夢のままでいたかった
夢から覚めた瞬間が一番本音だと思うけれど、
夢から覚めた瞬間ほど嫌な気持ちになることはない。
夢に戻ってしまいたい、そんな後ろ向きな気持ちが続く。
目を伏せたくなるのは現実そのものだった。
誰のことも受け入れられないことは、とても辛い。
私は遠くの存在でしか安心してそばに居られない。
一方的でもよかった、だってそこに裏切りはないもの。
自分の好きだけでいいなら、どこまでも好きでいられる。
そんなところに何年いたんだろう。進むのは怖い。
両思いを求めるほど苦しくなった。
雨ばかり降っている空に、悲しみを持ってしまう。
こんな日もあってよかったのにと思っていたけれど、
そろそろ晴れてもいいんじゃないの?と雲心。
なかなか晴れ晴れとしない。
人は見たいように見るらしい。
きっと自分も都合のいいように見ている。
一部の世界だけを切り取って、幸不幸を図ろうとする。
幸せだと思い続けたら、そこは幸せだというの?
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