見出し画像

3. 学習者に焦点を当てた教授法の意義

こんにちは、高校教員のktです。

アメリカ政府に資金提供してもらっているOPEN(Online Professional English Network)という、英語教授に関わる人向けの研究団体によるオンライン研修(無料)に参加し、その内容を共有しているブログです。
(モジュール2については、様々な教授法のほか、主流となっているCLTとTBLTについてでした)

モジュール3では、CLTやTBLTが英語教授法の主流となっている理由として、学習者をどのように見るかが大きく影響していると学びました。
学習者の外面(行動や技能)を見て判断(behaviorism)し指導するという考え方(Instructivism)に対し、学習者が自分の知識や学びのために自ら考え(cognitivism)て、それに対し支援しようとする(Constructivism)考え方があり、後者が英語習得にとって優位であるとされるようになりました。

また、学習者の性質をもとに学習スタイルを適切に選択する重要性も学びました。Multiple Intelligencies (Gardner, 1993), Learning Style Types (Dunn & Dunn, 1979), Personality Styles (Jung, 1923)

学習方法については、協働的な学習(cooperative learning)が近年では有効であるとされ、先進的な取り組みとして、広く採り入れられています。
しかし、日本の多くの学校の画一的なカリキュラム、40人教室、ほぼ日本人生徒といったよくある環境において協働学習を行う場合に、評価をどうするのかという問題は切り離せません。それぞれの学校の生徒や実情に合わせて、協働学習のメリットをどう組み込むか工夫をする必要があります。

英語版は、こちら→TESOL Methodology - Thoughts and ideas based on a teacher's experience (poohlikestigger.blogspot.com)

次回は、学習法の中でも、メタ認知の学習法とクリティカル・シンキングについてです。