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PRのゴール は「共創」かもしれない

こんにちは。たけぶち(@k_takebuchii)です。

自分がPRとして目指すべきゴールはなんだろう?と悩み続けて、はや半年。

答えが見え始めたので、思考整理もかねて共有したいと思います。

1.「PR」ってなんだっけ?

PRとは「Public Relations」の略語です。「広報」と訳されがちですが「関係構築」としての意味合いの方が強いです。

“Public relations is about influencing, engaging and building a relationship with key stakeholders across a myriad of platforms in order to shape and frame the public perception of an organization.”
(訳)Public Relationsとは、組織のパブリックな認識を形作り枠組みを作るために、無数のプラットフォームにわたって主要な利害関係者との関係に影響を与え、関わり、関係性を築くこと。
出典:PRSA (Public Relations Society of America)
https://www.prsa.org/all-about-pr/


2. なぜPRが「共創」に繋がるのか?

PRのゴールが「共創」であると思ったのは、この記事がきっかけでした。

特に気になったのは、この部分。

従来のPR:企業が伝えたいメッセージを個人に説得することがメイン
今後のPR:個人の中に眠っている、その個人が持つ企業のイメージを企業が理解し、それを拾い上げて自分たちのものにしていく

PR1.0は「企業が上で個人が下という『縦』の関係で繋がっている世界

画像1

これがPR2.0だと「個人同士が『横』に繋がる世界」になります。

画像2

さらにPR3.0だと「個人のエンパワーメントが進み、企業が下で個人が上という新しい『縦』の関係」になります。

画像3

「企業が主体」で「個人は客体」という立場に縛られず、企業と個人が共に創りあげていく。PRのゴールは「共創」にあるのかもしれません。


3. 「共創」を通じたPRの事例

事例①:エンジニア歓迎会の練習会 in サイゼリヤをやりました

芹澤:6月頃、エンジニアの定例会議で「久しぶりに飲み会でもやろうか」と言う話になったんですが「そもそもなんで久しぶりなんだ!?」と言う疑問が発生し、そこを掘り下げてみると「ここ半年間エンジニアが入社していなく、歓迎会が開かれていないから」と言う結論に至りました。
久しく歓迎会をやっていない……歓迎ってなんだっけ……こんな状態で僕たちは今後入社してくるエンジニアをきちんと歓迎できるのだろうか!? いや、できないだろう。失礼のないように、練習しておこう。

「練習」といえば、内部の関係者だけで取り組むのが普通です。外部の方と共有するのは、あくまでも「練習の成果」。ゆえに独特の緊張感があります。

この事例では「練習」であっても、社内外問わず人を巻き込んでいます。外部の方に「お披露目」するのでなく、共に創り出していく空気が、Smart HRという企業を際立たせていると感じました。


事例②:THE MINOWA~編集の法則ABCDE~(箕輪さんと本をつくってみて)

箕輪さんと話していて気づいたこと。
本の楽しみ方には色々とあるということです。
まずは本を読む。これは最も大切な本の楽しみだと思います。
しかし、それだけではありません。
例えば、本の著者を応援する。
本づくりに参加する。
本を著者や編集者と一緒に広める。
そして、本の内容を行動にうつす。
本を読んだ感想や本から生まれた行動を著者や他の読者と共有する。
そんな風に本を色々な切り口から楽しむために大切なツールがTwitterであり、Twitterで本づくりのプロセスを共有していくことやTwitterで著者と読者が繋がっていくことで、読者に本を読むことに留まらない本の楽しみを共有できるのです。(このnoteもその1つです。)
デリバーすべきなのは「本を読む前後のストーリーも含めた楽しみ」ということを気づかされた箕輪さんの問いでした。
本づくりや本を広めていくプロセスも含めて楽しんでもらう。
本づくりの「対象」が明確になったきっかけとなりました。

プロダクトにしても、サービスにしても「プロセス」を共有し、共にストーリーを創り出していく。

クラウドファンディングでも、こうした共創は多く見られます。


事例③:How video games turn players into storytellers | David Cage

the experience is unique, because it is the result of the collaboration between a writer creating this narrative landscape and the player making his own decisions, telling his own story and becoming the cowriter but also the coactor and the codirector of the story.
I am convinced that in the coming years, we will see more and more moving and meaningful interactive experiences, created a new generation of talents.

プレイヤーを「意思決定を下し、ともにストーリーを描く共演者・共同監督」と捉えています。

共に創るからこそ、プレイヤーは「自分だけのストーリー」を体験できるのです。


4.まとめ

・「企業が主体」で「個人は客体」という立場に縛られない
・「プロセス」を共有し、共にストーリーを創り出していく
・共に創るからこそ「自分だけのストーリー」を体験してもらえる

以上のように、組織についても、プロダクトについても、今後は立場にとらわれない「共創」がPRに求められていく気がしています。

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