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ゴール_5:わたしたちはどこに行くのか?

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前回(ゴール_4)は、わたしたち日本人の主体性について、あらためてその複雑さを確認しました。
宗教儀式にしても、書写技術にしても、日本人の雑多性は驚くほどユニークです。
逆説的ですが、さまざまな価値観をほぼ平等に受け入れられるバランス感覚こそ、日本人『らしさ』と言えるでしょう。

無節操にも思えますが、わたしはその感覚は遠く縄文・弥生の原初的な八百万やおよろず信仰』に根ざすと考えています。
つまり、根本的には感謝の喜びと肯定性に満たされてるんですね。
そして、その大らかさは『多様性の尊重』にもつながります。


ただし、現在、残念ながら日本人の快活さは鳴りを潜めています。
強調し過ぎてもよろしくありませんが、国連の発表する『幸福度ランキング』では毎年だいたい50番台ですね。
2022年は54位でした。
肌感覚的にも、経済的な数字で見ても、元気がない感じです。

そんな時、評論家はすぐに『原因』を探りにいきますが、ものごとの因果関係はそれほど単純ではありません。
また、そうした人たちは、結論として『○○しなければならないだろう』といった苦言を呈しがちです 😊

そういう真面目(?)で冷静な分析も大切でしょうが、わたしはもう少し朗らかに未来のヴィジョンを描いてみたいと思います。
というのも、欧米由来の自己啓発的な『ゴール』設定は『終わり』を強く意識させますが、わたしたち日本人は長らく『終わらない』ことを理想としてきたからです。
『末広がり』ですね。

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現在の日本の文化がいかにしてつくられたかを、ルネサンス以来の大きな流れの中でひもときます。

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