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僕がそんなにモテるわけ

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僕がそんなにモテるわけ 第9話

僕がそんなにモテるわけ 第9話

ピピピ…

〇〇:…朝か

目覚めは特段良いわけではなかった
だが身体は軽かった
昨日里奈ちゃんとの会話の中で得たもの、これまで積み重ねてきたもの、全ての準備は出来ている。
心は…色々あるが…

いつもよりも早く出てCM撮影のスタジオへ向かうと

おはようございます!

〇〇:あ、

里奈:おはようございます!

〇〇:早いですね

里奈:ん?まぁいつも入りは早いですよ?

〇〇:何か手伝う

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僕がそんなにモテるわけ 第8話

僕がそんなにモテるわけ 第8話

〇〇:ふぁー

幸也:寝不足か?

〇〇:おはよう

幸也:なんだ?美玖ちゃんとまさか…

〇〇:違う違う!ちゃんと帰りました!

幸也:なーんだ笑〇〇がインターンの子に手を出しましたって言うの楽しみにしてたのにな笑

〇〇:それはやめて…

幸也:まぁ今日最後のミーティングが15時からな?頼むわ

〇〇:うん

チーン

幸也:しかしまぁお前も罪な奴だよな

〇〇:え?

幸也:保乃ちゃん、里奈

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僕がそんなにモテるわけ 第7話

僕がそんなにモテるわけ 第7話

プップー

幸也:いつからあいつのこと好きなの?

久美:……答えてなにになるの?

幸也:あいつは確かに変わった。でも根っこの部分はまるで変わってない。だから〇〇の気持ちはそう簡単に変わるわけではない

久美:なにが言いたいの?

幸也:本当に〇〇のこと好きなら久美ちゃんも変わらなきゃいけないんじゃない?

久美:……

幸也:俺は久美ちゃん以上にあいつのことを知っているかと言われたら知らな

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僕がそんなにモテるわけ 第6話

僕がそんなにモテるわけ 第6話

改めて、僕の名前は佐藤〇〇

頭脳凡人、顔面偏差値は中の下、決していいとは言えないスタイル、ありきたりな名前、何をとっても世間で負け組に数えられていた…のかわからない人

そんな僕は死のうとしていたが突然現れた変なおじ…男にモテ期を授けられた

そうすると約2週間で目まぐるしく変わった
周りが変わり、世界が変わったように思えてきた
そしてその変わった世界では

僕が求めてもいないことが発生している

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僕がそんなにモテるわけ 第5話

僕がそんなにモテるわけ 第5話

〇〇:……

トントン

〇〇:……

トントン

〇〇:……

スゥー…

幸也:生きてるかぁ!!?

〇〇:ぎぃやぁぁぁぁ!!

幸也:あっはっは!

〇〇:鼓膜が破れる…

幸也:何回も叩いてるのに気づかないお前が悪い

〇〇:…え?

幸也:なーにチンケな顔してんだ?あ、元々か笑

〇〇:…すみません

幸也:急なモテ期に戸惑うか?笑

〇〇:そういうわけでは…

幸也:保乃さんも里奈ちゃ

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僕がこんなにモテるわけ 第4話

僕がこんなにモテるわけ 第4話

幸也:そろそろお前捕まった方がいいぞ?

保乃:モテないとか言ってこんな若い子に手を出していたんですね

〇〇:違う違う違う違う!!!

美玖:なにが違うんですか!〇〇先生!

幸也:…先生?

保乃:先生って?

美玖:中学の頃の塾の先生です!

幸也:あ、そういうこと

〇〇:だから言ったじゃん…

美玖:先生にいつか会えると思って頑張りました!

保乃:いつか会えるって言われてるけどなにがあ

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僕がそんなにモテるわけ 第3話

僕がそんなにモテるわけ 第3話

幸也:松田さんはディレクターやって何年目なんですか?

里奈:5年になります!でもなかなか難しいですよ〜担当も増えてきたから休みも無いし…ね!安藤さん!

安藤:それはごめんなさい…頼んだらやってくれるから笑

幸也:言ったら断らないのは〇〇と一緒です笑な、〇〇笑

〇〇:断らない…です…

里奈:断れないですよね!むしろ断ると次が無いんじゃないかと思って気づいたらこんなにおしゃれなんて忘れてしま

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僕がそんなにモテるわけ 第2話

僕がそんなにモテるわけ 第2話

昼休みは僕には使命があった
そう、アイドルへの課金だ
なのに今目の前で起きているこの現象はなんだ?

保乃:本当に佐藤さんのおかげで!もうここ最近ずっと悩んでたんです!

〇〇:そ、そうなんですね…

おいおい、広報部の田村がイケメンと話してるぞ?
そもそもあんなやつうちにいたか?

〇〇:あのー…田村さん?

保乃:ほにょ?

〇〇:勢いよく喋られると…なんと言いますか…視線が厳しいと言いますか

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僕がそんなにモテるわけ 第1話

僕がそんなにモテるわけ 第1話

30歳で童貞だと魔法使いになれるとか言ってるドラマがあったがそんなのは結局空想だ
今僕が目の前に起きているのが現実で…

バスに揺られても毎日同じ景色を眺めている僕に今日や明日いいことなんてあるのだろうか

急停車します、ご注意ください

バタッ!

急停車で女性が寄りかかってきた

〇〇:だ、だ、大丈夫ですか?

女性:ひっ!気持ち悪い…

これが日常であり僕にとっての普通だ

佐藤!!お

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