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主体性_4:カタカナ登場

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前回は、縄文 → 弥生と独自の文化変遷へんせんをたどった日本という土壌に、『文字=漢字』という外来文化の種がまかれたことを見ました。


もしかしたら、日本人が『自分たちで文字をつくれなかった』ことを残念に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、その点を過度になげく必要はないでしょう。
すべての人に向き・不向きがあるように、民族全体としても向き・不向きがあるからです。

主体性_3の音声でお話ししたように、文字の発生は強い宗教性と関係するため、気候や気質が比較的穏やかな日本では『天の声』への関心が育ちませんでした。
むしろ今回と次回で見るように、日本のユニークさは外来文化を受け入れる工夫にこそ見られます。

誇らしく思える資質は、むしろ異文化に対する素直さと柔軟性です。
わたしはそれこそが、今日まで続く八百万やおよろず信仰的な文化の根っこであり、ダイバーシティー(多様性)につながる日本のアドバンテージだと考えています。

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現在の日本の文化がいかにしてつくられたかを、ルネサンス以来の大きな流れの中でひもときます。

マインドブロックをつくり出しているのは、自分自身です。それが腑に落ちると、すべては一気に好転し始めます。ただし、つくり出す過程は『自分一人…

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