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文化史的セルフイメージ・アップ

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マインドブロックをつくり出しているのは、自分自身です。それが腑に落ちると、すべては一気に好転し始めます。ただし、つくり出す過程は『自分一人』だったわけではありません。背景には、も… もっと読む
現在の日本の文化がいかにしてつくられたかを、ルネサンス以来の大きな流れの中でひもときます。
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2022年4月の記事一覧

主体性_4:カタカナ登場

<2,698文字> 前回は、縄文 → 弥生と独自の文化変遷をたどった日本という土壌に、『文字=…

主体性_5:ひらがな登場

<2,573文字> 前回は、漢字で書かれた文章を読み上げるために、日本人がカタカナという独自…

主体性_6:「信じる」とは何か?

<2,751文字> 前回は、漢字の形を踏まえつつ、それを独自に崩して換骨奪胎した『ひらがな』…

主体性_7:言葉の副作用

<2,429文字> 前回は、宗教的な活動が持っている『信じる』という心情を手がかりに、言葉の…

42/ぐるりとめぐる懐かしさ

第5章 ポストモダン <3,040文字> 【記事のポイント】先頭を走るリーダーは、そのスピー…

43/カラフルな時代へ

<3,143文字> 【記事のポイント】1971年にはテレビマンガのリメイクブームが起こりますが、…

44/日本人をにくむという設定

<2,669文字> 【記事のポイント】リアルな世界では、浅間山荘事件という大事件が起きました。一方、フィクションの世界では、アニメの秀作がたくさん生まれた年。刺激の強い1年だったと言えるでしょう。 第5章/3. 1972年と固まった時間 さて、翌年1972年には浅間山荘事件が起こりました。 日本中を騒がせたこの事件は、武力闘争による革命を夢見た、連合赤軍の最後のもがきと言えるでしょう。 当時の学生運動は、ヘルメットをかぶり、ゲバ棒と呼ばれる角材を武器にする抗争が主流で

45/たくさんの『3』

<2,684文字> 【記事のポイント】1973年に関しては『3』にまつわるアレコレを取り上げてみ…

46/1974年が日本の断層

<2,868文字> 【記事のポイント】1974年は、テレビが『時計』としての役割をになった最後の…

47/ここから時代が変わりました

<2,926文字> 【記事のポイント】1975年は、まるで前年の重苦しさの反動でもあるかのように…

48/時代を運んだモノたち

<2,861文字> 【記事のポイント】1976年は、輸送機関に関するニュースの多い年でした。飛行…

49/フィクションとしての宇宙へ

<2,874文字> 【記事のポイント】1977年はSF映画の年でした。3本の記念碑的な映画の公開が…

50/『変身しない』という魅力

<1,861文字> 【記事のポイント】前年のSF映画ブームを追いかけるように、日本のテレビには…

51/循環と多様性の時代へ

<3,411文字> 【記事のポイント】1979年はヨーロッパ的モダンを、日本が独自の解釈で送り返し始めた年と言えるかもしれません。それまでもっぱら追いかける側にいた日本は、さまざまな分野で前衛に踊り出ました。 第5章/10. 1979年と西欧への返信 後にジャパニメーションと呼ばれることになる、日本アニメの独創性がいよいよ花開こうとしていました。 その象徴的存在たる『機動戦士ガンダム』の放映が始まったのがこの年、1979年でした。 文化の持つ影響力は、経済的な優位性に