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【俳句幼稚園企画】~ふるさと自慢、福島夏祭り編

人物編で、まさかの「季外れ」をやらかすという大チョンボをやらかしてしまいました😅
そんなわけで、夏祭り編はちゃんと夏の季語を使います。

ですが、東北民の方はお気づきでしょうか。

東北の「夏祭り」は、ほぼ全て、俳句の季節上では既に秋だということに😱
みちのく○大祭りと呼ばれるものは、ほぼ立秋の頃であり、秋なんですよね^^;
そんなわけで、必死で福島の「夏祭り」をかき集めてみました(笑)。

相馬野馬追

中村に馬駆け回る大暑の日
【季語】大暑

今年、3年ぶりに相馬野馬追が開催されたというニュースが流れました。

公式サイトによると、相馬野馬追は一千年以上昔、相馬氏の遠祖である平将門が、下総国小金ヶ原に放した野馬を敵兵に見立てて、軍事演習に応用したことが、その始まりと言われています。
捕らえた馬は神馬として、氏神である妙見に奉納したとのこと。
福島県では毎年夏にニュースで流される風物詩であり、さながら戦国絵巻のようです。
句の中に入れた「中村」とは、相馬氏のあった居住地(現在の相馬市)のことです。
現在でも、相馬氏のご当主が先陣に立つそうですよ。

私も、小さい頃に1度だけ連れて行ってもらいましたが(会場は、南相馬市原町区にある雲雀ヶ丘)、渋滞がひどくて観覧を断念した覚えが……。
でも、一度は見てみたい夏祭りの一つです。

田島祇園祭

花嫁や祇園囃ぎおんばやしに送られて
【季語】祇園囃

「祇園囃子」というと、京都の祇園祭が思い出される人も多いのではないでしょうか。
ただ、日本三大祇園祭というものがありまして、京都祇園祭、博多祇園山笠、そして田島祇園祭を指すそうです。
ここで言う「田島」とは、南会津町にある旧田島町のこと。鎌倉時代の文治年間に、当主である牛頭天王ごずてんのう素戔嗚命スサノオノミコトを奉斎し、天王社として祀ったことが始まりだそうです。
祭りは3日間に及び、中でも7/23に行われる七行器ななほかい行列が、有名だそう。

  • 御神酒を入れた角樽3つ

  • 赤飯を入れた足のついた「行器」が3つ

  • 鯖を載せた「魚台うおだい」1つ

を、袴姿の男性や花嫁姿の女性により、氏子から神前にお供物を献上するという、神聖な行事です。
花嫁は40人前後とも言われ、色とりどりの晴れ着に身を包んで、それはそれは華やかだそうですよ😄

ちなみに、私自身はというと、偶然にも「神輿」を見た覚えがあります。高校生の時に、南会津の某地に学習合宿に行き、その帰路の休憩のときに、たまたまこの「田島祇園祭」に遭遇したのでした。

きうり天王祭

あやうく忘れそうになった、須賀川の夏祭りです😅
(→これが、一番お馴染み)

ねだりたる胡瓜きゅうり二つと狼煙のろしかな
【季語】胡瓜

毎年7/14日に開催される、須賀川の代表的な夏祭りです。時期的には梅雨時の祭りなので、割と雨に祟られやすいのが難点^^;

伝承によると、昔、この地方に疫病が流行り、人々は岩瀬天王(石背国17代国造、豊足彦)の祟りであろうと考えて、祀られていた旭ヶ丘からみことの霊を迎えて神事を行い、きゅうりを備えた所、疫病は沈静化してその後は疫病にかかる者がいなくなった、とのこと。
この伝承にもとづき、須賀川の人々は、2本の胡瓜を持参し、供えられたきゅうり1本を貰って帰り、それを食べると病気にかからないと言われています。

今年も残念ながら中止になってしまったので(3年連続)、待ちわびている方々の願いを、きゅうりと「祭り開催」の合図である狼煙に、託してみました。


そんなわけで、ラベンダー様の企画の、「おかわり」編でした(*^^*)

※画像は、福島観光フォトライブラリー様より拝借しました。

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