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漫画『アオアシ』に学ぶ、OODAループチームの極意

「これからはPDCAサイクルよりOODAループだ!」というのを耳にする機会が増えました。

とはいえ、調べても、その価値がよくわからず🤔

OODAループの理解を深めるうえで『アオアシ』という漫画がいいと聞いて、読んでみることに。

読み進めていくと、、、オモシロい!!!

OODAループに当てはめていくとさらに面白かったので、まとめていきたいと思います📝

ーあらすじー
愛媛に暮らす中学三年生・青井葦人(あおいアシト)。粗削りながら、強烈なサッカーの才能を秘めているアシトだったが、まっすぐすぎる性格が災いして、大きな挫折を経験することに―――そんなアシトの前に、東京にある強豪Jクラブ「東京シティ・エスペリオン」のユースチーム監督・福田達也(ふくだたつや)が現れる。アシトの無限の可能性を見抜いた福田は、東京で開催される自チームのセレクションを受けるよう勧めて!?将来、日本のサッカーに革命を起こすことになる少年の運命は、ここから急速に回り始める!!
引用:アオアシ巻ごとのあらすじや名場面を紹介!登場人物やキーワードも徹底解説 | アル



そもそもOODAループとは?

OODAループは、アメリカ空軍のジョン・ボイド大佐により提唱された戦略/理論です。空中戦においては、敵に後ろを付かれたら終わり。そこで、いかに早く敵の後ろに付くかを研究し、理論化したものがOODAループになります。

このOODAループはObserve(観察)、Orient(世界観)、Decide(意思決定)、Act(行動)のループからなります。

OODAループ

勝つために相手を観察し、Orientのストック(文化的伝統、組織に伝わる遺産、経験、分析・統合、新情報)から意思決定し、行動する。このループを回して、40秒以内に形成を有利にするというのが、OODAループのポイントです。

Orientについては、世界観/情勢判断/仮説構築/など訳し方が色々ありそうですが、「自分たちの判断基準を持つ」という理解でいいかと思います。

それでは、OODAループを『アオアシ』に当てはめてみましょう⚽


Observe 観の目をもって観る

アオアシに出てくる主人公は、サッカーのフィールド全体を俯瞰して観ることができる才能があります。

この観の目を見込まれて、東京にある強豪Jクラブ「東京シティ・エスペリオン」のユースチームの入団試験(セレクション)に参加することを勧められます。

フィールド上において、自分をどう観ているのか、役割を理解しているのか。そうした「思考力」もこの入団試験では問われています。


Orient 判断基準を醸成して勝利を導く

プロのサッカークラブは、チームを強化するうえで、外国人を獲ったり、他チームから引き抜くなどすることが多々あります。

ただそれは、「高いコストをかけたにもかかわらず、その選手が期待以上に活躍できない」というリスクも孕んでいるわけです。

それに対して「東京シティ・エスペリオン」は、「外から獲る」よりも「内で育てる」ことを重視しています。

子供の頃から接することで、各々の特徴/人格を把握しながら、トップチームで活躍できる選手を育てることができる。(選手としても、そのクラブのサッカーのイロを長い時間かけて体得することができる)

だからこそ、「東京シティ・エスペリオン」はトップチームのスタメンの半分以上がユース出身であることを指標として置き、ユースにおいてもトップチームで活躍するための指導をしています。

これが「東京シティ・エスペリオン」独自のOrient(判断基準)を醸成するわけです。

トップチームでも活躍できる判断基準を醸成するにあたって、一つ一つのプレイを徹底的に言語化することが求められます。

「なんとなくできた」では再現性がないため、判断基準として成立していないからです。

入団後の主人公も、仲間との対話を兼ねる中で、自分のプレーを言語化し、判断基準を揃えていきます。


Decide 瞬間の意思決定

Orientで判断基準を醸成したら、あとは個人の瞬間の意思決定に委ねる。フィールド上では、スピード感ある意思決定が重要です。

ある意味、指導できるのはOrientまでなのかもしれませんね。


Act 行動そしてフィードバック

Orientで洗練された基準をもとに意思決定し、行動に移す。ここまでくれば、それは直感で行動しても問題ないレベルなのでしょう。


個人的な感想

自分を含めて客観的に観察(Observe)して、蓄積した判断基準(Orient)に基づいて、判断し(Decide)、行動に移す(Act)。

変化のスピードが速くなっている今だからこそ、必要な考え方だなと感じました。

判断基準(Orient)を磨いて、行動(Act)まで繋げる時間を、できるだけ短くできるかどうか。意識して過ごしてみたいと思います。

今回『アル』のコマ投稿機能のおかげで、この記事を書くことができました。素敵なサービスありがとうございます!!


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