見出し画像

tette 5thコンサート

1/19の夜に、こちらのコンサートに行ってまいりました。

https://s-tette.jp/action/information/entry/008363.html


須賀川の公共施設、tetteの5周年記念として、バイオリニストのNAOTOさんのコンサートが開催されました。
実は、(ほぼ)須賀川市民対象のコンサートにも関わらず、受付開始(12/24)の午前中でチケットが捌けたという、高倍率のコンサートだったのでした。
 私なんか、受付開始1分でチケットを入手したにも関わらず、受付番号は「11番」でした^^;


NAOTOさんとは

大阪府高槻市出身。東京芸術大学音楽学部付属音楽高等学校、東京芸術大学音楽学部器楽科卒業。
クラシックからポップスまでジャンルにとらわれない音楽センス、ブリッジをしながらのアクロバティックな演奏など華麗なパフォーマンスで人気を博す。

出典:会場プログラムより

 私は気付いていなかったのですが、昔大人気だった「のだめカンタービレ」にも出演、楽曲提供されていたとのこと。
 また、東日本大震災御、須賀川市内の小中学校で慰問演奏を披露され、また、私の母校(小学校)に、大黒摩季さんと共に応援ソング「希望の歌-カワセミのように-」を提供されたそうです。
 そのニュースは新聞などで見たことがありましたが、御本人の生演奏を聞くのは、私も初めて。
 そんなわけで、tetteでコンサートのポスターが張り出されたときから、「絶対にチケットを入手するぞ!」と固く誓っていたのでした(笑)。

演奏プログラム

さて、コンサートのキャッチフレーズは「Thank you for your smile」。
実はこのフレーズ、tetteのテーマソングでもあるんです。
「もしや……」と思ってYou Tubeで検索したところ、御本人の演奏が公開されておりました。

tetteでは、一日3回(開館時、お昼、閉館時)にこの曲を流しているので、私もよく耳にしております。
なので、この曲には親しみを感じており、何となく「NAOTOさんっぽいなあ」とは感じていました。

さて、当日のプログラムも気になるところです。今回、演奏されたのは次の11曲でした。

  1. 想 1half~希望のうた 1half(NAOTO)

  2. 愛の喜び(クライスラー)

  3. チャルダッシュ(モンティ)

  4. リベルタンゴ(ピアソラ)

  5. スペイン(チック・コリア)

  6. Thank you for your smile(NAOTO)

  7. SHARE!(NAOTO)

  8. PARAMUSHIR(NAOTO)

  9. Get over it(NAOTO)

  10. HIRUKAZE(NAOTO)

  11. サンクチュアリ(NAOTO)~アンコール演奏

また、共演者は以下の3名。

持山翔子(ピアノ)
小山尚樹(ベース)
斎藤たかし(ドラム)

(敬称略)

感想

結論から言えば、どの曲も素晴らしかったのですが、私なりに心に残った曲を。

想 1half~希望のうた 1half

NAOTOさんが須賀川の様子を気にかけてくださり、度々訪問されているため、須賀川市内の子どもたちはNAOTOさんと顔なじみ?のようです。が、意外と大人がNAOTOさんの演奏を聞く機会は少なく、私も初めてこの曲を聞きました。
なんというか、心に染み入る一曲です。この曲を贈られた後輩たちは、最高のプレゼントを貰ったのではないでしょうか。

チャルダッシュ

バイオリンコンサートの定番曲とも言える曲です。NAOTOさんも「バイオリニストの技巧自慢でよく使われます」と自虐混じりにMCで紹介していましたが、私もエレクトーンの発表会でピアノとのアンサンブルを披露したことがあります。
まあ、どの楽器で演奏しても「難曲」には違いありません^^;
今回のNAOTOさんのアレンジは、冒頭で余韻をたっぷり持たせ、メインテーマはとにかく楽しそうに疾走感溢れる演奏を披露されていたたのが、印象的でした。
本人も「普通の演奏より速い」と仰っていましたが、ヤマのトップスピードは、♩=230~240位の超高速で演奏されていたのではないでしょうか……。
ピアノ伴奏の持山さんも、素晴らしいテクニックを披露してくださいました(^^)
→この曲をデュオで演奏する場合は、テンポがかなり上下するので、タイミングを合わせるのが難しいんです💦

