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【放課後コース】毎週子どもたちに「宿題」を出す理由

1年間・全35回の放課後コースでは、ベーシックアドバンスの両クラスで毎週宿題を出しています。
普段のワークと同様に、試行錯誤や工夫を重ねることにチャレンジしてほしいので、宿題も正解がないものばかり。

ときには色についてじっくり考えたり、テーマに沿って質問を考えて人にインタビューしたり、家の中や外のいろいろなものを観察して写真を撮ってきたり。テーマもアプローチ方法も毎週異なります。

初めはうまくいかなかった「宿題」

2018年に放課後コースを始めた頃から、宿題は出していました。
当初の目的は、ワークに関連した宿題を出して、限られたカリキュラムの回数内で、なるべく密度の高いワークにすること。

ただ、これは良い結果になりませんでした。
まず、宿題とワークが関連していることによって、ワークの精度に差が出てしまうこと。
宿題は子どもたちにインプット〜アウトプットを任せることになるので、意図が伝わりきらないと、必然的にワーク全体の精度も落ちてしまいます。

次に、保護者の方の負担。
ワークの一部として宿題を出すと、保護者の方にサポートをお願いすることも多くなり、結果いろいろなご意見を頂戴することになりました。

宿題で新しい視点を増やす

そこで、ワーク内容とはまったく関係のない宿題を出すことにシフトしましした。

「どんな宿題だったら子どもたちが楽しんで取り組めるだろう?」
「子ども創造室で宿題を出す目的ってなんだろう?」

話し合いを重ねる中で「答えが決まっているものではなく、子どもたちが新しい発見をしたり、いつも見ているものを異なる視点で捉えるきっかけをつくれると良いんじゃないか?」と、いう仮の結論に行きつきました。
そこで、毎回テーマとアプローチが異なるオリジナルの宿題をつくり始めることに。

子どもたちとのコミュニケーションに変化が

宿題を出して、回収して、子どもたちへのフィードバックを繰り返す中で、嬉しい効果が出てきました。

普段のクラスは限られた時間でワークを進めていくため、どうしても瞬発力がある子や、臆せず発言できる子が目立ちがち。
でも宿題は、ゆっくりと、じっくりと、時間を自由に使って取り組めます。

それによって、それぞれの子どもたちがインプット〜アウトプットの過程の、どの部分が得意でどこに躓きがちなのか、
さらにはどんな思考のステップを踏んだのか、観察力や熟考力、発想力はどうかなど、子どもたち自身への解像度が上がり、理解が深まってきました。

そうすると、普段のクラス内でのコミュニケーションの取り方が変わってきたり、より一人一人に合ったヒントの出し方や手の差し伸べ方ができるようになり、結果ワークの密度も上がっていると感じています。

実験的に宿題を公開します!

子ども創造室では、放課後コースの宿題を実験的に公開してみようと思います。
より多くの方と、「創造することの面白さ」を共有したり、考えたりしたい!
そして考え方やアイデアをより広くシェアし合えたら楽しいな、と思っています。

お子さんはもちろんのこと、実は、大人が取り組むと一層考えがいがあって面白いと思います。
ぜひ、チャレンジしてみてくださいね!

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