「死ぬまで生きる」
とにかく生きねばならんのです
まだまだ死んではおれんのです
騙し騙しの身体だけれど
とにかく騙せるところまで
最期はコロリと呆気なく
それが理想でありますが
今は生きねばならんのです
死んでる暇はないのです
目を開け足を踏みしめて
みっともなくとも生きるのです
ガチガチ、力が入ろうと
ガタピシ、軋んでいようとも
人は嫌でも死ぬものだから
ならばそれまで生きるのです
せめてそれまで生きるのです
わたしは死ぬまで生きるのです
みっともなくとも生きるのです
【詩集】「三日月想詩」つきの より
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