リベルタンゴ

プログラムを一読して、「おお!?」っと唸った選曲でした。
私もこの曲が好きでよく弾いていたのですが、結構演奏者によってアレンジが異なるので、NAOTOさんのアレンジがどのような仕上がりなのか、興味津々。
この曲からベーシストの小山さんが加わり、ピアソラ本人の演奏とは違う魅力を演出してくださいました。
ベース(低音)が加わると、音楽に厚み・深みが出るんですよね。
なお、NAOTOさんによると、この曲は、imageが発売されたばかりの頃に「ヨーヨー・マ」(チェリスト)が演奏したことにより、日本から世界的なブームへ繋がっていったそうです。
割と、フィギュアスケートでもよく使われる曲です。

スペイン

ジャズの名曲の一つで、ラテンの香りが漂う一曲です。これも、様々なアレンジバージョンがあり、今回のNAOTOさんによる?(多分)アレンジは、今まで聞いてきた数々の「スペイン」の中で、一番私好みかもしれません。
NAOTOさんのアレンジは、華やかでありながら、どこかクラシックの上品さを失わない点に特徴があります。
(弾けた曲も、それはそれで好きですが)
さらに、今回のアレンジはそれぞれのパートにソロがあり、そのバランスが絶妙でした。
ちなみに、この曲は意外とリズムを取るのが難しく、私は弾きこなすのに苦労した覚えが^^;

Thank you for your smile

冒頭でも述べたように、tetteのテーマソングです。ですが、生演奏であるからには絶対にオリジナルアレンジが入るはずで、それを楽しみにしていました。
You Tubeをご覧頂くとわかりますが、冒頭とエンディングはバイオリンの静かなソロがあります。
それに対して、サビはポップス感溢れる弾むようなリズムが特徴。散々聞いていたのに気づきませんでしたが、生演奏で聞いてみると、ピアノもドラムもベースも加わることによって、楽しい一曲に仕上がっていました。
この曲に関しては、tetteのオープン前に絵コンテを描く段階からNAOTOさんも参加されていたそうで、「書きやすかった」と仰っていたのが印象的でした。
また、コンサート当日の演奏は「2番」(いつもの放送では、同じフレーズが2回流れます)に当たる演奏が、テクニカルなアレンジが施されていました。

PARAMUSHIR

NAOTOさんは、TEAM NACS(俳優、大泉洋さんで有名ですね)の音楽監督もなさっているそうで、下記の作品のテーマ曲だったそうです。


舞台そのものは見たことがありませんが、曲全体が私好み。解釈が合っているかわかりませんが、少し「ケルトミュージック」の香りも漂う(音調とリズムの組み合わせの関係でしょうか)、素敵な一曲です。
NAOTOさんの曲はどの曲も素敵なのですが、この曲が一番私好みかもしれません。
舞台の映像も、機会があれば見てみたいです。

HIRUKAZE

全く知らなかった……というか、そもそもテレビをほとんど見ない人なので、この曲は初めて聞きました。
ですが、そんな私も「スタジオパークからこんにちは」という番組の存在は知っており、その番組のテーマ曲もNAOTOさんの作品だそうです。

最後に、コンサート来場者皆でこの曲で盛り上がり、手拍子やウェーブで盛り上がりました(^^)
……にも関わらず、隙を見て「アンケート用紙」に書き込んでいたうつけは、私です🙏
結構会場の閉まるタイミングが早かったのと、他の人が会場から出る際に、グズグズしてお邪魔になっては……と思った次第ですが、NAOTOさんのところから私がごそごそやっている様子が見えていただろうなあ💦
→演奏者側から、結構客席の様子は目に入るものです。
この曲は、ポップスで本当に楽しい!tetteのテーマ曲、「Thank you for your smile」にも通じる軽快さです。


振り返ってみると、あっという間の90分間でした。
そして、須賀川の子どもたちに素晴らしい曲を贈ってくださったというのは、本当に地域の宝です。
これからも、ますますのご活躍を期待したい!

また、トップ画像は御本人のHPから拝借いたしました。

ぜひこれからも、須賀川との縁を大切にしていただきたい。そう願って止みません。

#エッセイ
#音楽がすき
#バイオリン
#NAOTO
#この街がすき
#イベントレポ
#絆
#東日本大震災
#須賀川
#福島

この記事が参加している募集

イベントレポ

ふるさとを語ろう

これまで数々のサポートをいただきまして、誠にありがとうございます。 いただきましたサポートは、書籍購入及び地元での取材費に充てさせていただいております。 皆様のご厚情に感謝するとともに、さらに精進していく所存でございます。