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「できる」にフォーカスした「自分運用」 その1

唐突ですが、これからキャリア論的なことをそれなりの長さでお話します。
できる限り皆さんにとって有益な内容となるように、全身全霊でお話していきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
途中で嫌になっても頑張って読んでね。私も興味を持っていただけるようにお話しますので。

さて、自己紹介を少しお話しようと思うのですが、私は今、「みんなの“できる”をスケールする」をテーマに、人生の豊かさと社会の発展の両立を目指し、会社の在り方を、社会の在り方を少し変えてやろうと人事の領域で仕事をしています。
誰かに飼い殺されない、自分を安売りしない、苦労人が評価されるのではなく、賢く生きている人が称賛される社会になればと思っています。詳細は本日の本線ではないので別の機会で話すとして、この構想に至る経緯の中で、個人のキャリアと組織成長の関係性を事業会社のマネジメント、組織コンサルティング、企業人事様々な立場から実際に見てきた私の経験から、各個人それぞれの価値観に照らしてキャリアの歩み方を「自分の”できる”を中心にカスタマイズする」ことでキャリアを広くとらえ、人生を豊かに歩むことができそうだということが見えてきました。
今日この場では、この「“できる”を中心とした仕事の作り方、キャリアの歩み方」を一緒に考えていければと思います。
では、さっそく、「自分の“できる”を中心にキャリアを歩む」とはどういうことかお話していきたいと思います。

1.これからの企業と個人の在り方

そもそも、私がこのような考え至ったのかというと、就活を始めた時に感じていた、もしくは今でも感じている「焦り」です。大学卒業前後の当時、この焦りには具体的な理由が見つかりませんでした。
とにかく、あと数年ですべてが決まる気がして、今大成できないひとは一生パッとしない人生を歩んでしまうような気がしていたのです。だからひたすらに何か変わらなきゃ、何か始めなきゃ、そんな不安を常に感じていました。
そんな私は社会に出て、いろんな仕事をして、いろんな情報を浴びるよう飲み込んでいくうちに、この「焦り」は少し過剰だったものの、あながち間違いではないことに、気づき始めるのです。これを説明させていただくにあたり、唐突に質問なのですが、2017年に倒産した企業の平均寿命は何年だったかご存知でしょうか?

50年?30年?
いやいや、人生100年時代と言われている昨今ですが会社の寿命そんなに長くないのです。

「2017年に倒産した企業の平均寿命は23.5年」

あくまで平均ですので、解釈はお任せするとして、今を生きる我々は20~70歳まで働きます。つまり、50年間のビジネスパーソンとしての時間の中で、自分で会社を飛び出し転職しなくとも、意図せず会社がつぶれるという理由から2~3社渡り歩かざるをえなくなるということが統計上普通にあり得るといえるのです。

さらに質問ですが、転職市場における求人の数は何歳までが多いと思いますか?これは何となく予想がつくと思うのですが、35歳までというものがほとんどです。戦の時代も、資本主義の時代も、数が欲しいのは兵隊。老兵は足手まといということでしょうか。

では雇っている企業はどのような状況か。日本の企業の何%が中小企業かご存知でしょうか。これはすぐ答えに行きますよ。

99.7% 参考

このように、ほとんどが中小企業である現実、と合わせて、実はほとんどの企業のトップはここ数十年変わらず年を取っている。そして後継者育成は進んでいない。つまり、企業をつぶすか売るかすることが今後も増えてくるという現実が日本にはあります。参考

質問攻め、失礼いたしました。苦情は受け付けません。

ではこれらの情報まとめるとどんなことが言えるか。
まずは、言わずもがな。終身雇用は完全な神話であるということ。20年前後でつぶれるもしくは買収されてしまうということは、ほとんどの人がいやでもにも人材市場に商品としてでなければならないのです。しかも、35歳以降に急に職を探さなきゃいけなくなっても、そう簡単に求人は転がっていないというかなりシビアな状況です。
いつ、何があってもしっかり受け身を取り大怪我をしないように、市場において誰かが欲しがる私である必要があり、そのためにどのように人生を生きていくかを考えなければいけないということが言えるのです。

これはみなさんにとって、喜ばしいことでしょうか。それとも、不安が募る良くないことでしょうか。人によって様々かもしれませんね。

いずれにせよ、繰り返しますが、誰かが欲しがる私であることは必須であり、日々の業務から必ず私個人の市場価値を高める何かを産み出さないといけないのです。
言い方を変えると、自分自身という商品をどのように「運用して価値を高めていくのか」を考えていく必要があるということです。

===半分終わったよ===

2.自分を運用するとは?

では、自分を運用するとはどういうことでしょうか。それを考える為に、まずは運用とは具体的にどのようなことをすることなのかを明確にしましょう。
唐突ですが、資産運用という言葉はご存知だと思います。この資産運用、ウィキペディアさんによると「自身の持つ資産を貯蓄・投資し、効率的に資産を増やしていくこと」だそうです。

ではまず少し遠回りですが、資産運用とは何かから考えていきましょう。
本筋から逸れるので、サラッといきますよ。

資産=「資(生活の材料、財産)を産む」と書きます。つまり、自分の生活の糧となる財を作ってくれる何か、ということになります。
では、例えば、購入した一戸建ては資産か?この問いに対して正解は「資産にも負債にもなる」です。どういうことか。

例えば、安く買って高くなった時に売る。もしくは安く買って、ローンの支払い額より高値で長期的に貸す。
これらは出て行くお金より入ってくるお金の方が大きいので資産と呼べそうです。

逆に安く買って、自分でローンを払いながらそこで暮らすとなるとどうでしょう。これでは出て行くお金が多いので負債となりそうです。(ちなみに銀行から見ると、毎月お金が入ってくるものなので資産と言えそうです。)

では資産と負債の違いはなんでしょう。
質問を変えると、資産として扱っている家は共通して行っていることはなんでしょう。色々な切り口がありますし、この例えだけではなんとも答えづらいとは思いますが、何か共通点が見えてきそうです。

引っ張りすぎ?そうですね。すみません。

資産として扱うために必ずやっていること、それは所有している家を「何かしらの形で市場に提供する」ということです。
ただ所有しているだけでは、それはいくら高価なものでも資産と呼べないのです。そして、その資産を目減りさせないために、効果的に市場と取引を続け、付加価値をつけ続けることを運用するというのです。

つまり、「資産を運用する」ではなく、「運用するから資産になる」とも言えるのです。

では、自分を運用するといったときに、資産にあたるものは何があるでしょうか。

時間、体、知識、スキル・・・これら全て保有しているならすべて資産になりうるのです。

そう。先程の資産運用の説明同様、保有しているだけでなく、市場に効果的に取引を続けて大きくしていく必要があるのです。

3.中間まとめ

長くなりましたので、ここで一度まとめましょう。

1.いまの日本では自分の意思に関係なく、転職市場に放り出される上、年齢が上がれば上がるほど次の就職先は見つかりにくい。
2.それでも人生100年時代、誰かが欲しがる人材であり続けることで自分の人生を豊かに歩んでいくことができる。
3.誰かが欲しがる人材であり続けるためには自分のできるを常に市場に効率的かつ効果的に提供(運用)する事で価値の最大化をしていくことが望ましい。

自分を市場に効果的に売り買いできる場所はどこにあるのか。株でいう東証にあたるものはどこにあるのか。
今日はここまで。次は、様々な「できる」の運用方法を検討してみます。

ここまで読んでくださった方、ありがとうござます!
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ではまた次回。

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「できる」にフォーカスした「自分運用」その2

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