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#0065先生の教室ではみんな変人になる!?けテぶれメソッドが引き出す子どもたちの隠れた輝き

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けテぶれチャンネルということで始まりました。けテぶれチャンネルパーソナリティの葛原祥太です。このチャンネルでは全国の子供たちが自ら考え、自ら学び、自ら生きられるようになるために考えられた教育実践、けテぶれQNKS心マトリクスについての話をしていきます。


子供たちに実際に現れる変化って何ですか

先日、日本教育技術学会というものに呼んでいただき、少しお話をさせていただきました。その中で、来ている方とお話をさせていただいていて、会の後、懇親会があったので、そこで「先生の実践をしていて、子供たちに実際に現れる変化って何ですか」みたいなことを聞かれたんです。それはもうたくさんあるので一概には言えないのですが、トピックとして僕が1つ切り取ったのが、大人しい子が非常に活発になるという現象です。この現象はあまり話していなかったので、ちょっと言ってみたんです。そしたら、えらい感銘を受けてくださって、「そういう情報なのか」と思って、話してみようと思います。


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大人しい子の大変身

どういうことかというと、上がってきた時、本当に真面目でもうめちゃくちゃ大人しくて、扱いやすい子というか、反面なんか存在感が薄いみたいな、もう本当に何も主張しないし、はみ出たこともしないし、真面目に課題はやるしみたいな子ですよね。特に女の子に多いかな。女の子で賢くて真面目みたいな女の子、男もそうですが、そういう子たちが本当に活発になるんです。それはもうクラスのメンバーが結構驚くぐらいの感じなんです。「〇〇ちゃん、前はそんな感じじゃなかったじゃん」みたいなことが、ほぼほぼというか確実に毎年起こっています。

仮面を脱ぐ瞬間

そういう真面目な子って結局能力も高いですし、空気を読む力も高いです。場の文化とか文脈とかルールとかを読み取って自分を調節することがとても良くできる子なので、「いい子にしましょう」とか、非常に悪く言うと旧来の学校文化みたいなものの中にポンと入れると、もう本当になんか真面目ちゃんで自分を振る舞えるんです。振る舞う能力があるんです。だから振る舞っているんです。

でもその子の本質というか、仮面を被っている可能性があるんですよね。それを外していいんだみたいな雰囲気が、やはり多分教室にはあって、もう本当によく言われるんですけど、「先生の教室に入ると全員変人になる」っていうんです。

1人1人が個性的なんです。変の反対は普通だと考えたら、普通な子なんているはずないじゃないですか。みんな変なんです。でもみんな普通に見えているのはなぜかというと、普通の仮面を被っているからです。つまり、変な部分、変な自分を押し殺して、周りと同じように振る舞える自分だけを教室の中で表現したら、それはみんな普通になりますよ。でもそうじゃないでしょって。みんな変なデコボコがあって、そこが面白くて、そこを出すということがあなたの幸せにつながるって話です。それが響き合って教室が楽しくなるみたいな雰囲気というか、メッセージというかを出しまくるので、そしたら本当にもうはっちゃけるんです。

教室が異世界に!?神社建設計画

もう変です。男の子とかももう教室に神社とか作っているんです。今もうわけわかんないでしょ。図工の時間が余ったから、「僕は違う作品を作るといいじゃん」って言って、「この棚の外全部使っていいよ」とか言ってたら、なんか変な「トリプルゴッド」とかいう謎のご神体を作ってですね。最初は武器とか作ってたのかな、よくわかんないけど、いつの間にかご神体になってですね。それに値札、ご神体のくせに値札がついているんです。9億円とかに値札がついていて。ご神体が作れたからそれを祀る祭壇を作って神社を作りますみたいな感じで、今教室の本棚の上が神社になっておりまして。わけのわからん状態なんですけど、作ってたら今度は別の女の子が「神社があるなら賽銭箱がいるだろう」とか言って、お金を画用紙で切り抜いて賽銭箱作って神社作って。「1人1回入れていいよ」みたいな感じでやってですね。この前の放課後はなんか「次は絵馬を作る」と願い事を書くみたいな感じでやっているんです。

厨二病コンテスト、開催!

