかと思ってページを捲ったら、次のページには「クレオパトラが愛した」とあり、またしばらくすると「クレオパトラが泳いだ」とあった。 クレオパトラは、すぐに水に入る。 * この一ヶ月、捕鯨船と週1のペースで会っている。 急な来航で驚かせてしまいすいません。 捕鯨船という大喜利ネームの女性です。

      • 日記 Pちゃんに会いに行きます

        江國香織を読んでいる。そういう時期だから。 全てを読んでいるわけではないけど傾向として、江國香織の本には、都会で生まれ都会に住む 賢く選択して生きている男女が出てくる。彼/彼女は、じぶんが傷つかないための身の置き方がうまい。ちょっかいのかけ方がうまい。気になっているふりがうまい。 この会話、えっちだなあと思うし、わからないけど、後ろの人は前の人のことをすごく好きなんだなってわかっていい。江國香織の世界は、村上春樹の世界よりこの世のどこにもありはしない。 大学の庭にどんな植

        • 日記 大喜利の回答が1.2万いいねされた

          大喜利たろうで出した回答を、スポバがしがんでくれたツイートが万バズした。 この日大喜利たろうを始めたので、丈希さんやスポバが「ようこそ!」って名前を出したツイートをしてくれていた。やさしい若者たちだよ。 回答はいつも通りだと思う。大体こんなことしか言ってない。平日の夜中0時代に3分考えて出したにしては、とても気に入っている。 こんなに拡散されるとは夢にも思わなかったけど、たくさんの人の目に止めてもらえたのも純粋に嬉しかった。スポバのおかげ。また遊んでやってください。

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        2021.10.17 発売日は11/26

          日記 「会う」以外のものは弱い

          突発的に実家に一瞬帰省した。 祖母が補助なしで歩けなくなってしまったのと、母親が夏バテの症状で困ったとのことで慌てて帰ったが、先に様子を見に行ってくれていた兄がふたりまとめて病院に連れて行ってくれていたので、わたしが行く頃にはだいぶ元気になっていた。 祖母の脚はもう2ヶ月前からこの状態らしく、母に、なんですぐに連絡してくれないの!と感情が抑えられなくてそのままの熱量で伝えてしまった。この家はかっこつけてじぶん自身の話をしない家なんだ。父の時も1か月前くらいに状態を知ってそこか

          日記 「会う」以外のものは弱い

          好きなご飯のお店と思い出

          何度か行ってて、また行きたいしまた行く店 地元の静岡から東京・関西まで ①キッチンごりら/京都・元田中 8年行ってる。つなぎなしのハンバーグをよく注文する。バルサミコ酢のステーキもエビフライもおいしい。休日はfacebookでしかわからない。 8年の間ちょこちょこ行ってても、どうしてキッチンごりらって名前なのか知らない。知らない部分があるのって色気なので、このまま関わっていけたら。 ②ミン/京都・神宮丸太町 焼肉と中華の店、と聞くとどっちにも振り切れていないだけなの

          好きなご飯のお店と思い出

          日記 髪は女の命って、女の命は命だろうよ

          箇条書き。 ・今週は地上波で『星新一の不思議な不思議な短編ドラマ』が放送されていると見て、U-NEXTに入っていたので見ている。いま13話まできた。俳優陣も豪華で、村上虹郎も瀬戸かほも石橋静河も出てる。話としては#9の「薄暗い星で」が好きだった。攻殻機動隊もそうだけど、ロボットと人間の境界や共存に惹かれない人間っていないだろう!と強気。 母の影響で中学時代に読み漁っていた星新一のショートショート。『殺し屋ですのよ』に衝撃を受けて、一通りはしているはずだけどいつも通り大体わす

          日記 髪は女の命って、女の命は命だろうよ

          日記 あたらしい歌集選考会の記録を読むまで

          ナナロク社 第三回あたらしい歌集選考会の記録を読んだ。 * 丸田洋渡(芸能人を呼び捨てにするように、呼び捨てにする)のことは、第三滑走路経由で知った。 京都に来たばかりの頃、短歌にハマった。兄が鈴木晴香『夜にあやまってくれ』を貸してくれたのがきっかけだった。いろんな歌集を読み始めたのも、浮かれて真似事をするようになったのもこの頃から。青松.輝(同じく)の短歌が気になって、その時発売されていた『untitled』『demotape』『sincerely,』を買った。この頃

          日記 あたらしい歌集選考会の記録を読むまで

          探してた短歌が見つかった

          ずっと探していた短歌をやっと見つけ出した。 これだー! 部屋の掃除をしていたら、読んだ歌集の特に好きだった歌を溜めていた4年前くらいのファイルを見つけて、もしやと覗いて見たらいた。かなり気持ちがいい。笹公人さんな気はしていたんだけど、該当の歌集が図書館になく、買うのも後回しにしてしまっていた。 * 短歌を読んで気になること、2点。 ①恋人の「気になる男」は、身近な人間か芸能人か。 ②どうして恋人に対して「気になる男」の話をしたのか。 そして確実に読み取れるのは、彼

          探してた短歌が見つかった

          日記 ライフイズパーティ!

