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ベビたん、そしてちょっとしたズレ

時はしばし流れ…
私のお腹にベビたんがやってきた!

子ども好きなわけではなかったけど
日に日に大きくなるお腹や
ポコポコと動く生命体に愛着を感じ
自分とは違う生命体が体内にいて動いている
その神秘と面白さって格別で

それまで苦手だった
"渡る世間は鬼ばかり" の再放送を見ては
家族や人間模様に涙してた新米マタニティの私

なんというか…
小学生の頃に両親が別れたことでが
実はと〜っても寂しすぎて
寂しさを感じてる自分を
パンドラの箱にしまったほど…
(当時はわかっていないパターン)

自分は温かい家庭をつくって
いつまでも仲良く過ごしたい…
って心の奥で思っていたっけね

妊娠がわかった頃
バンドでインディーズCD作成中で
作詞した曲の歌入れ中…

妊娠という人生の一大事に
ひとりの女性である私と
自己実現を目指したいひとりの人間の私

さすがに『なぜ男に生まれてこなかったんだ』とは
思わなかったけど

女性として味わう子を宿す…
命を預かるという畏敬の念や命を感ずる喜び
そして
しばし第一線離脱を余儀なくされるジレンマ…

仕事・自己実現・キャリアと家庭・育児
どちらも望むことは今はかなり当たり前に
なりつつある気がするけれど
当時はまだビミョ〜な頃

時代も女性達の内側も
そのジレンマを感じつつも
どう体現するのか戸惑っていた気がする

育児しながら仕事・社会との関わりも
うんと持ちたいし
自分の夢やキャリアも志なかば…

でも、物理的に動けなくなる妊娠・出産・育児期間
両立するのにどうすればいいのか悶々としながら
パソコンやインターネットに出逢ったのは
妊娠を意識し出した頃だった

家にいながら社会や世界との接点が持てる
この四角い箱や新たな概念は
きっとこれからどの業界でも
必要不可欠になるんだろうなぁ〜と
本の中の慣れない用語に悩みまくりながら
期待を感じてもいたの

きっと私自身が『女性』という立場でなければ
なかなかリアルに感じることは難しかったかもしれない
女性のキャリア・自己実現
そして家庭・育児のこと
(女性だけが考えることではないはずなんだけど)

私の中ではパソコンなどITに少し希望を見出したものの
そんな私のジレンマは知る由もない
夫でお腹の子の父でもある彼

『子どもができたら自分達のことは後回しだね〜』
なんて呑気に言ったけど
『はぁ〜〜っ⁈⁈ふざけてんの⁈
私のキャリア・やりたいこと、
まだまだなんだけどぉ〜〜⁈⁈』

インディーズながら
やっとCDデビュー⁈的な状況の中で
やってきたベビたん1号

嬉しさと戸惑いを抱えつつ
ITなど新たな概念への興味を示すこともなく
自分たちは後回し~とのたまう彼に
そこはかとなく意識のズレを感じつつ
事の重大さには、まだ気づかなかった私

さて、どうなる???


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