変なんです、本当に。6年生とかで、なんとかコンテストとかいうのがクラスの中で流行ってた時は、最初は結構ありがちなコンテストなんですけど、もうそれもね本当に深まってくるともう変なコンテストを開くんです。なんか「厨二病コンテスト」とか言って。厨二病ってわかりますか?なんか漫画の「俺の暗黒龍が・・・!」みたいなやつですよ。そういう痛いセリフみたいなものを、なんか痛い漫画の主人公になりきってしまっているみたいな度合いを競うコンテストです。わけわかんないでしょ。

でそれにまたエントリーするのがもう女子とかがエントリーするんです。そこがたまらない。今まで真面目だったみたいな、「あなた、そんな」みたいな子がそこにエントリーして。当日、給食5時間目にするとかなったから、そしたら掃除時間後からトイレットペーパーを右腕にこう巻き始めるんです。「何してんの?」って聞いたら「コンテスト出る」とか言って。もう意味が分からんから放っといたんですけどね。いざ始まったら、その子はこう右腕のトイレットペーパーが包帯だったんです。「私のこの右腕に封印されしなんとかが疼くぜ」みたいな。でトイレットペーパーをビッと破いたら、なんかペンでこう手にすごい紋様みたいな書かれているんです。「うおー」とか言って。で優勝みたいな。男子、なんかはっちゃけた男子とかはなんか「ウー」とか「わー」とかなんかとかやってるだけなんです。そんな中、ある女の子が凝ってもうそういうことやって優勝していって、みたいな。「おー、すげー」みたいな、「1番厨二病だ」みたいな感じで。もう本当に変なのばっかりやってて楽しいなと思うんです。

学力よりも、自分らしさ

なんていうか、そういう変化、自己学習力とか生きる力とか、そういうこう役に立つみたいな能力みたいなものが、一旦僕の実践上強調されてはいると思うんですけれども、もちろんそういう力をつけようという1年間であるということは変わりないです。その中で作文が得意になったりとか、算数が得意になったり、漢字が得意になったり、もちろんあって、それはそれでもちろんそういう側面はあるんですけれども。でもそればかりを、そこを狙って学級経営をしているわけではないというか。それが最終目標なら、学力の向上とか何とか力をつけるということが最も崇高な目標として設定されているなら、こんなコンテスト開いている場合じゃないです。「ふざけるな、勉強しろ」なんです。

でもそうじゃなくて、それぞれが1人1人が自分の色を出せるみたいな、あなたがあなたである時最も輝くならば、あなたってどういう存在で、その輝きを最大限増すためにはどのようなことが必要かなみたいなこと考えて、「君が君でいることがとってもいいんだよ」みたいな話をしていると、だんだんだんだん子供たちは変になっていくという話でございました。

今を生きる幸せ、それが未来につながる

子供たちは幸せそうなんです。自分が自分として生きられるということは本当に幸せに直結しているということ、幸せな生活に直結しているんだなということが、子供たちを見ていて非常に思うことなんです。この幸せそうであるという状態は、本当に豊かだなと思うわけです。「将来幸せになってね」とか「将来幸せになるために」みたいなことで教育って語られがちですが、将来と今の違いって何だろうって考えた時に、ほぼないんです。子供たちは今も人生を送っているわけで、将来も人生を送るわけなんです。じゃあ今幸せになっているかどうかです。今、子供たちが幸せに生きることができているかどうか、そしてその幸せな生き方というものを明確に認識しているかどうかみたいなことを、教育者としては考えたいなと思って。という感じです。

もう本当に先々やれるようにみたいなことは、今やれてなきゃ先できないです。ということを私は考えたいなと。ちょっと抽象的に今日の話を考えると、そういうことかなとか思ったりしました。

教育者の気づき

こんな感じで、やっぱりあれですね。人と喋るとね、自分が意識していない部分が掘り起こされたりするので、非常にありがたい機会だなと思いながら、今回日本教育技術学会に呼んでいただいて、いろんな方とお話しさせていただくという機会は良かったなという風に思います。

ということで、今日の話はこの辺で終わりにしたいと思います。また明日の放送でお会いしましょう。じゃあね、バイバイ。


この記事について:

  • 元々は音声配信サービスVoicyで放送された内容です。

  • その音声を文字に起こし、編集したものです。

  • 編集の過程で、元の音声内容の約70%に短縮されています。

  • 完全な内容をお聞きになりたい方は、以下の原放送をご購入ください。

「変人」
けテぶれ@ちゃんねる〜自ら学び考え、生きるための教育論〜
2023年11月30日




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