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ゴール_6:クリエイターの喜び


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前回(ゴール_5)は、現在イメージしうる日本ならではの『楽しいゴール』を、わたしなりに思い描いてみました。
未来のことですから『正しいか・間違っているか』の判断は容易ではありません。
もとより、『先の見えない時代』と言われる時勢において、未来予測の多くは願望的です。

しかし、そうであれば、なおさら『楽しいゴール』の方がいいですよね。
思考は現実化しますし、何より元気が出るからです。
わたしは常々、正しさよりも楽しさや美しさを語る人でありたいと思っています。


さて、章自体のテーマが『ゴール』なので、一旦大きくジャンプをする形で未来のヴィジョンを扱いましたが、ここからは再び話を時系列に戻して進めます。
始まりは第2章3話の続き、フランス革命後の世界/19世紀のパリです。


ルネサンスに口火を切った『近代主義』は、フランス革命で大きく加速をしました。
そのエッセンスは『過ぎた時間は取り戻せない』という感覚であり、『後戻りのできない』緊張感でした。
つまり、時間のストレスですね。
以降、変化と進歩が強く求められていくことになります。

時代の最先端は、最も激しい戦場であり、ヒーローとアヴァンギャルド(前衛)が活躍する舞台と化しました。
人々は、見慣れた光景を退屈と感じ、『見たことのない情景』を求めるようになったのです。

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現在の日本の文化がいかにしてつくられたかを、ルネサンス以来の大きな流れの中でひもときます。

マインドブロックをつくり出しているのは、自分自身です。それが腑に落ちると、すべては一気に好転し始めます。ただし、つくり出す過程は『自分一人…

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