          近所のスーパーで茄子が安く売られていて、もう秋かと思った。 椎茸の裏にひき肉と玉ねぎを詰めたやつを食べたいと思ったけど、手間なのでもも肉と茄子を買って片栗粉をまぶして炒めることにした。諸々800円ちょっと。レシートを眺めながら、どっちが手間だったんだろうと考える。 家に帰る。鍵を閉めながらただいまって口に出してみる。ひとり暮らしなのに靴が4足出ているし、風呂場にはシャンプーが3種類ある。 手を洗うついでにすぐに化粧を落とす。家に帰ったらとにかく化粧を早く落としたい。お

          日記 ライフイズパーティ!

          Amazonプライムデーなんも買ってない

          終わりました! 終わったので、よく買うもの(2回以上買ったことがあるもの・定期便で購入しているもの)を紹介します。 ①ハンガー 3セット買ってるので90本あるってマジ?! ②レチノール入り美容液 レチノールの美容液勧めてる人でこれ使ってる人SNS上で見たことない。休憩挟みながら2.3年使ってるけど、効果不明。 MEGUMIを信じて安い美顔スチーマーを買ったので、週に2日くらいはクレンジング前に使っている。スチーマーが終わって洗顔して化粧水と乳液が終わったら、これを塗

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          日記 いまわたし成人式のヤンキー

          ひとりでいるのが怖いと思っていた。 ずっと書いている大学生の頃の恋人と別れてから、ひとりでいるのが異常に苦になった。ふたりで生活するたのしさや安心感を知ってしまったからだと思う。どうせひとりでいるのが異常に苦になるなら、もっと変な理由で苦になりたかった。夜にひとりの人限定で配布されるクイズが異様に難しいからとか、それ解けないと明日がこなくてわたしはいつまでも今日に取り残されてしまうからとか。 別れてすぐ実家に戻り、父と母と祖父母と暮らし始めた。関西に来た時も、最初の1年は

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          日記 第二回ファミリーカップ備忘録

          ファミリーカップに出た。 「今年もファミリーカップ出たいです」と騒いでいたら、すり身さんが声をかけてくれた。 「戦以外同じ人とは二度組まない」と聞いていたので、いますり身さんと組むということはもう組めないということかと一瞬迷ったけど、今後のことなんてわからないので出させてもらうことにした。 もうひとり脳髄さんだって聞いて、2人とも大先輩なので、前回とはまた違う貴重な経験になるなと思った。(前回もテトラボで出たいと騒いで集まってくれた2人、ありがたい。) 木曜日、京

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          短編『二人でいたらよかった』

          * 透明なものにぶつかった。 昨夜二十二時頃、一軒目から家に急ぐ。スーパーを目印に大通りを曲がると、比較的見通しのいい路地裏に入る。暫く歯医者や神社が連なった後、五分もすれば背の低いアパートが建ち並び、家に辿り着けるはずだった。とにかく早く帰りたかった。ベッドに横になりたかった。車道と歩道を分ける白線もない、通行する人が皆暗黙のルールを共有することで秩序が保たれている道で、異端者でないことを伝えるよう大袈裟に前後を確認した後、道の左側から右側に移動しようとした時だった。暗

          短編『二人でいたらよかった』

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          Xのアイコンを変えることにした。 この絵は、通信高校の塾の先生が授業終わりに描いてくれたわたしの似顔絵。 目つきが悪く、下まつ毛が長く、口がキュッと結ばれているのがかわいくて、愛情を持っていた。当時はラインから何から全部のアイコンがこれだった。その先生のことはいまもだいすきだ。 Twitter・Xのアイコンとしても、確実に5年以上使っている。じぶんで言うもんでもないが、わたしといえばこの似顔絵だろう。宣材写真の代わりにも使ってきたし、かつて付き合っていた人が背中

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          『〇〇×わすれもの』からの追伸 「力を貸してください」

          (見出しの写真:Photo by 潮見惣右介) 『〇〇×わすれもの』のあとがきに、当時わたしはこんなことを書き残しました。 わすれることを、わすれられることを、怖がらない。2年半くらい前に書いた文章、改めて読んでみるとなんてかっこつけているんだと思わずにはいられないけれど、いまも変わらず本音ではあるなと感じています。 何年後かにまた手に取ってもらえたら。その何年後かが、今ということになりました。今回『〇〇×わすれもの』の文章を期間限定で無料公開します。 * 〇〇×(ま

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