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無意識に傾く気持ち

人は傷つくことに弱い。
知らず知らずのうちに自己防衛へと走る。
もしもそんな癖がついてしまったら、
何もかもが怖い世界だろう。
すぐそばに牙があったとしたら、どんな気持ち?

どうしてだろう。

イヤな記憶ばかりが鮮明で、
イヤな気持ちばかりを思い返しては何度でも傷つく。
最後に残ってしまうのはとてもイヤな表情をした顔。
イヤなものをイヤと言えないのだとしたら?

何を判断に、人は人を見ているのだろう。
顔なんてなければ、内面しか見なくて済む。
それでも見たくないものばかりが見えてくる。
伏せたくなる。うずくまりたくなる。

今見えている表情だって全てじゃない。
不器用な人は、大袈裟なリアクションが苦手だ。
分かりにくいものは、いつだって避けられがち。
そんなの分かりきっている。
それをほんの一瞬ですべてを知ったかのように
決められてしまうことが嫌いだった。
そんな自分もまた同じで、嫌いになってしまうんだ。

どうせならって思うよ。

幸せな記憶を鮮明にしたいこと、
嬉しかった気持ちばかりを思い出していたいこと、
最後には残るのはとても素敵な笑顔がいいってこと。
笑い声は心地よいものでありたい。

どうしてそうならないんだろう。
どうして怯えてしまうんだろう。
どうして泣いてしまうんだろう。

どうして、どうして……

景色はそんなものが必要ない。
見たいまま見られる、そんなところが好きだ。
ただそこにあるものを疑いなく、感じられる。

わたしはやっぱり、そんな景色を追いかけたいんだ。
いつか景色以上に好める人物像を追いかけられるのかな。

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