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成功の天秤 2/6:バランスを取り戻す

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この記事は、『成功の天秤 1/6』からの続きです ▼▼▼




『他者の価値観』をどうするか?


『天秤1』では、下図のようにバランスが崩れた状態を質問にしました。
『どうやって、バランスを取り戻しましょうか?』と。

例として、自分の善い面や悪い面を無いことにする、辛いバランスの取り方を提示しましたが、それらはいずれ破綻してしまいます。
自分の半身を切り捨てるのは、どうしたって無理やりで、続けることが難しいからです。

『そもそも、そんなに他者の価値観なんて気にしなきゃいけないの?』

と思われた方に向いているのは、『周りの目なんて気にするな!』と指導する先生です。
確かに、その重りがなくなってしまえば、自然体の自分でいられます 😊

『ありのままが一番!』と思える人には、この考え方は魅力的です。
また、たとえすぐにできなくても、何ものにもしばられない自由を夢見ることが救いになる場合もあります。

ただし、この方法の欠点は、『そうは言っても、現実には人と一緒に生きていく必要がある』ということ。
『あまり人の目を気にする必要はないよ=重りを小さくすればいいよ』くらいは言えても、まったく無視することは容易ではありません。
いずれによせ、かなりの力技なので、そもそも万人向けではないんですね。


新しい要素でバランスをとる


他者の価値観を無視する(引き算の)冒険に対して、『見る自分側にも重りを乗せる』という(足し算的な)方法は穏便です。
実は、このテーマを天秤で解説してみようというアイデアも、このあたりが出発点になりました。

では、何を乗せるといいのか?

多くの場合、推奨されるのは『他者への感謝』です。

成功哲学や自己啓発、さらに言えば、倫理法人会や斎藤一人さんの教えなど……。
多くのメソッドで『感謝』は好転のきっかけとされますが、上図のバランスを見てもらうと、腑に落としてもらいやすいのではないでしょうか?

他者の価値観とは、必ずしも悪いものばかりではなく、『善かれ』と思って行ってくれている、様々な施しほどこしの源泉です。
公共サービスや医療対応、あるいは食べる物の一つひとつも、そうした他者の価値観=思いによって作られています。

その恩恵を受けながら、まったくそれを感じない/見る習慣がないから、気持ちのバランスが崩れる道理です。


特に、『自分はダメだ』『どうせ、自分なんか・・・』という自己否定感が強い時には、自分の善い面と他者の善い面に同時にフォーカスすることが推奨されます。
そうすると、自然体を保ったままで、安定感が得られるからです。


ただし、往々にして、この手の指導は正しさの強要になりがちです。
あるいは、『最初は教えを忠実に守ることが大事!(=守破離)』の一点張りで、論理的な解説がされない場合もあります。

そうすると、『そりゃぁ、大事なのはわかるけど・・・』という反発心が生まれます。


わたしが、『絹ごし自己啓発』というタイトルで、いろんな考え方の丁寧な解説を心がけているのは、そうした現象を『もったいないな』と思っているからです。

善いことを言ってるのに、言い方がなぁ・・・と。
わたしは、その問題を考えると、いつも吉野弘さんの『祝婚歌』の一節が思い浮かびます。


正しいことを言うときは 少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは 相手を傷つけやすいものだと
気づいているほうがいい


行き過ぎると・・・


ちなみに、『他者への感謝』を踏まえて、あまりに『善い人』になろうとし過ぎると、やっぱりバランスが崩れます。
つまり、自分の欲を抑え込みすぎた状態です。

自己犠牲は美しい精神とみなされますが、それも程度問題ですね。
自分の悪い面を無視すると、高く掲げられた『立派な自分』が見られる代わりに、今度は見る側の自分が低い状態になります。


ところで・・・
『見る自分』側に乗せる重りを、『お金』や『権力』にしたら、何が起きると思いますか?


思い浮かんだイメージがあれば、コメント欄にお書きいただけると、とても嬉しいです。
また、「コメント欄は、みんなに読まれるので恥ずかしい・・・」という方は以下のフォームをお使いください。
感想やご質問も大歓迎です 😊

正解・不正解はありませんし、人によって考え方は違って当たり前。

ともあれ、わたしにはわたしなりのイメージがあります。
続きはこちらの記事で ▼▼▼


早く行きたいなら一人で行け
遠くへ行きたいならみんなで行け

みんなで行くには進め方が大切ですね 😊



最後までお読みいただき、ありがとうございました。
  
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世の中に、笑顔あふれる家庭と職場を増やしたい、と思っています。

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