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34/『ガンダム』の驚異的な革新性

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【記事のポイント】『機動戦士ガンダム』『リアリティ』という点において、大きなメルクマールでした。フィクションを現実的に見せる凝った演出でしたが、一方、アメリカという国家は現実世界をキッチュに神話化しました。


第4章/3. 未来と過去


大量生産文化を世界に広めたのは、言うまでもなくアメリカです。

1920年代にも徴候はありましたが、独占的にそのアドバンテージを生かしたのは1940年代から1950年代にかけてでした。
第一次世界大戦に引き続き、第二次世界大戦でも圧倒的な経済力と軍事力を誇ったアメリカは、その後の世界を自国の文化で染めあげていきました。


日本は、太平洋戦争の名のもと、この超大国に真っ向から戦いを挑みましたが、結果はさんたんたるものでした。
以来、叩きのめされた日本は、戦勝国アメリカの文化を積極的に受け入れることになります。
大量生産の一翼をにない、メイド・イン・ジャパンの旗をかかげたのです。

そこには敗戦国の悲哀もありましたが、どん底から立ち上がろうとするたくましさも秘められていました。
「もはや戦後ではない」と言われたのは、1956年です。


さて、一旦きびすを返して個人的な話をさせてください。
わたし自身が大量生産とオリジナリティの問題を意識したテレビマンガは、『機動戦士ガンダム』でした。

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2,600字

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