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主体性_7:言葉の副作用

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前回は、宗教的な活動が持っている『信じる』という心情を手がかりに、言葉の肯定的な強さや暖かさを見ました。


今回は、逆に、言葉の持っている否定的な側面、しかもちょっと怖い副作用について解説してみたいと思います。
言葉は人を勇気づけますが、反対に、人を傷つけたり弱らせたりもするからです。

ただし、それは日本語特有の問題ではありません。
むしろ言語の種類にかかわらず、『言葉』という道具が持っている普遍的な危険性と言えるでしょう。

包丁は食材を切るために使う道具ですが、間違えると自分自身や他人を傷つけたりもします。
同じく、言葉も『対象を切り分ける道具』なので、似たような危うさを持っているのです。

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