「みどりのこ」
もう10月も終わりかけというのに
自然の中では
まだまだ緑が逞しく繁っている
踏み込む足を、しっかりと受け止める地面
土の感触はどこか優しくて
アスファルトに疲れた足が
土に癒されている
白いスニーカーに薄らとついた
土埃さえも何だか愛おしい
わたしは自然に育てられた
わたしは緑の子
帰ってくるたびにそう思う
わたしは緑の子
いつか還る場所は此処なのだと、そう思う
【詩集】「満月音匣」つきの より
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